† 貴方にこの気持ちが全て伝わればいいのに(愛しい気持ちも憎い気持ちも苦しい気持ちも全部伝わるように) †










コンコン。





チャン、入るよー」




・・・チャンの部屋、ノックなんてするの初めてかも。

あはは・・・僕が、ね。




「殺しちゃったんだ」


「うん」




泣き腫らした目で僕を見つめるチャン。




「そっか」


「いーよ、泣いても」




クッションを抱えてベッドに座りこんでるチャンに近づいて抱きしめる。

華奢な体。

強く抱きしめたら折れちゃうかもしれないね。




「白蘭のバカヤロウ・・・」


「うん」


「知ってたけどっ知ってたけど・・・っ!!!」


「うん」


「どうしてこんなに悲しいんだろう」


「んーレオくんだったからじゃない?」


「白蘭のバカヤロウッッ」




チャンの目からぽろぽろ流れる涙。

でも、拭ってなんかあげない。

だってこの涙は僕のための涙じゃないから。

うわぁー心狭いなぁー僕って。




チャン、ちょっと待ってて」


「・・・・・・」


「紅茶淹れてきてあげる」




















◇◇◇





















「一日だけ、貸してあげる」




そう言って、ドン・ミルフィオーレは眠ってるを俺に渡した。

てか、なんでコイツ起きないかな・・・




「あ、チャンは紅茶に入れた睡眠薬でぐっすりだから」


「なっ」


「じゃあ、チャンのことよろしくねー」


「ちょっと待て、ドン・ミルフィオーレ」


「んー?」


「もし、俺がのこと返さないって言ったらどうするんだよ」


「その時はその時かな?」


「・・・・・・」


「でも、別にチャンのこと飽きちゃったわけじゃないんだよー」


「は?」


「むしろ、チャンはとっても愛しい」


「じゃあ、なんで・・・」


「いっそのことチャンを殺しちゃったらいいんだけどさー」


「なっ」


「でも、僕もチャンに対して甘くなっちゃったみたいでね」




自分でもびっくり、なんていってドン・ミルフィオーレは笑った。

・・・・・・意味がわからない。




「だから、チャンには生きれる道を歩かせてあげよっかなぁーって思って」


「お前・・・本当に意味がわかんねぇ・・・」


「あはっわかんないでいーよ、僕もわかんないし」


「まぁ・・・でも、コレがの生きれる道だっていうなら受け入れるしかないよな」


「うん。ディーノくんならそう言ってくれると思ったよ」




結局のところ・・・

俺もには生きていて欲しい。










† 貴方にこの気持ちが全て伝わればいいのに(愛しい気持ちも憎い気持ちも苦しい気持ちも全部伝わるように) †

(君には幸せになって欲しいんだよ。)



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