† 私達だけが知っている。神様さえも知らない約束 †










「ひとつ質問なんですけど、サンの好きなタイプってどんな感じなんですか?」


「んー・・・簡単に言っちゃえば、抱きしめてくれる人」


「え?」


「私ってさー極度の寂しがりで、人肌がないと生きていけないタイプ」


「な、なるほど・・・」




確かに、骸も寂しがり屋って言ってたなぁーサンのこと。




「あとは我が侭体質だから、逆ギレとか耐えられないし、扉は開けてくれなきゃヤダ」


「あー・・・確かに、骸を筆頭に扉は開けてますよね。車とか、自動ドアでも」




見ててなんか、逆にすごいって思う。

あんな風に自然に扉開けるなんて俺にはできない!!




「そうそう。骸は特にね、絶対私がして欲しいことをしてくれるの」


「なんかそんなイメージがあります」




骸の中の優先順位はおそらく・・・

サン→クロームたち→ボンゴレ。




「私が骸を牢獄から連れ出したのは・・・そういう存在が欲しかったから」


「それだけじゃないでしょう?」


「さぁ。どうかなぁー?」


サンは損得考えて行動するタイプですし」


「あはっ確かにね。さすがツナくん」


「当然、骸もわかってると思いますよ」


「まぁねーそうじゃなきゃ、まず、今ボンゴレにもいないと思う」


「あはは・・・確かに」


「でも、結局のところ・・・私は骸たちのこと利用してるだけなのかもしれないね」


「え?」


「自分勝手な欲求ばっかり押し付けてる気がする。特に、骸とディノに対しては」




確かに、サンはディーノさんと骸には結構甘えてるんだと思う。

で、二人もそれを許容している。

それは二人ともがサンのことを大切に思っているから。

それに・・・ディーノさん曰く、可愛い我侭らしいし。




サンって・・・なんか、強がりですよね」


「え?」


「たまには弱くなってもいいと思います」


「弱いよーいつでも」


「・・・じゃあ、俺にも弱くなってください」


「え?」


「俺のことも全然利用してくれて構いませんから」


「いやいや、恐れ多いですよーてか、獄寺クンあたりに怒られるー」


「大丈夫ですよ、俺からお願いしたことですし」


「・・・ツナくんってさーホント、大空だよね」


「え?」


「私、ツナくんがいなかったらボンゴレにはいられないわ」


サン・・・」


「大空が存在してくれないと、星は見えないから」


サン・・・俺、もうすぐ死ぬんです」


「え?」


「ドン・ジェッソに殺されるんです」


「何、それ・・・」


「だから、サンも俺に協力してください」


「うん。今すぐ白蘭殺してくる。この命に代えても」


「違うんです。・・・過去の俺たちに全てを託してみようと思うんです」


「え?」


「ボンゴレ10代目に就任した俺のファミリーじゃ駄目なんです」


「・・・ボンゴレリング?」


「・・・はい」


「・・・そっか。わかりました、ボス。私はちゃんとサポートに回るから」


「よろしくお願いします」


「あ、そのとき私ってボンゴレにいるべき?それともジェッソのほうがいい?」


「・・・大変かもしれませんけど・・・ジェッソにいてくれると助かります」


「了解ーでも、白蘭とちゃんと話す自信ないなぁー」


「あは、頑張ってください。入江正一くんもいますし」


「は?」


「・・・この作戦を知っているのは・・・俺と恭弥と入江正一くんだけですから」


「マジですか」


「・・・ドン・ジェッソにばれてる可能性はありますけど」


「・・・わかった。じゃあ、ツナくん・・・私は絶対にツナくんを裏切らないから」


「はい」


「ねぇ、ツナくん。10年位前のツナくんは私のこと信用してくれてたかな?」


「なんか今のイメージが先行しちゃう面がありますけど・・・俺の超直感はサンを信用してましたよ」


「・・・そっか、ありがと。じゃあ頑張る」


「よろしくお願いします・・・すみません」


「え?」


サン、ドン・ジェッソのこと気に入ってるのにこんなこと頼んで・・・」


「大丈夫。ただ・・・白蘭のこと、殺さないで欲しいかな」


サン・・・」


「でも、無理だったらいいからね」


「・・・殺さない方向で片をつけたいと思っています」


「ありがと」


「いえ・・・」


「あ、ツナくん」


「はい?」


「もし、白蘭のこと殺さなきゃいけないことになったら・・・私に殺させてね」


サン・・・」


「さーってと、じゃあ色々と準備しますか」


「え?」


「だって、ツナくんの覚悟はわかったから。私もちゃんとやらなきゃなぁーって思って」


「・・・ありがとうございます」


「次は、私にお帰りって言わせてね」


「はい。あ、いくらジェッソファミリーが居心地よくてもボンゴレに帰ってきてくださいよ」


「うん、もちろん。だって・・・私はボンゴレファミリーだから」


「よかった。サンがいないと色んな意味でボンゴレは壊滅させられちゃいますから」


「あははっ」










† 私達だけが知っている。神様さえも知らない約束 †

(時間は待ってはくれないから・・・だから、俺は未来を選んだ。)



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