† 俺が欲しいのはお前だから †
「おぉーなんかキレイー」
「だな」
「いいねぇーカクテル。一杯だけなんて我慢できなくなっちゃいそう」
「別に俺は何杯でも飲んでくれていいんだけどな」
「んー白蘭が怖いから一杯にしとく」
「そっか」
「でもね、きっとこの一杯でちょっと気分よくなっちゃって二杯目三杯目って言っちゃうんだよ」
「ははっその場合俺は止めてやるべきか?」
「うん、止めて。止めてくれなきゃ絶対何杯もいっちゃう」
さて、どうするか。
俺としては別に何杯でも飲んでくれてかまわねぇーんだけどな。
酒が入ったも可愛いし。
なんていうか・・・もっと苛めたくなっちまうんだよなー。
でも、ドン・ジェッソも厄介だしなぁー・・・究極の選択。
「まぁ、酔って潰れない程度だったら飲んでもいいんじゃねぇ?」
「えぇー私、潰れないタイプなんだけど」
「どこがだよ」
十分潰れるタイプだよな。
・・・あの酔い方は性質が悪過ぎだし。
まぁ、可愛いけど。
「・・・・・・なぁ」
「ん?」
「ホントに婚約者になんねぇーか?」
「は?」
「なんか、傍で見てたいんだよなぁーのこと」
毎日楽しそうだし。
なんていうか、コイツ見てるの飽きないんだよなー。
「・・・・・・私は、」
「あ、別に返事今すぐにとか言わねぇーから」
「え?」
「そんな急ぐことじゃねぇーし。俺も結婚急いでるわけでもねぇーし」
ファミリーの奴らを安心させてやりてぇーけど。
でも、まぁ・・・まだ大丈夫だろ。
俺もまだまだ現役で頑張るつもりだし。
「・・・・・・考えとく」
「おぅ、そうしてくれ。でも、絶対にのこと幸せにする自信はあるから」
「私ってば弱いから、今すぐディーノに縋りたい気持ちでいっぱいなんだけどさー」
「・・・・・・」
「でも、なんか・・・放っとけないんだよねー。あのマシマロ馬鹿のこと」
「・・・」
「まぁディーノのことも放っておけないんだけどねー」
「え?俺?」
「うん。ディーノも放っておけないタイプ」
「ははっそんなこと久しぶりに言われた」
「そう?結構放っておけないタイプだと思うんだけどなー」
「昔はよくファミリーの奴らに言われてたけど」
「あーへなちょこディーノ?」
「へなちょこ言うなよなぁー」
「でも、そんなディーノが素敵だと思うよ」
あー・・・やっぱ、が欲しい。
ははっ完璧に惚れちまったみてぇーだなー。
† 俺が欲しいのはお前だから †
(欲しい、欲しい、お前が欲しい。)
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