† 勝手だよね、貴方も私も そして世界も †










「はぁーい、お待たせしました。白蘭サマ?」


チャン、遅いよー」


「そりゃ、白蘭がタイミング悪く通信してくるのが悪いんですー」




人がぷよぷよにも飽きて、お茶でも飲もうかなぁーって思った瞬間だったしね!

この隊服、盗聴器でも仕掛けられてるんじゃないかなって思っちゃったくらいだよ!

・・・・・・実際、盗聴器つけられてたりしてねー。

まぁ、スパナ相手だったら盗聴されて困るようなこともないからいいけど。




チャンに繋がらないからわざわざ正チャンに通信したのにー」


「うん、正チャンすっごい嫌そうな顔してた」


「僕も見たよー。てか、人の顔見るなり嫌そうな顔するとかひどくない?」


「それだけ、白蘭のこと嫌いなんじゃない?正チャン」


「うわっチャンもひどいなぁー。よくそんなこと本人を前にして言えちゃうねー」


「白蘭サマ相手ですから」




白蘭はきっと、何も感じないだろうから。

正チャンが、白蘭のこと嫌いであろうが、私が白蘭のこと嫌いであろうが。

多分、白蘭は何も感じない。




「で、なんの用ですかー?」


「ちょっとイタリア帰っておいでー」


「なんで?」


「面白いもの見せてあげるから。あ、正チャンには伝えてあるよー」




伝えてあるならわざわざ私と通信する必要ないじゃん!!

てか、正チャンも空気呼んで「サンに伝えておきます」とか言ってくれたらよかったのに!!




「ふーん・・・面白いものって何?」


「それは見てからのお楽しみー。チャン、見ないと絶対後悔すると思うよー」


「ん、じゃー・・・今から帰る」


「うん。空港で待っててあげるねー」


「あはっお迎えは車でお願いしまーす」




空港から本部まで結構遠いし。

色々面倒だし。

てか、まず白蘭の隣歩くとかあんまり考えられない。




「ついでにチャンの好きなケーキも用意してあげる」


「やった」




















◇◇◇





















「・・・・・・白い悪魔の姿はなし・・・っと」




さて、どうしたものか。

白い悪魔がいない=お迎えがない=本部まで自力で到着しろと?

あーそういえば、通貨かえてない。

今、所持金が日本円のみなんですが。




様ですね」


「・・・・・・そうだといったら?」


「白蘭様の命により、お迎えに参りました」




私の目の前には、ミルフィのホワイトスペルと見受けられる面々が10人ほど。

迎えに来てくれたにしては多すぎやしませんか?

まぁ、そんなことはないか。

だって、ミルフィってば結構な巨大ファミリー。




「あっそ。で、白蘭は?」


「本部におられます」


「あの嘘つき悪魔め」










† 勝手だよね、貴方も私も そして世界も †

(迎えに来るって行ってたじゃん!これでケーキなかったら脱退してやろっかな!)



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