† 絶望の世界と希望の世界 †
「おっ邪魔しまーす」
「じゃん」
「えぇーセンパイの割には若く見えないですかー?」
「あー・・・アレか、10年前の」
「せーかい。そっちがアレですか、霧属性のフラン」
「そうそう。厄介な奴なんだよ、マジで」
「うわぁーそんなこと言う堕王子のほうが厄介ですよー」
「あはっ確かに厄介だ」
「てか、お前何してんの?」
「あはっちょっと逢いたくて来ちゃった」
よりにもよってヴァリアーにね!
ホントはディノに逢いたかったんだけど・・・
ミルフィオーレとはこう着状態だから逢いに行くわけにもいかないし。
それに・・・ジャッポーネでって約束したから。
「ザンザスいる?」
「いるいるー」
「入ったら殺されるかな?」
「大丈夫じゃね?だし」
「あはっそれならいーけど。てか、10年前の私とか覚えてるわけ?」
「あー大丈夫、お前全然変わってないから」
「は?」
「強いて言えば、化粧が濃くなったくらい」
「ちょっと待ってよ、身長とかもっと変わるとこともあるでしょ!大人っぽくなったとか!」
「ないない」
「なっ」
それってちょっとひどくない?!
いや、確かに変わってない可能性のほうが高いかもしれないけど!
でもでもっやっぱり、中学生の私とはだいぶ変わってて欲しいんですけど!!
「まぁ大丈夫だって。それがらしいから」
「ベル、全くフォローにもなってないから。あー今すぐルッスに逢いたい、癒し系のお母さーん!」
「あらー?チャンじゃない」
「ルッスだルッス!ホントに現れてくれたー!」
「突然どうしたの?過去のチャンは」
「えへ、知ってると思うけどただいまミルフィオーレファミリーに所属してるでーす」
「あぁ、そうね。チャンだものね」
「そう、私だから」
ここにいるみんな・・・っていっても幹部だけだけど。
・・・は、私がトロイの木馬だってことも知ってるだろうし。
トロイの木馬としてミルフィオーレにいることも。
それに、正チャンとの作戦のことも。
「ボスに逢いに来たのー?」
「んーザンザスだけに逢いに来たわけじゃないよ。ルッスに逢えて嬉しいー」
「あっらー嬉しいこと言ってくれるじゃないのー」
「ー王子にはその言葉はないわけ?」
「えーだって、ベルってばひどいし・・・なーんてね、逢えて嬉しいよ」
「センパイーミーには逢えて嬉しくないんですかー?」
「あはっフランは一回逢ってみたかったからちょっと嬉しい」
「ミーも過去のセンパイに逢えて嬉しいですよー」
やっぱりヴァリアーいいなぁ。
なんだかんだいって、交流あったもんねー10年前のリング戦の前からずっと。
まぁ私がキャバッローネ所属だってこともあるけど。
「さーってと、じゃあザンザスに逢いに行っちゃおっかなぁー」
◇◇◇
「・・・カスが」
「え、いきなりカス呼ばわり?!」
「テメェなんぞカスで十分だ」
「うわっそれは失礼だよ、超絶失礼だよ。スクもなんか言ってよ!」
「・・・・・お前全く変わってねぇーんだなぁぁぁぁ!」
「うわっコイツはコイツで超絶失礼だった!」
さっきのベルの発言のほうがまだマシだったような気がするよ!!
ホント、こいつら超絶失礼。
てか、変わってない!
・・・・・・いや、変わってるか。
ザンザスは・・・うん、カッコよくなったよね、色んな意味で。
スクはスクで・・・髪の毛がムカつくくらい綺麗です。
って、私は貶された感が否めないのに褒め言葉しかでないんだろ!!
「・・・思ったよりいい顔してんじゃねぇーか」
「へ?」
「青臭さは抜けねぇーがな」
「・・・もしかして私、褒められた?ザンザスに褒められた?!」
「・・・やっぱりテメェぶっ殺す」
「そんな物騒なこというのやめてよー・・・でも、ありがとね」
うん、やっぱり来てみてよかった。
なんだかんだいって・・・ヴァリアーって優しいんだよね。
暗殺部隊なんて超絶厄介な部隊だけど!
「・・・で、イタリアの主力戦どーなりそ?」
「どーなるもこーなるもボンゴレは一蓮托生だ」
「そっか、そうだね。うん、期待してる」
† 絶望の世界と希望の世界 †
(ボンゴレは一蓮托生・・・か。よかったね、ツナくん、ツナくんに味方はやっぱり多いよ!)
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