†　難しくて、わからない　†










｢ザンザスー仕事はー？｣


｢テメェの仕事は・・・ルッスーリア！｣


｢なぁにー？ボース｣


｢このカス連れて行け｣


｢カスじゃないし｣


｢それだけ言えれば十分だ。なぁ？ルッスーリア｣


｢いいわよーチャン、一緒に行きましょ｣


｢え、あ、うん。ルッスの今日の仕事ってどんなの？｣


｢ファミリーの制圧よー結構数が多いらしいからちゃんが来てくれるなら助かるわー｣


｢ふーん・・・でも、私が行かなくても成功率90%以上だっけ？｣




確か、ヴァリアーの成功率ってかなり高いし。

なんていうか、無謀さが全く無い。

さすがはヴァリアークオリティ。

てか、もしかして私が一緒に行くことで成功率下げることになる？！

それは俗にいう足手まといじゃない？




｢えぇ、そうねー。でもそんな哀しいこと言わないの｣


｢え？｣


｢チャンって結構卑屈よねー｣


｢・・・・・・｣


｢悪い意味じゃないのよ？こんな世界だし｣


｢・・・・・・｣


｢あらあら、気を悪くさせちゃったかしらね｣


｢・・・・・・んーん、大丈夫｣




なんていうか・・・

ルッスの言ってることがその通り過ぎて、正直言い返す言葉がありませんー。

あーなんていうか、私性格悪いなぁー。

ルッスが優しいこと知ってるから、ついついこんなこと言っちゃう。




｢ボスー。制圧が終わったらちゃんとショッピングして来てもいいかしらー？｣


｢勝手にしやがれ｣


｢決まりねー。じゃあチャン、ちゃっちゃと制圧しに行きましょー｣




















◇◇◇






















｢チャンー次行くわよー｣


｢いや、ルッス。なんだか買い物袋が半端ないんですけど！！｣




なんか、今までに持ったこと無いくらいの買い物袋！

あーそうだ、基本的に服買ったとしてもこんなに大量だったら送ってもらうことが多いから、

荷物持ちなんて一度もしたことがない。

てか、ディノとだったら基本車だし。




｢まだまだ序の口よー｣


｢えぇ？！これで？！もう20件近くお店見て回って買い物してると思うんだけど！！｣


｢チャンって自分で買い物とか苦手ぽいわねー｣


｢え、あ、うん。特に服とか無理、よくわかんないし｣




基本的にディノが買ってきてくれる服着るし。

ディノは似合ってるって言ってくれるし。

あとは恭弥とか骸も・・・何かしら買ってきてくれるし。

人の服見立てたりするのは好きなんだけどなぁー、クロームとかの。

あと、ツナくんのスーツ選ぶのも好き！獄寺クンと喧嘩になるけどね！




｢勿体無いわー折角チャン可愛いのに｣


｢可愛くないし｣


｢うふっやっぱりチャンはそう答えるわねー｣


｢え？｣


｢でもね、チャン・・・そんなことばっかり言ってると自分のこと嫌いになっちゃうわよ｣


｢・・・・・・別に自分のこと嫌いじゃないし、むしろ大好き、自分大事タイプだし｣


｢それは嘘ね｣


｢・・・・・・｣


｢この指が証拠よ｣




そういって・・・

ルッスは私の手を掴んだ。

あー・・・なんていうか、見透かされてる感じ。




｢・・・・・・ルッス、目敏い｣


｢よく周りを見てるって言って頂戴よー｣


｢・・・・・・正直、ルッスが言ってることわかんない｣


｢そうでしょうね、今のチャンには｣


｢・・・・・・｣


｢でも、それでいいのよ｣


｢え？｣


｢だって、それもチャンなんですもの｣


｢あーもうなんかドンドンよくわかんなくなってきた｣


｢そうねーじゃあ、とりあえず買い物でもしましょうか｣


｢まだするの？！｣


｢言ったでしょーまだまだ序の口よー｣


｢ルッスー。私そろそろご飯が食べたいですー。歩き回ってもう足が棒のようですー｣


｢あら、そう？チャン若いのに運動不足ねー。まぁいいわ、じゃあ夕食にしましょうか｣


｢うん。やっとご飯食べれるーもうクタクタなんだよー｣


｢チャン｣


｢んー？｣


｢チャンは今のままでも十分魅力的な女の子よ？｣


｢そんなこと言ってくれるのはごく一部の人間だけでーす｣


｢あら？それで十分じゃない｣


｢・・・・・・｣


｢世界中全ての人間に言ってもらいたいのかしら？チャンは｣


｢・・・んーん、そんなつもりはない、けど｣


｢欲張りサンね、チャンは｣


｢それ、よく言われる｣


｢でもね、欲張ってばかりいると大切なものも失ってしまうわよ。気づかないうちに｣


｢・・・・・・｣


｢だから、少し気にしておくといいわね。チャンが本当に大切なものは何かを｣


｢私の大切なもの・・・か｣


｢そう、失ってからじゃ取り返したくても取り返せないかもしれない｣


｢それは、イヤだね。絶対に嫌だ｣


｢でしょう？だから、もう少し自分を中心にして周りを見てみるといいわ｣


｢正直、やっぱりよくわからない。けど、ちょっと考えてみる｣


｢えぇ。大丈夫よ、チャンにはチャンのことを大切に思ってくれている人がたくさんいるもの｣


｢・・・それは、ルッスも？｣


｢えぇ、もちろん。だってチャンは私の可愛い娘のようなものですもの｣


｢・・・ありがと｣










†　難しくて、わからない　†

(大好き！私のルッスママ！！)

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