† はて?何のことやら、記憶にございません †










「白蘭ーもっとぉーっっ」




・・・・・・なんでこんな状況になっちゃったんだろうー。

あはは・・・なんか、チャン面白いや。

とりあえず、僕の部屋でよかったね、うん。




「ダーメ。ほら、もう空っぽだし」


「もっと飲むー」


「だからもうないんだってば、空っぽでしょー」


「むぅー」


チャン大丈夫ー?」


「抱っこ」


「は?」


「抱っこして、抱っこ」


チャン、ホントに大丈夫ー?」


「ぎゅーって」




・・・・・・僕の話全く聞いてないよ、この子。

しかも、素面の時のチャンからは想像できないようなこと言ってるし。

・・・・・・なんか、可愛いからいいけど。




「びゃくらーんっ」


チャン、明日お酒禁止ね」


「えぇー」




なんか、普通に問題起こしそうだし。

てか、それよりも・・・

こんな可愛いチャンは僕が独占するの。

折角こんなに可愛いんだし。

・・・性質悪いけど。




「絶対飲んじゃダメ。僕以外の前で飲んじゃダメだよ」


「やーだ」


「約束だからね」


「むぅーもっとワイン飲むー」


「ダメ。明日パーティー行くんでしょ」


「いーのー。明日は明日で大丈夫なんだもーん」




はぁ・・・

この子、お酒入ると我侭度も上がるんだねー。

強情だし、しかも・・・多分、頭回ってないから本能のまま。




「はぁ・・・あと一本だけだからね」


「わぁーいっ白蘭だいすきー」


「は?」


「ワインワインー」




・・・・・・性質が悪い、悪すぎる。

これは、外には出せない。

誰彼構わず大好きとか言って誘拐とか勘違いとかされかねない。




チャン、よく今まで無事に生きてこれたね・・・」




まぁ、色々あったかもしれないけど。

僕は知らないし。

過去のことはたいして興味ないし、今だけで十分。




「んー?」


「ホント、チャンって危険分子だよー」


「それはー白蘭サマのほうですよーあぁー頭の中ぐるぐるしてきたー」


「うわっちょっと、チャン」




何を思ったか、隣に座ってた僕の膝にチャンの頭がダイブ。

つまりは、膝枕状態。

こういうのって、普通逆じゃないっけ?

したこともないけど。




「あぁー寝そう寝そうー」


「いや、寝るならベッド行こうよ」


「えぇー動くの面倒ー」


「投げていいならベッドまで運んであげまーす」


「じゃあこのままでいいでーす」


「よくないでーす・・・・・・チャン当分お酒禁止だからね」




絶対飲ませない。

可愛いけどかなり面倒だし。

かなり性質悪いし。

ホント、変な子だよねぇーチャンって。




















◇◇◇





















「あぁーなんか頭ぐるぐるするー」




あー・・・記憶がない。

多少はあるけど。

うん、白蘭とワイン飲んでたのは覚えてる。

美味しかったのも覚えてる。

一本空けたのも覚えてる。




「・・・・・・何しただろ、私」




いやだなぁー・・・なんかしでかしたような気がする。

うん、勘違いでありますよーに。

とりあえず、着替えよう。

で、白蘭サマに会いに行こう。




















◇◇◇





















「おはよーございまーす」


「あ、チャン。オソヨウー」


「え?」


「だってもうお昼だよー」


「えぇ?!嘘!そんなに私、寝てた?!」


「うん、寝てたー。起こしにいったんだけど、チャン起きなかったんだよねぇー」


「それはごめんなさい。全然気がつかな・・・って、起こしに行った?!」


「うん。チャンの寝顔鑑賞してたー」


「やめてください、すっぴんはホント無理」


「えぇー普通に可愛かったよー」




白蘭の可愛い発言は無視決定。

いちいち反応してたら相手の思うつぼだし。




「てか、なんで部屋に入れるわけ?!」


「だって元僕の部屋」


「あー・・・・・・そうだよね、白蘭サマだもんね」




白蘭サマなら鍵とかなくても普通に入ってきそうだし。

なんか、指紋認証とかでも入れそうなイメージ。




「あ、そーだ。チャン、昨日のこと覚えてるー?」


「・・・部分的に」


「へぇー・・・」


「ワイン飲んだでしょ、美味しかったでしょ、一本空いたでしょ・・・以上」


「え?」


「私が覚えてること」


「・・・・・・うわぁー・・・」


「ホント覚えてないんだって。うっすらと記憶にあるけど、・・・私何した?」


「じゃあ、秘密ってことで」


「は?」


「うん、内緒ー。僕だけの秘密」


「いや、ちょっと待ってよ。私がしたことには私に責任があるんだから!!!」


「大丈夫大丈夫。チャンは知らないほうがいいよー」


「えぇ?!そんな風に言われたら余計に知りたくなるんですけど!!」


「大丈夫大丈夫」


「大丈夫かどうかは私が決めるの!!」


「えぇー」


「ホント、教えてよー」


「ヤ・ダ」


「なっっ」




むちゃくちゃ笑顔だよ、この男。

うわぁーホント何やったんだろー・・・




「まぁ僕の気が向いたら教えてあげるよー」


「絶対向かないでしょ」


「うん」


「うわぁーーーんっ白蘭のバカヤロウーーー!!!」










† はて?何のことやら、記憶にございません †

(可愛くて、面倒なチャンは僕だけの秘密。・・・てか、こんなチャン初めてなんだけど。)



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