† 後回しにしたって逃れられはしない †
「よし、後方に人の気配なし」
逃げれた逃げれた。
我ながらうまく逃げたね、うん。
まぁこれでもヴァリアーでは古株だし、逃げ足には自信あるし。
本気で追いかけられたら捕まるけど、確実に。
しかし・・・また偉く厄介なのが幹部になったものだね。
「ー」
「あ、ベル」
「今日はヴァリアー泊まり?」
「うん、ヴァリアー泊まり」
「じゃあ、王子と遊びに行こうぜー」
「センパーイ。やっと見つけましたよー」
「うぉっ」
・・・そっかぁー・・・
カエルのフランってば属性霧だっけ?
も霧属性も割りと強いつもりでいたけど・・・うん、霧専門には負ける負ける。
てか、霧の幻術使いながら気配まで消して近づいてくるのマジやめて欲しいです。
「ミーとデートする約束でしたよねー」
「」
「ん?」
「このカエルの被り物といつの間に知り合いになったわけ?」
「ついさっき。ザンの部屋まで連れて行ってあげましたー」
「マジ?」
「マジマジ。いいセンパイでしょ?」
「うわぁーセンパイとか自分で言っちゃってるし」
「別にいーでしょ。自称王子に言われたくなーい」
「王子はいーんだよ。王子だから」
「何それ矛盾ー」
「センパーイ。ミーもしかしてめちゃくちゃ無視されてないですかー?」
「そんなつもりないんだけどねぇー。まぁ今後の活躍で存在感アピールして、ぜひ」
「えぇー面倒ですー」
「ほら、幹部になっちゃった以上頑張りなさいって」
「じゃあ、センパイが一回ヤらせてくれたら考えまーす」
うわぁー・・・今の、やる、の変換、カタカナじゃないことを祈りまーす。
てか、サラッと言いやがったよね。
素面で。
「表出ろ、新入り」
「なんでアンタが怒ってるんですかー?」
「はいはい、ストップ。とりあえず、フラゴーラ行こうよ」
「は?」
「いいですねー」
「ほら、ベルも一緒にね」
「仕方ねぇーから王子も一緒に行ってやるぜー」
「ミーはセンパイと二人きりのほうがいいでーす」
「いやいや、幹部同士一応仲良くしとこうよ」
ただでさえ、ヴァリアーってば喧嘩っ早いのに。
背中を見せたら負け前提。
いつ、背後から攻撃されるかわからない。
まぁ、背後とも限らないんだけど。
「それにほら、うちのボス様・・・あ、ザンの方ね。人使い荒いから早速任務まわってくると思うよー」
「えぇー面倒ですー」
「そう言いなさんなって。ヴァリアーの幹部になったんだし頑張って、ぜひ」
「センパイと任務だったら行ってもいいですよー」
「あーごめん、と任務は多分当分ない」
「えぇーなんでですかー?」
「、売れっ子なの」
そう、ってばカナリ売れっ子。
お休みは月一しかありません、残念なことに。
ぜーんぶ身内が仕事入れてきた所為だけどね!
「えぇー」
「、明日は王子と任務だもんなぁー」
「そうそう、二ヶ月ぶりのベルとの仕事だもんねー」
「ミーもセンパイとデートしたいですー」
「え、仕事じゃなくてデートですか」
「デートしましょーよ、デート」
「デートねぇ?ってばデートっていまいちわかんないんだよねー」
「へ?」
「なんていうか・・・デートってしたことない」
ディーとかとよく出かけるけど・・・
あれはデートじゃないよね。
手繋ぐわけでもないし、
そもそもとディーは恋人同士でもない。
よって・・・デートではないっていうのが的考え。
「センパイって手ごわいですねー」
「あはっそれよく言われる」
† 後回しにしたって逃れられはしない †
(だから立ち向かうのがきっと正しい!)
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