† 甘い蜜に、私はとろけてしまいそう †










ー」


「あ、ディノ」


「今日はボンゴレにいたんだな」


「うん、オフで。折角だし、ボンゴレにいようかなぁーって思って」


「そっか。ほら、土産」


「紅茶?」


「昨日までイギリス行ってたんだよ、仕事で」


「あ、そーなんだ」




・・・知らなかった。

教えてくれたっていいのに!

・・・なんて、ちょっと我侭。




、ここの紅茶好きだったよな?」


「好き好きー」


「なんていうか・・・一緒なんだよなー」


「え?」


「俺との紅茶の趣味」


「あーだって、私に紅茶淹れてくれるのってディノが多くない?」




とりあえず、キャバに行くたびに紅茶淹れてもらってる自信はある!

しかも、ドン・キャバッローネ直々に!

ディノ紅茶淹れるの上手だし・・・まぁ半分は私の我侭の所為なんだけど。




「そーか?」


「うん。紅茶=ディノのイメージだし」




ディノはハチミツ入れた紅茶っぽい。

・・・・・・ハチミツっていうのは明らかに髪の色からのような気がするけど・・・!




「・・・そっかー?」


「ディノが勧めてくれる紅茶ってどれも美味しいから自然と好きになっちゃうし」




さすが、マフィアのボスってくらい紅茶知ってるし。

説明上手だし。

淹れるのうまいし。

何より、私のために淹れてくれるっていうのが嬉しくて。




「ははっ・・・なんか嬉しいな」


「え?」


「俺が好きなもの、も好きっていうのが嬉しい」


「私も、ディノの好きなもの好きなの嬉しい」


「あ、そうだ」


「ん?」


「この紅茶淹れてやろうか?」


「え?いいの?」


、淹れるの下手なの知ってるし。どうせ、自分じゃ淹れないだろ?」


「んーだってー」


「苦手だもんなー待ったりするの」


「うん、苦手苦手。待つのとか耐えられないー」




美味しい紅茶を淹れるためにはゆっくり時間をかけて。

カップとかあたためなきゃだし。

でも、その時間は長くて嫌い。

だから、一人のときなんて絶対紅茶淹れて飲まないし。

インスタントコーヒーで十分、お湯注いで即効じゃないと無理。




「俺が淹れてる間くらいは待ってくれよな?」


「わかってるもーん。ディノ喋ってくれるし」


「だよなー。って極度の淋しがり屋だもんな」


「ここまではディノ限定だけどねー」


「俺にはしっかり甘えられるもんなー」


「うん、大好き」


「・・・それ、反則」


「え?」


「連れて帰りたくなるから」


「あ、今日は恭弥も骸も仕事で帰って来れそうもないらしいから連れて帰ってー」


「ははっじゃあ喜んでお持ち帰りするか」


「てか、私からディノのとこ行けばよかったねー」


「まぁツナにも用があったし、いいけどな」


「あ、そーなんだ。イギリスはなんか問題あり?」


「いや、まだ大丈夫」


「なんかヤバそうだったら教えてよねー」


「あんま教えたくないんだけどなー無茶するのわかってるし」


「教えてくれなかったら恨むよー」


「うわっそれは困るな。教えるには教えるけど・・・ちゃんとツナの判断に従えよー」


「わかってるもーん」


「手、増えてるな」


「気のせいでーす」


「気のせいのわけないだろー」


「ディノ、大丈夫だから」


「お前の大丈夫は俺は聞いてない振りするって決めてるから」


「は?」


「だから、心配もするし、干渉もする。大丈夫っていくらが言ってもそれで終わらせたりしないから」


「ディノの馬鹿」


「うん、知ってる」










† 甘い蜜に、私はとろけてしまいそう †

(ディノは蜂蜜みたい。甘くて、甘くて・・・甘い。)



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