† 声にならない声を喉が痛むまで叫び続けて †
「あ、そーだ。スク」
「・・・なんだ?」
「ありがとね。のあの電話で心配して助けに来てくれて」
なんて言えば、スクはの髪をぐしゃぐしゃにしながら頭を撫でた。
まるで子ども扱い。
スクって昔からこういうとこ変わんないよねぇー・・・
それこそ、学生時代もよくこうして頭ぐしゃぐしゃにされたし。
「子ども扱いすんなー!」
「子どもだろぉーが!!」
「えぇー結構大人になったって信じてるんだけどー」
「そうだよなぁー。色んな意味で身体は大人だもんなぁー」
「ディー知ってる?そういう言葉吐くのってセクハラなんだよー」
「へぇー・・・まだ、そんな可愛げのないこと言うのか?・・・お仕置きだな」
「スク!今こそ助けて!を助けて!」
「はぁ・・・」
「普通、そこでため息つく?!」
「サーン」
「ん?ツーくん、どしたの?」
「とりあえず、俺今日は帰りますんで」
「え、帰るの?この微妙な空気の状況で?」
「はい、俺も仕事溜まってるんで。それに、さすがに獄寺クンが俺を探して暴れまくってたら困るんで」
「あーそれは困るね。隼人ってばよく暴れてるもんねぇーツーくん捜索で」
「そうなんですよー。その上、なぜかいっつも雲雀サンとかと激突して、うちの屋敷半壊状態になるんですよ」
「あははっご愁傷様」
「ツナも大変だなぁー。喧嘩っ早いファミリーが多くて」
「ホント困るんですよー」
「綱吉」
「うわっ?!雲雀サン?!なんでここに?!」
「・・・雲雀サン?いつもは恭弥でしょ」
「だぁ!!そーだけどさ!!!」
「あはったちのことは気にしなくていーよ」
「そうだぜー」
だってたちツーくんと恭弥の関係知ってるし。
てか、もう結構有名だけどねぇー。
ボンゴレ10代目と雲の守護者は幼馴染だって。
でもツーくんはみんなの前だと頑なに恭弥のこと雲雀サン呼びを続けてるけど。
「あーもう。なんの用だよ、恭弥」
「君の忠犬が君のこと探してたよ」
「え、獄寺クンが?」
うわぁーツーくん即答。
まぁ、ツーくんを探してる忠犬なんてボンゴレには一人しかいないもんねぇー。
てか、恭弥も面白いこと言う。
なるほど、確かに隼人は忠犬だわ、うん。
「そう」
「・・・ちなみに聞きたくないんだけど・・・屋敷の状況は?」
「君の執務室が半壊してたくらいかな」
「あぁーもうイヤだ。俺、ボンゴレのボスなんて辞めていいかな」
「えぇーツーくんが辞めたら色々と困るー」
「ほら、ザンザスにボンゴレのボスの座譲るって言っておいてよ、スクアーロから」
「あはっそんなことスクがザンに言ったらスクが大変なことになっちゃうよねぇー」
「そうだよなー。何投げられるかわかったもんじゃねぇよなぁー」
「お前ら他人事だと思って楽しいそうに言いやがって・・・!!」
「だって他人事だし。ザンってばなんだかんだ言ってには物投げてこないし」
「俺も、わかっててザンザスに近づくようなことしねぇーし」
「うん、頑張れ。スクアーロ」
「元はといえば綱吉、テメェが!!」
「ははっごめんごめん。とりあえず、まだザンザスにボスの座を譲らない努力はするから」
「ザンザスは絶対ボンゴレボスよりもヴァリアーボスしてるほうが性にあってるって」
「・・・ですよねぇー。それこそ、ボンゴレ崩壊の危機のような気がしますし」
「そうそう。てか、恭弥は何しにきたの?ツーくんのお迎え?」
「君に逢いに来たに決まってるでしょ」
「あはっそれはどーもありがと。でも、何もでないよー」
「サン、ディーノさん。俺、とりあえず帰ります」
「あ、うん。頑張れ」
「恭弥。お前にも半壊になった執務室直すの手伝ってもらうからな」
「なんで僕がそんなことしないといけないのさ・・・」
「黙って見てたんだろ?だったら当然手伝うよな?」
「はぁ・・・ホント君性格悪いよね。昔はもっとオドオドしてて面白かったのに・・・演技だったけど」
† 声にならない声を喉が痛むまで叫び続けて †
(ツーくんの演技ってホントわかる人にはわかっちゃうんだよねー!)
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