† 終わりのカウントが進んでいく †










「あ、チャンおかえりー」


「ただい・・・何この状況」




人がわんさかわんさか。

なんていうか、人だらけ。




「ジェッソファミリーとジョッリョネロファミリーが合併してミルフィオーレファミリーになったんだよー」


「私が買い物行ってる間にですか」


「うん、チャンが買い物行ってる間に」




私の知らないところで、私の幸せは崩れ始めていた・・・なんてね。

ミルフィオーレファミリーになったってことは・・・もうすぐ、ボンゴレ10代目が殺される。

そして、ボンゴレ狩り、10年前のツナくんたちが来て、メローネ基地に乗り込んで、正チャンのところに。

正チャンはツナくんたちの味方で、正チャンたちが持ってたリングはニセモノ。

真・六弔花の登場。

そして・・・最期に白蘭は消えちゃう。




「なんで何も教えてくれなかったの?」




そりゃ、白蘭が私に何か言うなんて思ってもなかったけど。

でも、あんなに近くにいたのに、わからなかったなんて。




チャン?何も言わずに合併したこと怒ってるのー?」


「怒ってる、って言っても白蘭は気にしないよね」


「うん。僕、チャンが怒ってる顔も好きだし」


「何それ」


「あ、それ、ディーノくんに買ってもらったブレスレット?」


「うん、キラキラ可愛いでしょ?」


「んー可愛くないとは言わないけどーやっぱりチャンにはこっち」




そう言って、白蘭は白蘭が私にくれたブレスを私の腕につけた。




「ディーノくんのほうは外しちゃおーっと」


「え、ちょっと待って」


「ん?」


「二つともつけてても可愛くない?」


「可愛くない」


「なっ」


チャンにはこっち、絶対こっち。僕があげたほうって決まってるの」


「何その我侭」


「我侭じゃないしー」




なんて言いながら、白蘭はディーノがくれたほうのブレスを外した。

地面に落とさずに私の手に落としたあたりが白蘭の妥協とみた。




「でも、ディーノくんらしいチョイスだよねー。僕は絶対選ばない系」


「そうなの?」


「うん。ディーノくんはチャンのことお姫サマ扱いだもんねー」


「白蘭だってお姫サマ扱いって言うじゃん」


「でも、僕とディーノくんじゃ扱い方が違うんですー。同じお姫サマでも、ね」


「意味わかんないんですけど」


チャンはわかんなくていーの」


「なんでよ。てか、白蘭とディーノって似てるって、絶対」


「えぇー一緒にしないでよねー」











† 終わりのカウントが進んでいく †

(私の幸せは簡単に崩れていくんだね。)



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