† 誰よりも美しく、誰よりも強い、俺の全ては彼女で埋まっていた †
「あ、獄寺クン。なんか落ちたよー」
「え、あっスミマセン」
「・・・あれ?これって・・・」
うわぁー見ちゃいけないものを見てしまったなぁー。
まさかまさか、あの獄寺クンがねぇ?
「うわっ違います!これは野球馬鹿が勝手に・・・!!」
「いや、いいと思うよ?」
なんだかんだ言って獄寺クンもサンのこと好きだよねぇー。
めちゃくちゃにいじられてるけど。
「それにそのサンかっこいいし」
実はこの写真俺も持ってるんだよねー。
ディーノさんが最高傑作って言いながら配ってた。
多分、うちのファミリーほぼ全員が持ってるんじゃないかな。
「・・・なんていうか・・・捨てられなかったんッスよね」
「ははっ捨てたら呪われそうだよねー」
サンにじゃなくて骸あたりに。
「・・・あ、10代目はご存知ですか?」
「ん?」
「最近のの呼び名です」
「トロイの木馬?」
「いや、それはが名乗ってる呼び名ですけど・・・」
「なんか別にあるの?」
「はい。マフィアたちの間で呼ばれてる名は・・・ジャンヌ・ダルクなんですよ」
「あーなんかわかった。確かにこの写真だと余計にそう見える」
フランス革命の女騎士。
馬にまたがり剣を抜き、血を浴びる気高き戦乙女。
「ジャンヌ・ダルクかー」
確かに馬だし。
しかも幻術で翼まで生やしてるし。
なんていうか・・・ディーノさんが言うとおり、まさしく最高傑作。
「なーにしてんだー?」
「うわっディーノさん!」
「あぁ、の写真か」
「はい。本当に最高傑作ですよね」
「ツナもそう思うよなー俺の部屋には大判で貼ってあるんだぜー」
あはは・・・さすがディーノさん。
普通に想像できるし!
「に見つからないようにするの大変なんだけどな」
「え、サンしょっちゅうディーノさんのとこに出入りしてますよね?」
「あぁ。だから、スクリーンみたいに上げたり下げたりできるタイプにしてる」
「なるほど・・・」
「まぁ別に見られてもいいんだけどな」
「あ、いいんですか」
「おぅ、どうせ俺がにベタ惚れなのはバレてるし」
「あはは・・・」
「うちのファミリーものこと気に入ってる奴らばっかだしなー」
「それはうちのファミリーにも言えることです」
「アイツって味方は味方で多いんだよな」
「確かに。しかも結構厄介なすごい面々が揃ってますよね」
骸とか恭弥とかヴァリアーとか・・・あと俺とかリボーン。
あ、ディーノさんももちろん。
てか、もううちのファミリー全員。
結局のところ、サンに骨抜きにされてる。
ドン・ジェッソは・・・とりあえず、味方ではなさそうだから除外で。
「そうそう、逆にのこと敵視してる人間が可哀想になるくらいにな」
「そうですよねー。サンを敵視する=厄介な面々も敵視することに繋がりますし」
恋愛的感情を除いて。
「ザンザスに睨まれたらマジ逃げ出す奴らも多いだろうしな」
「うわぁー・・・なんか、それ想像できました」
「あ、10代目。あと5分でザンザスとの会談が始まります」
「うわっ忘れてた。てか、俺今ザンザスに逢ったら笑っちゃいそうなんだけど」
「笑わないように気をつけろよー。睨まれるから」
「あはは・・・肝に銘じておきます」
† 誰よりも美しく、誰よりも強い、俺の全ては彼女で埋まっていた †
(やっぱりボンゴレの最強はサンだよなぁーうん。)
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