† 絶望と幸せを運んで来た君 †










「正チャン、来たよーーー!!!」


「・・・サン」


「ん?」


「一応、サンのこと知ってる人間はいないと思うんですけど・・・スパナ以外」


「あ、そっか。スパナいるんだ」




そっかそっか、忘れてた。

スパナってばメローネ基地だったんだ。

まぁそうだよねーモスカだもんねー。




「この世界のサンってスパナと面識なかったですよね?」


「うん、多分なかったと思うよ」


「じゃあなんでいきなりスパナに逢いたいとか言い出したんですか?イタリアで」


「えぇー気になったから。ロボット工学だっけ?」


「あぁ、はい」


「それの記事が私のパソコンに入ってたから。多分、10年後の私も気になってたんじゃないかなー」


「はぁ・・・まぁいいですけど」


「それにほら、スパナってば日本好きだし」


「そうですよね。スパナの部屋行ったら緑茶が出てきますもんね」


「そうそう」


「あ、そうだ。話は変わりますけど・・・サンどっちがいいですか?ボンゴレアジト襲撃とメローネ基地の防衛」


「えっと・・・じゃあボンゴレアジト。あっち潰しに行く。てか、恭弥潰したい」




一回やってみたいんです。

恭弥とのガチンコ勝負。

コレは敵味方状態じゃないとまず出来ない。




「あははっサンなら潰せるんでしょうね」


「まぁ、相討ちになる可能性が高いけど」




ちょっとズルイ手を使っても。

多分、巧くいって相討ち。

恐らく私のほうが不利。

強いんだよね、恭弥って。

でも、だからこそ・・・ちょっと潰したい!!




「とりあえず、今ボンゴレのアジトは探索中なんで見つけ次第お願いします」


「了解でーす。てか、私ボンゴレアジト知ってるんだけど」




パソコンにしっかり地図やらなんやら入ってました。

もちろん、何重にもロックされたフォルダの中に。

おまけに、恭弥の風紀財団のほうもしっかりデータ入ってたしね!




「あ、そうですよね。この世界のサンはボンゴレ所属でしたもんね」


「そうそう。でもまぁ・・・進入口は正チャンに任せます」


「わかりました。見つけたらすぐに連絡しますから」


「うん、待ってるねー」


「あ、雲雀恭弥を潰したらその時はすぐ帰ってきてくださいね」


「はぁーい・・・なるべくね」


サン・・・」


「さぁーって、そろそろスパナのとこに行ってゲームでもしよっかなぁー」


「もう勝手にしてください」


「うん、勝手にするー」


「あ、でもスパナの邪魔はしないでくださいよ」


「わかってるって。てか、ホントに真剣モードだったらスパナは返事もしてくれない」


「あはは・・・確かに」




















◇◇◇




















「スパナー暇ー?暇だよねー?」


「・・・ウチ、暇じゃないんだけど」


「えぇー暇そうじゃん」


「今急に忙しくなった、って言うか忙しくした」


「左様ですか。じゃーとりあえず、ぷよぷよでもしようよ、ぷよぷよでも」


「だからウチは忙しい」


「・・・最終兵器。コレあげるから遊んで?私今超絶暇すぎるの」


ズルイ」


「そーですー。私はズルいんですー」




スパナってホント日本グッズ好きだもんねー!

だから、ここに来る前に買いに行きましたよ、緑茶とか羊羹とか。

あと、ぷよぷよとね!

だって、スパナの部屋って何故かプレステはあったけど、ぷよぷよはなかったから!




「少しだけだからな」


「うん。私がぷよぷよに飽きるまでー」


は飽きるのは早いからいい」


「うわっ失礼な!」


「この間もテトリスの対戦をさせられて、15分くらいでやめた」


「確かに全くもってその通りですよ」




テトリスってうまくいけば続くんだけど・・・

一回失敗したら色んなところに響いてくるから苦手!

あぁーここでこうしなかったらよかったぁーなんて思うことはしょっちゅうだし!




「さーってぷよぷよは何分続くかなぁー」


「・・・・・・20分」


「絶対20分以上続けてやる」




















◇◇◇





















「・・・スパナー飽きた」


「・・・初めてまだ10分」


「でも飽きた。緑茶淹れてー羊羹食べよ」


「はぁ・・・」


「溜息つくな」


「溜息もつきたくなる」


「ですよねぇー」


「あまり正一に苦労をかけさせるな」


「イヤイヤ、正チャンは苦労かけられてお腹を痛める生き物ですよ」


「・・・ヒドイ言われようだな」


「ほら、正チャンだし」




別に、正チャンのこと嫌いってわけでもないけど。

ただ、なんていうか・・・

無性に苛めたくなる。

ボンゴレで言う、獄寺クンの位置どころだね。




「大丈夫だって。正チャンもそのうち苦労かけられることが快感になってきて・・・」




・・・なんてことはないか。

うん、さすがの正チャンでもそれはないよね。




「さすがにそれはないだろ」


「だよねー。私もそう思う」




てか、快感になっちゃったら怖いよね!

そんな正チャンは見たくない、見たくない。




サン!!」


「うわっ正チャン。何?ボンゴレアジト発見?」


「いえ・・・」


「じゃあ何よぉー」


「・・・白蘭サンから通信が入ってます」


「うわっそれはぜひ消しちゃってよ。てか、無視しようよ。無視」


「無理です。無視なんてしたら僕に被害が来るじゃないですか!!!」


「あーうん。その通り」


「わかってるんだったら早く・・・!」


「んー・・・まぁ、ぷよぷよ飽きたし、羊羹そんなに好きじゃないからいっか」




羊羹はスパナのために買ってきたしね!

私はお茶だけで十分・・・って今帰ったら、お茶も飲めないじゃん。




「正チャンー後10分待ってよー。お茶飲むから」


「は?」


「あ、正チャンもお茶飲んで行きなよー。羊羹もあるし」


「何を暢気に・・・!」


「スパナー正チャンにもお茶と羊羹ー」


「わかった」


「正チャン。大丈夫だって白蘭サマは待たせてナンボですよ!」


「・・・・・・はぁ」










† 絶望と幸せを運んで来た君 †

(それになーんか厄介なこと言いやがりそうだしね!あのボス様は!)



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