† 僕に関わった君が悪いんだよ †
「てか、いきなり声かけてきたけど何の用?」
「んー別にー。ホントに死神姫チャンだったら面白いなぁーって思って声かけてみただけだよー」
ホント、それだけ。
確証はあるようでなかったし。
死神姫チャンだったら面白いなぁーって思っただけ。
「あーじゃあ、ホント無視すればよかった」
「出来ないでしょ」
「は?」
「チャンって無視とか出来ないようなタイプに見えるんだけどなぁー」
絶対出来ないタイプ。
気にしぃぽいし。
「出来るし。無視とか、スルーとか」
「でも無視した後に気になっちゃって、結局相手しちゃうタイプでしょ?」
一回スルーした相手でも戻って相手しちゃうタイプっぽいよね!
あははっチャンってわかりやすいなぁー。
「人の性格勝手に分析するな」
「あ、図星なんだ」
「うるさいっ」
「ふーん・・・やっぱり可愛いなぁーチャン」
「は?」
「うん、可愛い。やっぱり僕のものにしたい、っていうか僕のもの決定」
「はいはーい、質問でーす」
「んー?」
「僕のものってなんですか、僕のものって。は物じゃありませーん」
「えぇー僕のものになってよー」
「い・や」
「うわっ即答!」
こんな子初めてだよ!
大抵の女の子はおとなしく僕のものになってくれちゃうのにー。
まぁ、手に入れた時点で飽きるんだけど、僕。
「は性質が悪そうな人間とは出来る限り関わらないようにするって心に決めてるんですー」
「うん、出来なさそうだけどね」
「・・・なっ」
「だって、チャンの周りって性質が悪い人間ばっかりっぽいし」
「それはそーだけど!」
「だから、チャンには無理。てか、むしろ・・・性質が悪い人間を寄せ付けるタイプ」
チャン自身もしっかり性質悪いし。
てか、チャンがきっと一番性質悪いって!
「あーそれ否定できない。否定したいけど否定できない・・・!」
「あははー」
「あぁ!とにかく!は関わりたくないの!絶対関わらない!」
「うん、でも僕はチャンのことホントに気に入っちゃったから関わっちゃう」
「やめて、マジで」
「い・や」
「真似すんな」
「だってチャン可愛かったし」
「意味わかんねぇ!!!」
「チャン口悪いー。口の聞き方教えてあげよっか?」
「結構です!」
「えぇー今なら僕が手取り足取り・・・以下省略で教えてあげちゃうのにー」
「以下省略って何?以下省略って!」
「えぇー聞きたい?そんなに聞きたい?」
「聞きたくないでーす」
「じゃあ教えてあげる」
「いや、いいです。なんか、妙に寒気のするようなことのような気がするので聞きたくないです」
「えぇーそうなのー?折角チャンに・・・」
「言わなくていいから、なんかわかんないけど言わなくていいから!!!」
「ホント、チャンって可愛いなぁー」
「可愛い、可愛い言ってくれても何もでないからね」
「えぇー」
「あぁ、もうホント性質悪い奴に逢っちゃったよ」
「ねぇー僕たち運命っぽくない?」
「どこからそんな思考が生まれるんですか」
「んー僕の頭から?」
「あぁーもう、相手するの疲れた。帰ろ」
「あ、送っていってあげよっかー?」
「結構です。謹んで丁重にお断りさせていただきます」
† 僕に関わった君が悪いんだよ †
(ホント面白い子だよねぇー死神姫って。)
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