† 運命の歯車は廻りだした(もう後へは戻れない) †










「おぉー見事に白黒ジャージ」




実際に見たらやっぱりジャージだね!

でも、白蘭はちゃんとジャージでも男前に見えるよ!

元がいいってずるい。




「ジャージじゃありませーん、隊服でーす」


「知ってますよーっだ」


「はい、チャン用」


「白ヤダ」


「ダーメ」


「なんでよ」


チャンは白って決まってるの」


「そりゃ、私ってば一応ジェッソファミリーですもんねー」


「そうそう。ジェッソ出身者はホワイトスペル、白い隊服って決まってるんだよー」


「あーあ、見事なまでの膨張色。まぁジャージだし、わかんないっていえばわかんないかな」




ジャージってあんまり身体の線とかわかんないし。

足の太さとかもわかんないのは優しさだよね、うん!




「あ、チャンの隊服特注だから。じゃーん!」


「うわぁー・・・却下」


「えぇー」


「ミニスカとかありえませーん」




白蘭が見せてきたのはミニスカ。

しかも、白のミニスカ。

に、ジャージの上。

・・・・・・テニス部ですか?!って感じ。

ほら、テニス部の冬のイメージ。

白いスコートにジャージの上。




「可愛いでしょ」


「てか、ミニスカとか穿いてる人いないじゃん!!」




隊服はジャージです。

よくあるジャージ上下の人ばっかです。

たまぁーに露出の高いショートパンツのオネエサマがいらっしゃるけど!!

でも、基本はジャージ上下。

私もジャージ上下を希望しまーす。




「だってチャンだけの特別仕様なんだもーん」


「そんな特別仕様いりませーん」


「えぇーチャンには可愛い服着せてあげたいっていう僕の気持ちを全面に表現したのにー」


「確かに可愛いけどさー」


「ねっチャンもそう思うよね?!じゃあ早速試着ターイム!」


「いや、着ないから!!!」


「ダーメ。チャンは絶対、僕特性の隊服着なきゃダメなんでーす」


「ム・リ!」


「じゃあ・・・強制的に着させちゃいまーす」


「うわっ!ちょ、ちょっと!!服脱がそうとすんな!!!」


「大丈夫大丈夫。ちょっとくらい見ても減らないから、てか、見たことあるし」


「だぁ!!!サラッと言うなサラッと!!」


「えぇーこと細かく言ってほしいのー?」


「そーじゃなくって!!!あぁ!もう、わかった、わかった!着ればいいんでしょ、着れば!!」


「うん」


「着ますよ、着させていただきますよ!!!」


「初めからそう言えばいいのにー素直じゃないなー」


「うるさいっ」


「あ、僕ちょっと予定入ってるからチャンは適当にしててねー」


「は?」


「遊んであげれなくてごめんねー」


「いや、別にそれはいいんだけど」


「じゃあねー。なるべくおとなしくしてるんだよー」




















◇◇◇





















「あ、サン?」


「あ、ツナくんだ」


「本当にジェッソファミリーだったんですね」


「あ、うん。正確には今はミルフィオーレファミリーだけどねー」


「・・・・・・」


「・・・・・・」


「・・・スミマセン」


「んーん、いいよ」




ツナくんの言うスミマセン。

に、込められてる言葉を私はわかってしまったから。

今日、ツナくんは死ぬ。

白蘭に殺される。




「てか、なんで謝るかな」


「俺は、あなたの幸せを知っているのにそれを壊してしまおうとしているから・・・」


「言ったでしょ、ツナくん。マシマロ馬鹿がなんかしでかしたらしっかり灸据えてやってって」


「でも、」


「大丈夫だよ、ツナくん。私、決めたから」




自分が進む道を。

迷っている中で決断すると、必ず捨てないといけない選択肢がある。

どっちも、なんて欲張りな道はない。




サン・・・」


「やっぱり、ツナくんは大空だね。私まで包み込まれちゃった」




ツナくんの優しさに。

さすが、大空。

すべてを包み込む大空。




「ありがとう、私のことまで気遣ってくれて」


「いえ・・・」


「私は最期がわかっちゃってるから余計に正直怖いけど、ちゃんと最後まで見てるから」





















◇◇◇





















そして、ボンゴレ10代目、沢田綱吉は殺された。

ドン・ミルフィオーレ、白蘭の手によって。




















◇◇◇





















「死んじゃったんだ、ボンゴレ10代目」


「うん、殺しちゃった」





〜♪






なんて白蘭と話してると、ディーノから携帯に連絡が入った。




「もしもし?」


か?」


「うん」


「明日、逢いたいんだけど時間取れるか?」


「大丈夫。私は暇人なんでーす」


「じゃあ明日、11時に前に行った公園で待ってる」


「うん、わかった」


「じゃあ、な」




ディーノの声が心なしか震えてるような気がした。

つまり、ディーノの耳にもツナくんが死んだということが入ってるってこと。

それから、私に連絡を入れてきてくれたってこと。

ホント、優しいよね・・・ディーノって。




「ディーノくん?」


「うん。明日、ディーノに逢ってくる」


「うん、行ってらっしゃーい」


「今回は止めないんだ」


「うん、止めないよ」


「そっか」










† 運命の歯車は廻りだした(もう後へは戻れない) †

(私は決めたよ。)



SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送