† 神が死んでも、私達は笑っているでしょう †










「・・・なんか、めちゃくちゃメンズのお店ですね」




フォーマルって言ってたから結構ドレスも多いのかと思ってた!!

でも、ドレスなんて一着も見当たらなくて・・・メンズスーツばっかり。




「まぁ、ドレスは専用しか作ってない店だからなー」


「そうそう。メンズ物は幅広く作られてるけどねー」


「だって、嬢以外のドレス作っても楽しくねぇーし。注文されても困るし」


「あ、オーナー。ツーくん、こちらがこの店のオーナーさん」


「は、初めまして。沢田綱吉です」


「あぁ、君が噂のボンゴレ10代目」


「う、噂ですか?!」


「主に嬢とドン・キャバッローネからの噂だけど」




どんな噂流されてるんですか?!

・・・てか、このオーナー性別どっちなんだろ・・・

パッと見て女性に見えるけど・・・違うと思われる。




「あ、ツーくん。オーナってばめちゃくちゃ綺麗だけど男の人だから」


「あーやっぱりそうですか」


「さっすがツーくん。気づいてたんだー」


「あはは・・・まぁ一応。これでもボンゴレのボスやってますから」




今まで色んな人に逢ってきたし!

それこそいっぱい騙されてちょっと痛い目にもあってきたし!!

まぁ、俺がダメツナでやってきたっていうのが原因だったりもするんだけど!




「気に入った。ドン・ボンゴレ」


「え?」


「やったね、ツーくん。オーナーって好き嫌いが激しいから」


「是非、君のスーツを作らせて欲しい」


「は、はい!よろしくお願いします」


嬢のドレスはいつもの部屋に新作を用意してるからご自由にどうぞ」


「はぁーい」


「ドン・キャバッローネは・・・まぁいつもどおり用意すればいいだろ?」


「あぁ、頼むなー」


「じゃあとりあえず、嬢のドレスでも見て楽しんでいてくれ」


「了解」


「ドン・ボンゴレ」


「は、はい!」


「早速採寸からはじめる」


「あ、はい」




うわぁー・・・なんか妙に緊張。

そういえばこんな風に採寸してもらうの久しぶりかも・・・

基本的に俺のスーツって決まったところで作られてるし。

てか、獄寺クンが見立てて持ってきてくれるし。




「ははっそんなに緊張することはないよ。リラックスリラックス」


「は、はい・・・」


「ほら、もっといつも通りで・・・って言っても、ドン・ボンゴレのいつも通りなんて知らないんだけどな」


「あはは・・・」


嬢がドン・ボンゴレは凄まじい色気を放ってるって言ってたけどマジっぽいな」


「へ?!い、色気なんてそんなのはないです!!」




色気といえばディーノさんです。

こっちがムカつくくらい色気をムンムン放ってます。

俺に色気はない!!!




「なかなか凄まじいと思うけどなぁ?」


「どこがですか?!」


「その、なんともいえない演技が」


「・・・・・・」




うわぁー・・・さすが、ディーノさんとサンのお気に入りのオーナーなだけのことはある。




「まぁ、なんか色々入り混じって面白い具合になってるみたいだけどな」


「あはは・・・色々ありまして。ちょっと自分でも素なのか演技なのかわからなくなってきてます」




色んな人間と出逢って、逃げ回ってるのが馬鹿馬鹿しくなったっていうのが本音。

腹くくっちまったらそれはそれで満足できる毎日。

てか、結局のところ・・・俺はどんなに足掻いてもボンゴレのボスになってたんだろうし。

なんだかんだいって、俺にはこの世界が向いてるんだと思うし。

こんな俺でも支えてくれるファミリーのみんながいるんだし。




「でさ、ドン・ボンゴレ」


「はい?」


「ドン・ボンゴレも当然、嬢に惚れてるんだろう?」


「なっ」


「まぁ、わかるんだけどな。嬢もボンゴレに負けず劣らず凄まじいから」


「あはは・・・そうですよね。確かに、サンって凄まじいですよね」




うちの連中、全員骨抜きになってるし。

俺とか、俺の有能家庭教師様たちも含めて。

凄まじすぎるよなぁーうん。




「でも、嬢の周りの防壁はなかなか高いだろ?」


「それは、あなたも含めてですか?」


「あー残念ながら俺は含めずで」


「え?」


「だってな、嬢は俺にとって可愛い妹みたいなものだからさー」


「妹が女に変わることってないんですか?」


「ない」




うわぁーきっぱり言い切った。

でも、なんか・・・この人が言ってることは、間違ってないんだと想う。

本当に、妹としてみてるって感じがするし。




「あ、でも・・・嬢のお兄ちゃんとしては防壁かもしれないなぁー」


「それこそ一番高い防壁かもしれませんね」


「ははっかもな」


サンたちと付き合い長いんですか?」


「結構な。嬢がまだ、マフィア学校に通ってたころからの常連だし」


「学生時代のサンってやっぱり可愛かったんですか?」


「それはもうめちゃくちゃ可愛かった。あ、写真あるから今度送ってやろうか?」


「ぜひお願いします。昔の写真ってもったいぶってディーノさんもスクアーロもくれないんですよー」


「そうだろうなぁー。学生時代の写真とかもう、破壊力十分だし」


「楽しみにしてるんで、よろしくお願いします」


「ははっ了解」










† 神が死んでも、私達は笑っているでしょう †

(この人は敵に回したくないタイプだと思う!)



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