† そう言って、貴方は笑うしかないのです †
「サン」
「ん?」
「なんか仕事の依頼が来てるんですけど・・・」
「どこからー?ディノ?」
「・・・それが・・・」
「なんか歯切れ悪いねー曰く付きー?」
「・・・ドン・ジェッソからなんですよ・・・」
「あーじゃあ拒否の方向で」
即答キターーー!!!
うん、サンなら即答しかねないと思ってたけど!!!
「いや、その・・・」
「私は何も聴いてない、何も聴いてない」
「それじゃ困るんですよ!」
俺が!!!
俺が非常に困ります!!!
「んー?」
「サンは強制参加なんですよ」
「どういうことー?」
「えっと、依頼っていうのはドン・ジェッソとパーティーに参加することらしくて・・・」
「いや、パーティーだったら普通、私は強制参加じゃない」
「でも強制参加なんです。ちなみに、俺は自由参加です」
「普通、その自由参加の位置は私のもの!!」
「はい・・・でも、」
「・・・あー、うん。わかった。なんか行くしかないような気がする」
察してくれてありがとうございます。
「本当にスミマセン」
「いやいや、ツナくんは悪くない悪くない。ドン・ジェッソがツナくん脅してる姿が想像できた」
「俺も直接脅されたわけじゃないんですけどね・・・」
「あー手紙とか?なんか不幸の手紙って感じの内容な気がする」
「あはは・・・その通りなんで笑えません」
あの手紙は酷かった・・・!!!
開封と同時に呪われるかと思った!!!
死ぬ気の炎で思わず燃やしたくなるくらいに!!
「お疲れサマ。あーでも今傷全然治ってないから着ていけるドレス選ばなきゃ」
「実は・・・ドン・ジェッソからドレス届いてるんですよ・・・」
「なんていうか・・・本当に断れない展開だね」
「あはは・・・スミマセン」
「いやいや、ツナくんが謝ることじゃないから。しっかり文句は本人に言ってやりますよ」
「サンってなんていうか・・・無敵ですよね」
「いえいえ、無敵に素敵なのはツナくんですよー」
「あはは・・・そうなれるように頑張ります」
「がんばれー。で、ドン・ジェッソ様が用意してくれちゃったドレスはー?」
「あ、はい。獄寺クン、持って来てくれる?」
「はい、10代目」
◇◇◇
「おーなんか見事な感じだねー」
「はい・・・届いた時びっくりしました」
「ツナくん見慣れてるでしょー?」
「いや、そうなんですけど・・・流石にこんなに薔薇、しかも真紅の生花付は初めてで・・・」
いつも、ディーノさんとかから贈られてくるドレスもしっかり大きい箱に入ってるけど!!
もうちょっとまともっていうか・・・普通なんです。
少なくとも、箱全体を生花で飾られてたりはしません!!!
「あーそういえばそうだね。私、花とか枯らしちゃうタイプなんだけどなぁー」
「え、そうなんですか」
「うん。というわけで、ごきゅクンーあげる」
「いらねぇーー!!!」
「そんなこと言わずにさーボンゴレ内に適当に飾っておいてよー」
「自分でやれ!!」
「えぇーでも、ツナくんによく似合うと思うけどなぁー真紅の薔薇」
「サン、押し付け禁止です」
しかも、獄寺クンは獄寺クンで考え込んでるし。
「むぅ」
「とりあえず着替えてきてください。あんまり時間もないんで」
「はーい」
◇◇◇
「ツナくん」
「は、はい・・・」
「なんだかサイズはサイズでぴったりだし、傷も全部見事に隠れたんですけどー」
「あ、そうだ。カードついてましたよ」
「あー是非、死ぬ気の炎で燃やしちゃってください」
「一応読んで下さい。読んだ後だったらちゃんと燃やしますから」
「はいはいー。じゃあ読みます・・・チャンへ」
「いや、口に出してくれなくていいですから!!」
「そうー?」
「はい」
「ん。・・・・・・なるほど、うん。わかった・・・さぁツナくんドカーンと燃やしちゃって!」
「本当に燃やすんですか?!」
「あー止めておこうか。なんか灰にしても意味なさそうだし」
「あはは・・・はい。てか、本当にサイズぴったりなんですね」
「あ、うん。まぁサイズはぴったりでも驚かないんだけどねぇー」
「え?」
「たまに服もらうし」
「・・・サン、ちょっとタンマ」
なんか、今聴かなきゃよかったフレーズが聴こえてきたんですけど!!!
服、もらう?
・・・今の話の流れから考えたくないんですけど・・・
「あ、うん」
「えっと・・・服もらうって・・・ドン・ジェッソからですか?」
「うん。しかも白限定」
「あーだから、サン最近白い服着てたんですね」
いや、てか、もう、なんか色々スルーの方向で。
サンが珍しく白い服着てたから気になってといえば気になってたし。
ディーノさんとかが白い服プレゼントしてる姿なんて見たことないし。
・・・とりあえず、ドン・ジェッソからのプレゼントっていうのは色んな意味で納得。
うん、納得したほうが勝ちな気がする。
「仕事がない時限定でねーダンボール二箱で服送られてきた時は困ったけど」
「なんていうか・・・サンってやっぱり最強ですよ・・・」
「えー?」
「あ。そうだ・・・傷は全部隠れたんですよね?」
「うん、大丈夫」
「そうですか・・・」
「てか、ツナくんはパーティーどーするの?」
「あ、行きますよ。サン心配ですし、行けるの俺だけですから」
「え?」
「実は俺宛の手紙に書いてあったんですよ・・・俺以外は参加不可って」
「もうなんかホントごめんねー。ボンゴレ所属ばれちゃって」
「大丈夫ですよ。調べればわかることですし」
「私、結構ばれないように頑張ってたんだけどなぁー」
「まぁボンゴレのサンは有名ですから。トロイの方は姿は様々な説があるみたいですけど」
「あはっトロイは色んな姿でやってるからねー」
「はい。だから・・・トロイとして潜入は基本ばれないんですよね?」
「うん。まぁ恭弥とかには一発でばれるけどねー」
「あははっ俺も最近はわかるんですよ」
「おーさすがー」
「って、サン!!」
「んー?」
「時間が!!」
「まぁ多少遅れても大丈夫でしょ」
「いや、色々問題ですから」
「問題ない問題ない」
「あります!あーなんでサン今日は余裕なんですか?!」
いつもは時間にしっかり気をつけてるのに!!
絶対、10分前には着こうとするタイプなのに!!
「だってードン・ジェッソとのパーティーだしー」
「なんていうか・・・サン、ドン・ジェッソのこと嫌いなんですか?」
「ううん、嫌いじゃないよ。むしろ結構好きなタイプ」
† そう言って、貴方は笑うしかないのです †
(あぁ、そーだ。サンは厄介な人間が結構好きなんだった!!!)
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