† どうしよう、どうしよう(考えても考えても、何も思い付かない) †










「髪短いねー」


「切りやがった本人が言うな」


「だって本当のことだしー」


「・・・・・・」


「軽くなったでしょ」


「ある意味重くなった気すらするけどね」


「あははー面白いこと言うねー」


「まぁ、改めて実感させられた気分ってやつですよ」


「ん?」


「髪を伸ばしても罪の償いにはならない」


「今更だねーこの世界にいるくせに」


「ねぇー私もそう思う」


「・・・ねぇ、チャン」


「ん?」


「また髪伸ばすの?」


「ん、まぁねー」


「ふーん・・・まぁ、長いのも可愛かったけど」


「それはどーも」


「あはっやっぱり心がこもってないなぁー」


「てか、なんでナチュラルにお茶してるんだろ」


「だってチャンが外から見えたんだもーん」


「じゃあ今度からは外から見えない席に座ろ」


「あはっじゃあチャンの携帯にGPSでもつけよっかなぁー」


「残念でしたー。私の携帯ってもうGPSつけられてますー」


「じゃあ盗聴器にしよっかなぁー」


「それ、普通に怖いから止めて下さい」


「うん、しないしないー」


「あ、白蘭サン」


「なぁにー?」


「パフェ食べたい、一口」


「うん。じゃー注文する?」


「やった。おねえさーん!パフェひとつー!苺パフェで!」




















◇◇◇





















「・・・てか、チャン、本当に一口しか食べないの?」


「んーじゃあ二口」


「僕に後全部食べろと?」


「じゃあ三口目」


「あはっじゃあ僕は無理矢理チャンに食べさせちゃおー」


「むぐっ?!いきなりは反則でしょ!!!」


「あははーチャン口の周りに生クリームいっぱいついてるよー」


「アンタが無理矢理口の中に突っ込むからでしょーーー!!!」


チャンって面白いよねぇー本当に」


「面白くなんてないですよー」


「やっぱり欲しいんだけど、チャン」


「私は物じゃないのであげられませーん」


「あ、そうだ。今度ジェッソ本部に遊びにおいでよ」


「なんでよ」


「僕のバラ園にチャンをご招待ー」


「遠慮しておきまーす」


「じゃあ土曜日迎えに行くから」


「いや、私が何処にいるかも知らないでしょ」


「うちの部下有能だから調べれば一発だよー」


「・・・・・・」


「・・・・・・」


「・・・・・・」


「・・・・・・」


「・・・はぁ・・・わかりましたよ。土曜日、ここのカフェでね」




















◇◇◇





















「ツナくーん」


「あ、サン」


「あのさー土曜日、仕事なしにしてくれない?」


「あ、はい。大丈夫ですよ」




今週サン仕事つめすぎだし。

一日くらいオフにしても全然大丈夫。

・・・・・・多分、余程のことが起きない限りは。




「ありがとー」


「どこか行くんですか?」




あ、あれかな。

ディーノさんと小旅行。

土曜日一日ってことは近場とか。




「ちょっとジェッソ本部に」


「はぃ?!」




・・・・・・もう一度聴いていいかな?

っていうか、耳の錯覚だと思いたい。




サン、もう一回・・・」


「いやーまさかのジェッソ本部のバラ園観に行ってきますよー」


「えっと・・・普通に聴いていいですか?」


「ん?」


サンってつい先日、ジェッソ本部に行ってボロボロになって帰ってきたんですよね?」




もう、ビックリするくらいボロボロで。

恭弥に抱き抱えられて。

おまけに、髪まで切られて帰ってきましたよね?!




「うん」


「な、なんでそのジェッソ本部にまた行くんですか?!しかもバラ園とかピンポイントに!」


「そんなの私が聴きたいよー」


「てか、なんでそんな展開になってるんですか!!!」


「うん。ジェッソのボスとパフェ食べてたらいつの間にかそんな展開になってた」


「えぇ?!」




パフェとか言った?!

パフェってアレだよね?

カフェとかでよくある、あの、アイスクリームとか乗ってるやつ!!




「あ、そのお店の苺パフェはなかなか美味しいよ。ツナくんも是非」


「あ、はい・・じゃなくて!!ジェッソのボスとパフェなんて食べてるんですか!」


「いや、急にパフェ食べたくなって・・・ジェッソのボスも快く承諾してくれて・・・」


「・・・サン」


「ん?」


「俺、正直突っ込み疲れたんで誰か別の人連れてきてもいいですか?」


「あーじゃあ獄寺クンあたりで」


「獄寺クンだと突っ込みきれない気がするんで却下です」




獄寺クンは無理。

サンの突っ込みなんてまず出来ない。

うまく、かわされて撃沈してる姿が容易に想像できる・・・っていうか、今まで見てきてる!




「あはっじゃあツナくんが頑張れー」


サン」


「んー?」


「なんていうか、もう・・・頑張ってください」


「あはっありがとー」


「とりあえず、土曜日は休みにしておくんで」


「うん、よろしくー」


「あと・・・一応、土曜日の報告してくださいね。俺としても心配なんで」


「はぁーい、ボス」


「あ。俺はサンのことボスとして心配してるだけじゃないですからね」


「うわぁーツナくん、それちょっとキュンってした。ずるいずるい」










† どうしよう、どうしよう(考えても考えても、何も思い付かない) †

(てか、予想以上にドン・ジェッソは厄介な人間だったんだな・・・)



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