† 今日も明日も明後日も ずっと †










「・・・・・・はぁ、なんか疲れた」


「そうー?僕は楽しかったけどなぁー」




あまりにもチャンがオロオロしてて。

見てて楽しかったんだよねーホントに。

それに、思ってた以上にゴスロリも似合ってたし。

チャンは恥ずかしがって思いっきり否定してたけど。




「はぁ・・・マフィア様ってなんかすごい」


「あ、次はどこ行く?」


「え、まだ行くの?」


「だってチャンまだまだ物足りないでしょー?」


「それはそうだろうけど・・・っていうか、私に部屋って用意してくれんの?」


「うん、もちろん。あ、もしかして僕と一緒の部屋がよかった?」


「そ、それは遠慮する、遠慮させてください・・・!」


「えぇー。でも、まぁ・・・同じ部屋じゃなくてお隣さんだよー」


「え?」


「僕の隣の部屋。隣っていうか続きの部屋なんだけどねー」




だから、絶対チャンは僕の部屋通ってじゃないと外に出れないし。

あはっなんか、ホントにチャン捕まえちゃったみたい。




「続きって何?どーいうこと?」


「んー簡単に言えば・・・チャンは僕の部屋通ってじゃないと外に出れないってこと」


「は?」


「あ、でもちゃんとお風呂とかついてるよーあと、キッチンももちろん。普通の一人部屋には変わりないよ」




てか、多分・・・普通にジェッソの人間が使ってる部屋より広いし。

だって、僕の部屋ひとつ分けてあげるようなもんだし。

まぁ使ってなかったし、チャンなら大歓迎。




「今、ベッドとか運んでもらってるんだよー。今買った服もすぐ届くだろうし」


「なんていうか・・・マフィア様ってすごい」


チャン、それさっきも言ってた」


「だってそうとしか言えないし」


「あ、そーだ。洋服ダンスとかベッドとかその他諸々、チャンに似合いそうなの勝手にチョイスしておいたから」


「いつの間に?!」


「んーさっき」


「さっき?!いつ?いつなわけ?!」


「んーイタリアまでの移動中に」




チャン寝ちゃってて暇だったし。

暇つぶしに見てた家具のカタログでチャンにぴったりなのいっぱいあったし。

見事なまでのロココ調スタイル、おまけに色は白基調で。

だって、チャンって白が似合いそうだし。




「もう、なんか突っ込む限界を超えたんでおとなしくエスプレッソいただいてまーす」


「てか、なんでエスプレッソにしたの?」


「え、気分」


「ずっとロイヤルミルクティーロイヤルミルクティー言ってたのに」




それはもう、うるさいくらいに。

正チャンがめんどくさがって帰るくらいに!




「それにほら、ちょっぴり憧れですよ。エスプレッソ」


「憧れ?」


「うん、イタリアって感じするでしょ?」


チャンってさー変なところで可愛いよねー」


「は?それ褒められてる?褒められてないよね?」


「めちゃくちゃ褒めてるよー」


「全然褒められた感じしないから」


「えぇー」


「あ、白蘭サマ。私、疲れたからそろそろ帰りたいでーす」


「他に買いたいものない?」


「あるって言えばあるけど・・・明日とかじゃダメなの?」


「んーん、いーよ。明日も付き合ってあげる」


「じゃあ帰ろー」




この僕が、女の子の買い物に何時間も付き合うことになるなんてねぇー。

しかも、明日の約束までしちゃったし。

まぁ仕方ないか。

チャンって面白いし。

一人で行動させたら間違いなく迷子になってのたれ死ぬだろうし。

かといって、他のジェッソの人間と買い物とかも僕的にイヤだし。










† 今日も明日も明後日も ずっと †

(やっぱり、このチャンは特別なのかなぁー?)



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