† 何も考えられなくしてあげるよ †
「白蘭サン、一ついいですか?」
「んー?」
「どうしてサンなんですか?」
「チャンだから」
「意味わかんないんですけど」
「えっとねぇー僕がチャンに逢ったのは1年前」
「1年前ですか?」
「うん。てか、正チャンが紹介してくれたんじゃん」
「あーそういえばそうでしたね」
「その時にね、ビビッと来ちゃったんだよねー」
「ビビッとですか・・・」
「うん」
本当に、ビビッと、って感じだった。
だって、チャンだし。
◇◇◇
「正チャン、正チャン。この前正チャンと一緒に歩いてた子誰?」
「この前っていつですか?」
「あ、じゃー言い方変える。正チャンとよく一緒にいる子誰?」
「あーサンですか?」
「あの子、チャンって言うんだー」
「はい。サンです、うちの隊の」
「へぇー紹介して、紹介してー」
「別にいいですけど・・・・・・あ、サン」
「ん?あ、正チャンー・・・と、誰?」
「サン、この人は・・・」
「初めまして、チャン。僕は白蘭」
「はぁ・・・初めまして。ローザ隊のです」
「サン、知らないようなので言っておきますけど・・・この人一応うちのボスです」
「ボスー?って、ボスってトップ?!ミルフィオーレのトップ?!」
「はい。ミルフィオーレファミリーのボスの白蘭サマなんですよ」
「正チャン、何処から突っ込めばいい?」
「何処も突っ込まないで下さい」
「じゃあ私、グロサマのところ行ってくるー」
「あ、はい。行ってらっしゃい」
「チャン、バイバーイ」
「・・・さ、さよなら」
「正チャン、正チャン。チャン可愛いねぇー」
「あ、はい。確かに可愛いと思いますよ」
「てか、チャン本当に僕のこと知らないっぽかったんだけど」
「知らなかったんじゃないですか?本当に」
「僕って知名度低いのかなぁー」
「いえ、そんなことはないと思います。サンがちょっとズレてるだけです」
「てか、グロくんがグロサマなんだねぇー」
「あぁ、それは僕も前に聞いて驚きました」
「でも、チャンなら許されちゃうんだろうなぁー」
◇◇◇
「僕のこと全く知らなかったんだよねぇーチャン」
「はい。白蘭サンには言いませんでしたけど、あのあと今日ってエイプリルフールじゃないよね?って聴かれましたよ」
「うわぁー僕、ホントにボスって信じてもらえなかったんだー」
「まぁ今は信じてるんじゃないですか?」
「今信じてもらえてなかったら色々悲しいんだけど」
「多分大丈夫だと思いますよ」
「うん、だよねー」
「とりあえず、白蘭サンは1年前からサンのことがお気に入りってことですよね?」
「うん、そうー」
「・・・・・・でも、どうして今なんですか?」
「えー?」
「サンが欲しいなら別に1年前に今回みたく無理矢理白蘭サンの隊に入れることもあなたなら出来たはずです」
「んーそれでもよかったんだけどねぇ・・・チャンまだ不慣れな感じだったから」
「え?」
「1年前ってまだチャン入隊して間もなかったでしょ?」
「あー・・・確かに。っていうか、そこまで調べてたんですね」
「うん。チャンのデータなら完璧だよー」
「・・・なんか意外です」
「うん、僕も自分でもビックリー」
こんなに一人の女の子。
しかも、割と普通な感じの女の子に夢中になっちゃってるなんて。
「あ、正チャン。面白いこと教えてあげる」
「面白いことですか?」
「うん。僕ね、チャンの笑った顔が嫌いなんだー」
「・・・・・・え?それってどういう・・・」
「秘密。あ、そろそろ帰らないとチャンに怒られるー。っていうわけでまたねー正チャン」
† 何も考えられなくしてあげるよ †
(嫌いだよ、君の笑った顔が。僕は大嫌いなんだよ。)
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