† あなたの存在自体不思議だ †
「レオくーん。私、超絶暇なんだけど」
「そんなの知りませんよ」
「うわっひーどーい。てか、骸の性格出ちゃってるよ、レオくん」
「・・・は?」
「え、バレてないと思ってた?」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・白蘭にバレてはいてもあなたにバレているなんて考えもしませんでしたよ・・・」
「え、考えようよ」
「まさか、あなたにバレてるなんて・・・」
「うわぁーなんかそんな言い方されるとムカついちゃうなぁ!」
「一生の不覚です・・・」
「うわぁーうわぁーっコイツ、失礼だよ!失礼すぎるよ!可愛いレオくんを返せー」
レオくんの顔してそんなこと言うなー!!
あぁ、なんかものすっごく馬鹿にされてる気分。
ムカつくなぁ!
「レオナルドも可愛くないですよ」
「知ってるよ。てか、まずレオくんじゃないし」
「は?」
「本名、グイド・グレコ」
「・・・あなた、何者ですか」
「へ?」
「前々から気にはなっていたんですよ。いたって一般人と思われるあなたがここにいるのか」
「そんなの私が聞きたいくらいだよ」
「は?」
「いつの間にかこの世界に来て、気づいたらジェッソファミリーに入れられてて・・・ホントに意味わかんないんだから」
とりあえず、ムカつきついでに彼のチョコレートケーキにフォークを立てる。
「なっ!僕のチョコレートケーキですよ!」
「いーじゃん、一口くらい」
「なんなんですか、あなたは・・・」
「んーいたって普通の一般人なはず」
「どこがですか」
「うん、私も最近そう思う。でも、ミルフィもそうだし、キャバッローネのボスも知ってるもんねー」
「まさか、あなたが跳ね馬と噂になってたジェッソファミリーの人間とか言いませんよね?」
「あー私かも?あーでもそれは自意識過剰すぎるかなぁ・・・」
ディーノのことだし、女と噂には色々なってそうだし。
でも、ジェッソファミリーとかなかなかの率じゃない?
まぁジェッソにも女はたくさんいたけど。
あーでも、なんか、ムカつく!
ジェッソの他の女とディーノが逢ってたなんてそんな展開だったら!!
って何言ってんの私!優柔不断にも程がある・・・ディーノのこと選ばなかったくせにね。
「跳ね馬が初めて振られた女、だそうですよ」
「・・・初めて?」
「はい」
「うわぁーさすがディーノだ。あの顔だもんねー・・・多分、私だ」
「は?」
「だから、ディーノのことは確かに振ったかもしれない。・・・私は白蘭を選んだし」
「全くもって一般人じゃないですね、あなた」
「やっぱりそう思うー?私もなんかそう思えてきてるから安心して」
「いったい、あなたは何を考えているんですか」
「んー何も考えてないんだと思う。だって、私に何か出来るわけないし」
「・・・・・・」
「だから、骸は私の存在はしっかり無視しちゃって自分の計画を実行しちゃってくださーい」
だって、未来は変えられないから。
だから、どうぞご自由に。
脱獄するなりなんなりと、私が止めれるはずもないし。
・・・そう、だから、白蘭が沢田綱吉クンに勝てないのも仕方がない。
きっと、この運命は私が知ってる未来なんだろうから。
「・・・・・・あなたは、」
「ん?」
「本当に一般人じゃないですね」
「それ、褒め言葉として受け取っててもいい?」
「えぇ、もう勝手にしてください」
「うん、勝手にするー」
† あなたの存在自体不思議だ †
(でもなんかレオくんに憑依してる骸とこんな風に話すなんて面白いなぁー。)
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