† この傷は、私が犯した罪の証 †
「ん・・・あー全身痛い」
・・・ん?
なんか、手が重い。
っていうか、あがらない。
「なッ?!」
ちょっと、何この展開!!
色々キャラじゃないから!!!
「・・・起きた?」
「身体の調子はいかがですか?姫」
しかも、何事もなかったかのように立ち上がった・・・!!!
こういう時だけは気が合うんだね!!
てか、どうしよう。
突っ込んでいいかな?!
コンコン。
「はーい」
「失礼します」
「あ、ツナくんだ」
「サン!目が覚めたんですね!・・・よかった」
「ありがとねーツナくん」
「ビックリしたんですよー。骸が廊下掃除してて」
「うわっそれは見たかった!」
「あ、大丈夫です。ちゃんと写真に収めておきましたから!!」
「さすがツナくん!」
てか、ツナくんってホント、ボスだよねー。
色んな意味でホントに。
「あ、あと・・・珍しかったのでこんな写真も撮っておきました」
「・・・あはっ確かに珍しいわ。私も起きてびっくりしたもん」
ツナくんから渡されたのは骸が掃除してる姿な写真と・・・
私が起きて一番に見た状況。
出来れば私は写さないでほしかった・・・!!
「あ、そうだ。もうちょっとしたらディーノさんも来るそうです」
「ディノ?」
「はい。掃除中の骸に頼まれて連絡したら飛んできたんですけど、サンの顔見て一度戻ったんですよ」
「あ、そうだったんだ」
「すごい心配してましたよ、ディーノさん」
「ディノは私に甘いからねー」
コンコン。
「はーい」
「!!」
「ディノ」
「・・・ッたく・・・心配したんだぞー」
「うん、ごめんね。ありがと」
「本当は目が覚めるまでいたかったんだけどさ・・・」
「仕事?」
「あぁ。でも、が心配すぎて全然手につかなくてロマーリオに怒られた」
「あはっロマ可哀想ー・・・てか、大丈夫なの?」
「大丈夫大丈夫。ちゃんと片付けてきたし、が心配してるようなことは起こってねぇーよ」
「そっか・・それならよかった」
「あ、コレお見舞いな」
「ありがとー」
「本当はさ、フルーツ盛り合わせとかにしたかったんだけどさー」
「あぁ、あのお見舞いに定番って感じの?」
「そうそう。でも、ロマーリオに嬢は食べないだろ?って言われたからこっちになった」
「あはっ確かに。ゼリーのほうが食べやすいし好き」
「食べるか?」
「んー喉乾いたし食べるー」
「どれにする?」
「えっとーあ、グレープフルーツ」
「ほら」
「ありがとー」
「ツナたちも食うか?結構買ってきたし」
「あ、じゃあイタダキマス」
「そーだそーだ。報告しなきゃ」
「え、あー」
「いやぁーまさかまさかの、ドン・ジェッソに喧嘩売ったら買われちゃって大変大変」
「はぁ・・・サンなんで喧嘩売るんですか・・・」
「ほら、売っておいたほうがいいかなって思って」
「思わないでください、頼みますから」
「でも、ほら、ねぇ?」
「そこ、割愛されてもわかりませんから・・・!!!」
「とりあえずね、ボンゴレ所属ってことはばれてないつもりだから!名前ばれてたけど」
「えぇ?!普通にばれてる気がしませんか?!名前ばれてるってことは」
「あ、やっぱり?もしなんかあったらごめんねー」
「・・・まぁ、俺としてはサンがこうして無事帰ってきてくれたからいいですけど・・・」
「もう、ツナくんってばキュンとさせるような言葉言わないでよねぇー」
† この傷は、私が犯した罪の証 †
(でも、やっぱり厄介だったなぁ・・・ドン・ジェッソ。色々面倒そうなタイプだった。)
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