† 信じたくないなら信じなくて結構 †










「てか、チャンってさ、いったい何歳なの?」


「え、なんで今更」


「そういえば聞いてなかったなぁーって思って」


「あ、俺も聞きたい」


「・・・・・・22歳」


「マジ?」


「見えなくて悪かったな!!!」


「ディーノくんよかったねぇー。とりあえず、犯罪にはならないっぽいよ」


「だな」


「いや、色々犯罪だから。強姦罪とかで訴えれるんだから・・・!!」


チャンって馬鹿だよねー」


「なっ」


「それくらい簡単に揉み消せるんだけどなー」


「・・・・・・マフィア様のバカヤロウ」




そうだ、こいつらマフィアだった。

しかも、結構大きいファミリーのボス。

そりゃ、確かに一般人な私が戦ったところで無駄。

勝ち目ゼロ。

おまけに住むところとかもなくなって・・・ジ・エンド・オブ・ワタシ。




チャンってさー日に日に可愛くなってるよねー」


「は?」


「初めて逢った時より可愛い」


「白蘭サマの可愛いは信用しないって決めてるんでーす」




信用したら負け。

社交辞令なんて大嫌い。

・・・まぁ、私も使うけど。

一応社交辞令ってマナーだし、私的に。




「あ、そうだ。チャン」


「ん?」


チャンが泣き喚いてたときの発言なんだけど・・・」


「・・・・・・今、その話を持ち出すわけ?」


「うん」


「・・・なんですか、白蘭サマ」


「僕、今のところチャンに飽きる予定ないから」


「・・・・・・今のところですか」


「うん。確かに僕って飽き性だしー」


「ですよねぇー・・・」




うん、そうだよね。

やっぱりそうだよね。




「僕の言うこと聞かないチャンの理由がなんか可愛かったからチャンは今のままでいていーよ」


「は、はぁ・・・」


「でもまた苛めて泣かせちゃったらごめんね?」


「いや、だから苛めないでって」


「えぇー・・・こんなに苛めて欲しそうな顔してるのに?」


「顔?!そんな顔してないから!!」


「えぇーしてるよねー?ディーノくん」


「あぁ、してるよなぁー」


「・・・なんか、さっきディーノとの会話にも同じようなこと出てきたような気がする」




二人して人のこと苛めて欲しそうな顔とか言いやがるし!!!

そんな顔絶対してない!!!

してないって、信じてる・・・!!!




「てか、なんか二人が普通に会話してるのが違和感なんですけど」




そうだ。

だって、ディーノと白蘭が接点あるイメージないし。

そりゃ、アニメでは白蘭がディーノ呼びしてたけど・・・!!!




「まぁたいして話すこともないしなー。連絡先とかは一応知ってるけど」


「そうそう、ほとんど社交辞令」


「左様ですか。てか、おーなーかーすーいーたー」


「あーとりあえず、出るか?服も乾いたし」


「賛成ーてか、ここどこ?」



「「ラブホ」」



「は?」




なんか、聞き慣れない言葉が出てきたよーな?

よし、気のせい。

耳の錯覚。




「だって、ほらー」


「なっ」




白蘭の手にはリモコン。

ボタンの並びから見てテレビの。

ついたテレビ画面を見てみると・・・部屋中に響く水音と嬌声。

肌色と女の人とモザイク。




「うわぁー・・・」




いや、でも、まだ違う可能性はある。

だって、普通のホテルでも有料チャンネルでAVとかあるし!!




「あ、チャン意外に平気?」


「友達と見たことあるし。あ、女の子の友達ね」


「へぇーじゃあ今度僕と一緒に見よっかー」


「謹んで辞退させてもらいます。てか、マジでラブホなわけ?」


「そうだって。ほら、こういうのも置いてるし」




ディーノが見せてくるのはいわゆる・・・避妊具。

あー・・・なんか、信じなくちゃいけないような気がしてきたよ。

普通のホテルに避妊具って置いてないと思うし・・・わかんないけど。




「あぁー・・・なんで男二人とラブホ来てんだろ・・・」




よりにもよって男二人だよ!!

なんか、私、遊び人みたいじゃん!!!

てか、二股?!

私、そんな器用な芸当出来ませんーーーー!!!




「ほら、雨降ってたし」


「そうそう。チャン風邪引いたら大変だなぁーって思った僕たちの優しさ」


「どうせなら風邪引いたほうがマシだったような気もします」




幸いなことに、ここはイタリア。

知ってる人はまずいない。

っていうか、ここREBORN!の世界なので私のこと知ってる人は日本でもいない。




「あ、そうだ。チャン」


「ん?」


「これ、つけてあげる」


「あ、ブレスレット」


チャンひどいよねぇー普通に外して地面に放置だし」


「え、あ・・・ごめんなさい。あの時は無我夢中で」


「うん、いいよ。許してあげる」


「なぁ、


「ん?」


「俺も今度ブレス贈っていいか?」


「何言ってんの?ディーノくん」


「だってさードン・ジェッソばっかずるくねぇ?」


「ごめん、ディーノ。そのずるい、ずるくないの基準がいまいちわかりません」


「とにかく、俺もブレス、プレゼントするから」


「ディーノくん。君、ホントムカつくよねー」


「可愛いの選ぶから楽しみにしててくれよな?」




あ、さらっと白蘭無視した。

なんか、ディーノだったら白蘭に勝てるかなぁーっていう予想当たってそうな気がしてきたよ!!










† 信じたくないなら信じなくて結構 †

(・・・ディーノが白蘭に色んな意味で勝って、幸せな世界にならないかなぁ・・・)



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