† 逃がしてもらうから †
「ザンー。入るよー」
うわぁーなんか、見事に不機嫌って顔してる。
さて、いったい今日は何があったんだか。
まぁ・・・に恐らく当たってはこないだろうからいいけど。
「はい、こちら新入りのフラン。じゃ、は自分の部屋に戻るからー」
「待ちやがれ」
「えぇー待ちたくないんだけどー」
「ボスー入るわよー」
「あ、ルッス。任務終了ー?」
「えぇ、問題もなく終了よー」
「そっかそっか、お疲れ様。じゃあ、お疲れ様の意味も込めてこの場は任せた!」
「チャン、ストーップ」
「無理、ごめん。ルッスの優しさで見逃して!」
「だ・め・よー」
「えぇーでも、ルッスもこの場から今すぐとりあえず逃げたくない?」
だって、不機嫌ボスのザンと・・・
不思議系新入りフラン。
なんか、空気がおかしいもん!
非常に居づらい雰囲気だもん・・・!!!
「チャンは逃げちゃダメよー」
「じゃあルッスもここにいてよね。一人じゃ耐えられない」
「仕方ないわねぇー」
やった!
さすがルッス!
ヴァリアーのお母さん!
「センパーイ。ミーこの状況に飽きたんですけどー」
「だって飽きましたー」
「じゃあ、どっか行きましょうよー」
「今なら軽くその誘いに乗りたいなぁー」
「そうと決まれば即実行、行きましょー」
「ごめん、フラン。はまだザンの怒りでこの屋敷全壊にはしたくないから却下の方向で」
請求書回されるツーくんが可哀想だし!
ザンってばいっつも経費とか言いながらボンゴレ本部に請求書回すもんねぇー。
さすがにツーくんが可哀想可哀想。
ただでさえ、ツーくんはツーくんで本部ほぼ全壊とかよくされてるし。
ボンゴレって経営難に陥るんじゃない?
うわぁー・・・その場合転職考えたほうがいいかな。
転職するなら・・・普通に会社員とかなれるもんならなりたい。
あーでも、きっと向いてないんだろうなぁー。
「えぇー別にいいじゃないですかぁー」
「よくない、よくないんだよ。はよくても被害を被る人たちがね、可哀想過ぎるんだよ」
主にボンゴレのボス様。
ドン・ボンゴレサマ。
あと、相も変わらずスクもだね。
とりあえず、ザンが被害被るってことまずないよね!
ちょっとずるい!!
「ミーには関係ないからいいですー」
「ダメダメ。ツーくん怒らせたらお給料下がるし」
「ツーくんって誰ですかー?」
「あ、うちのトップ。ドン・ボンゴレ。ボンゴレ10代目サマ」
「あー」
「ヴァリアーってこっそり給料制だから色々大変なんですよ、わかれ?」
「えぇーそうなんですかー?意外に庶民的なんですねー」
「まぁ、一般企業よりは給料いいと思うけどね。軽く数十倍くらい?」
仕事内容が仕事内容だし。
てか、主に人殺し、人殺し・・・そりゃ、多少高めの給料出してくれなきゃねぇ?
まぁ、最終的には慣れなんだけど。
人も、殺し始めたら慣れてくるっていうのがこの世界。
でも、残念ならが労災はありません。
怪我とかしても保険とかおりません、残念なことに。
全部自己負担です。
「さーって、とりあえず、区切りもいいし・・・は逃げる!後よろしく、ルッス!」
「あっちょっとチャンー!」
「ルッスお願い!後はお母さんに全部任せた!!」
、ルッスのお説教ならまじめに聞くから!!
だから、今は見逃してください。
だってだって・・・異様な空気なんだもん!!!
ザンとフランのわけもわからない異様な雰囲気の中にいたくないんです!!
でも、ルッスなら大丈夫!
だってルッスはヴァリアーのお母さん!!
† 逃がしてもらうから †
(ありがとルッス!大好き!)
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