† ふとしたきっかけが、全ての始まりだった †










「うわっ?!なんかぶつかった?!」




だけど周りを見渡しても何もいない。

電柱とかもないし。

てか、俺、今ロマーリオと一緒だし、へなちょこじゃないはずなんだけどな・・・




「下よ、下!」


「下・・・?うわっ悪い!」




目線を下にすれば尻餅ついて睨み付けて来る女の子。

・・・多分、ツナくらいの歳だよな?

それかもうちょい下。

・・・その割には化粧が濃いような気がするけど。




「手!」


「は?」


「手くらい貸してよ」


「あぁ、そういうことか。ほら・・・ちっせぇー」


「黙れエッフェル塔!!」




手を貸して立ち上がらせてみればめちゃくちゃ小さい女の子だった。

そりゃぶつかっても気づかねぇーよな!

てか、エッフェル塔って・・・




「うわぁーマジちっせぇー。中学生か?」


「・・・なっ?!」


「俺の知り合いにも中学生がいるんだけどそいつより小さいなー」




なんて言いながら頭を撫でれば睨まれる。

・・・俺、なんか悪いことしたか?

ツナにいつもやってる行為だし、嫌がられたことないんだけど。




「中学生とか言いやがった」


「違うのか?」


「違う!とっくに中学は卒業してるし!!」


「マジ?」


「そんなとこでサバ読んでどーする!!!」


「それもそうだよな。そっか、高校生かー」




確か、中学の次は高校だったよな。

あーでも、中学までは義務教育ってやつで高校は自由選択だっけ。




「・・・なめんな」


「へ?」


「高校も卒業してる!」




えっと・・・ジャッポーネ的にいくと・・・高校卒業したら次は大学だっけ?

それか社会人?




「ちなみにねぇー大学も卒業したんだから!」


「・・・歳聞いていいか?」


「22歳」


「え、マジ?」




同じ歳とか・・・

うわぁー・・・マジ有り得ねぇ・・・!!!




「ねぇ、殴っていいかな?」


「は?」


「ムカつく、有り得ないとか思ってるでしょ、絶対!」


「あー・・・ごめん」




思ってた。

だって、ちっさいし。

化粧してなかったらまず、同じ歳とか言われても納得できねぇー。

今でも信じらんねぇーし。




「謝んないでよ、余計ムカつくし!」


「あっじゃあお詫びに飯でも行こうぜ!」


「は?!」


「ダメか?」


「いや、えっと・・・別にそこまでしてもらわなくても」


「結構美味い寿司屋があるんだけど。寿司嫌い?」


「・・・好き」


「じゃあ、決定な!」


「あっちょっと?!」


「ロマーリオ!山本ん家行こうぜー」


「人の話を聞けーーーー!!!」










† ふとしたきっかけが、全ての始まりだった †

(こんなちっこくて可愛いイキモノが同じ歳なんて信じらんねぇー・・・)



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