† 空に私の赤をちりばめて(嗚呼、何て美しいのだろう) †
「なんかさー二人して匣兵器が馬だと時代錯誤しちゃってる気分になんないー?」
「いや、別に。俺は跳ね馬だし」
「そーだよねー。そーだったよねぇー・・・私はマジ馬とか関係ないんだけど」
「大丈夫だって。しっかりにあってるし、ほら・・・ジャンヌ・ダルク様だろ?」
「イタリアでフランス革命のときの女戦士の名前をつけられるとは思ってもなかったわ」
「ぴったりだと思うけどなー。白百合の気高さとかそのほか諸々」
ジャンヌ・ダルクって初めに言いだした奴に拍手を送りたいくらいに。
よく思いついたよなぁージャンヌ・ダルクなんて。
「私、白百合タイプではないんだけどなー」
「まぁ薔薇のほうが似合うけど」
「どうせ、刺々しいですよーっだ!!!」
「いや、そういう意味じゃなくてなー」
確かに刺々しいとこもあるけど。
俺に対しては全然刺々しくないし。
たまに見せる棘はそれはそれでむちゃくちゃ可愛いし。
「ディノの馬鹿」
「はぁ・・・」
「ため息つくなー」
「だってお前が悪いんだし」
「いや、悪い、絶対お前が悪い」
「何でよー」
「お前が可愛すぎるのが悪いんだって」
「可愛くないし」
「お前がそう言ってもお前は俺の可愛いお姫サマだから」
歳を重ねるごとにどんどん可愛くなっていくのは反則だよなー。
昔、初めて逢ったときとはホント比べ物にならないくらい可愛い。
そりゃあの時も一目惚れしちまうくらい可愛かったけど!
「あはっじゃあディノは王子様?」
「あー・・・それはちょっとなぁ?」
「金髪だし、王子様にもなれると思うけどー?」
「ほら、でもいるだろ?マジな王子」
「あーベル?」
「そう」
「確かにベルは王子だね、王子。あそこまで自分を王子って言えるのはすごいと思うよ」
「ははっ確かにな」
「前にベルにつられて姫とか言ったらもう寒くて寒くて」
「んー俺的には別にが自分のこと姫って言ってても全然違和感ないんだけど」
「いや、あるでしょ。違和感感じてよね!」
「あー今俺、無性ににドレス着せたい」
「は?」
「てか、お姫サマにしてやりたい。全てにおいて」
「・・・十分お姫サマ扱いしてもらってると思うんだけどー」
† 空に私の赤をちりばめて(嗚呼、何て美しいのだろう) †
(お前は可愛い可愛い可愛い可愛い俺のお姫様。)
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