† 神のみぞ知る(だから私は知らない) †
「・・・何してんの?」
「?!」
「あー・・・デートね」
「まぁデートっていうか・・・荷物持ちだけどな」
「相手は?」
「この中」
「ふーん・・・また見事なまでの高級ブランド」
ディーノの手にも高級ブランドの紙袋がいっぱい。
多分、絶対本人のものじゃなくて相手の。
「女ってなんで買い物時間長いんだろうなー」
「いや、別にいいんじゃない?それだけ綺麗になりたいってことだし。女の子の場合は可愛い」
そうだよ、女の子の買い物が長いのは可愛くていいと思う。
逆に男の買い物が長いとイラッとするけど。
てか、男なら文句なんて言わず黙って付き合いなさいよねー。
「でも、って買い物にかける時間短そうだよな」
「どーいう意味よ、それ」
「そのまま」
「言っとくけどねぇ・・・私、優柔不断だから普通に長いよ」
「あー決めれないタイプってやつか」
「悪い?」
「いや、別に。いーんじゃねぇ?いらないもんまでぽんぽん買う人間よりは」
「まぁね。てか、そんなぽんぽん物買えるほどお金持ってないし」
一回言ってみたいよね、商品棚の端から端までひとつずつって。
多分、使わないものが殆どになっちゃうけど。
まぁ、言える機会があったとしても言わないだろうけど。
それだったら他のものが欲しいって思いそう。
うん、庶民感覚だね。
「今度バックの一つや二つぐらい買ってやろうか?」
「馬鹿にしないでくれる?」
「は?」
「そりゃ、プレゼントとかもらえるのは嬉しい。でも・・・そんな軽い気持ちはいらない」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・悪ぃ」
「別に」
「怒んなって」
「はぁ・・・アンタのせいでしょ」
「ディーノ」
「はぁ?」
「アンタって呼ばれんの嫌って言っただろー」
「はいはい。てか、一緒に入ってあげないわけ?恋人サンと」
「あーいいんじゃねぇ?常連客だからVIP待遇だろうし」
「あっそ」
「なぁさっきから気になってたんだけど」
「何?」
「それ、一口ちょーだい?」
「・・・アイス?」
「そう」
「・・・飽きたし、寒いから全部あげる。この前のお寿司のお礼ってことで」
全く釣り合いが取れてないけど。
「サンキュー。あ、美味い」
「結構美味しかったんだけどねー甘くて飽きた」
甘いものって食べ過ぎると飽きるわ、うん。
嫌いではないんだけどなぁー・・・
ちょこっとがいいね、うん。
「ディーノ様!」
「あ、買い物終わったのか?」
「えぇ、そちらは・・・?」
「あ、私はその辺によくいる一般人でーす。だから、まぁそんな感じで、さよならー」
「あっ!」
綺麗な女の人じゃんー。
見栄とか言ってるなんて勿体無い。
・・・てか、絶対相手は本気じゃん。
私の姿を見るなり血相変えて近づいてきたし。
・・・・・・鈍いって罪だよねー。
† 神のみぞ知る(だから私は知らない) †
(てか、釣り合い取れててちょっと羨ましいなぁ・・・)
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