† 心地よい時間、暖かな場所、優しい君 †










「姫」


「ん?」


「今日の仕事は?」


「なんと山本サンとナウゼアボンドファミリーの制圧ですよ」




珍しく山本サンとお仕事ですよ!

あんまり、山本サンと組むことってないんだよねぇー。

珍しい珍しい。

まぁ、この前のごきゅクンとも非常に珍しかったけどね!




「山本武と、ですか」


「そう。なかなか珍しいでしょ」


「えぇ、そうですね」


「そういう骸は?」


「恭弥クンとルリデッツァファミリーの制圧ですよ」


「うわっなんか笑える」




非常に笑える。

っていうか、制圧されるルリデッツァファミリーが非常に可哀想。

私だったら絶対この二人に制圧されるのは嫌だ。




「笑わないで下さい」


「そっか、恭弥となんだ」


「えぇ。恭弥クンは嫌そうですけどね」


「あはっ恭弥って未だに嫌いだもんねー骸のこと」


「はい」


「まぁいいんじゃない?一人くらい敵意むき出しの人間がいても」


「まぁそうですね。基本的にボンゴレは甘ちゃん集団ですから」


「優しいからね、ツナくん」


「あ、そうだ。姫からも言っておいてくださいよ」


「ん?」


「綱吉クンに・・・君は甘すぎる、と」


「言ってもいいんだけどねぇー・・・私も骸に甘すぎる位置じゃない?」


「あぁ、確かに。僕に甘いですよね」


「あはっ骸に甘いって言うより、自分に甘いんだけどね」


「復讐者の牢獄から僕を連れ出した次点で僕に甘いです」


「だって必要だったし、私のために」




そう。

骸を連れ出したのは私のため。

私のために必要だったから、復讐者の牢獄から連れ出した。




「パシリにも使わないくせによく言いますよ」


「パシリに使って欲しいんだったらいつでも使いますよ?」




飲み物なり食べ物なり買いに行かせてやる!

あとは・・・って、なんかたいしたこと思いつかないや。

パシリを使うの向いてないと見た。




「姫の願いでしたら・・・紅茶の一杯でも淹れに参上しますよ」


「マジ?」


「はい」


「うわぁーそれはいいパシリを手に入れたもんだね」




成る程、紅茶ね、紅茶。

確かに自分で淹れるよりも骸に淹れてもらったほうが美味しい。

それは確実。

私、結構時間とか無視して淹れちゃうし。

骸ってばカナリ几帳面だし。




「えぇ、ここまで有能なパシリは世界中探しても見つかりませんよ」


「てか、パシリって言うより執事だよね」




パシリとか自分で言っちゃってるし。

ホント・・・面白いよねー。




「それもそうですね、じゃあ執事に格上げしてください」


「あはっよろしくてよ、セバスチャン」




















◇◇◇




















「あっ山本サンはやーい」


サンと組むの久しぶりなんで」


「そーだよねー。私、最近はヴァリアーにいたしね・・・で、あの人たち?敵サン」


「恐らく」


「ふーん・・・んじゃ、ちゃっちゃとやっちゃいますか」


「・・・サンって強いですよね」


「えぇーそんなことないよ?」


「そんなことありますって・・・サン?!」


「・・・いったぁーあぁ、痛い痛い。血、止まれ、傷、塞がれ・・・よし」




止まった止まった。

うん、あー痛み緩和。

痛いのは嫌。

てか、不意打ちなんて卑怯じゃない?!

まだ名前も名乗りあってないし、それこそ戦う意思も見せてないのに!

・・・あぁ、でもマフィアの世界でそんな甘ったれたことも言ってられないか。

はいごめんなさい、油断した私が悪いんです。




「大丈夫っすか?」


「あ、うん。サンキューです、山本サン」


「無理だったら休んでてくださいよ。残りだったら俺一人でも・・・」


「大丈夫大丈夫。それより、さっさそ片付けちゃお」




動いてる方が幾分か楽だし。

あーなんか動いてる方が楽なんて色んな意味でやばくない?




「じゃあ一気に片をつけましょう」


「はい、りょうかーいっ」










† 心地よい時間、暖かな場所、優しい君 †

(てか、久しぶりにリングじゃなくて、普通の銃使ってくる奴だなんてね。)



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