† 身体から溢れる雫は、本当に血なのでしょうか?(だって、作り物見たいに赤いもの) †
「うわぁー赤い赤い」
見事ざっくり開いた私の手首。
赤い血が止まらない。
なかなか綺麗な赤い水。
「・・・・・・おーい・・・?!」
「あ、ブン太」
「何やってんだよ!!!」
「見てみてー赤い水ー」
あ、ブン太が怒ってる。
・・・ううん、寧ろ悲しんでる。
ごめんね。
わかってる、わかってるんだよ。
「・・・・・・うわぁ?!ちょっとブン太?!」
「保健室」
「えぇー水綺麗なのにー」
「・・・・・・」
次はホントに怒ってる。
「・・・・・・はーい」
「なぁ・・・」
「ん?」
「赤、好き?」
「赤?」
「そ。赤」
「キライ」
血の色。
私の周りを悲しませる色。
だから、嫌い。
「・・・・・・」
「でも、ブン太の髪の色は好き」
「・・・・・・なんで?」
「ブン太色だから」
「・・・なんだよそれー」
あ、笑った。
やっぱり、ブン太は笑ってるほうがいいよ。
「ブン太色はブン太色です」
他の何色でもない。
ブン太だけの色。
私の好きな色。
◇◇◇
「じゃあ俺色好きになれ」
ブン太色って言うのはちょっと恥ずかしかったから、俺色。
にとってはキライな赤。
でも、俺色の赤はキライじゃないらしいから。
「ブン太色か・・・」
「・・・駄目?」
「いいよ、好きになってあげる」
あ、いつものらしい言葉。
好きだな。
ホントに、好きだって思える。
「サンキュ・・・ってうわぁ?!」
わ・す・れ・て・た!!!!
廊下は血まみれ。
俺がの手首掴んでたからまだマシだと願いたい・・・!
「!保健室保健室!!!」
「えぇーもう面倒」
「いいから!速く行く!走れ!!」
おっ!いい所にジャッカル発見!
ジャッカルに任せる!決定事項!
「ジャッカル!」
「どうした?」
「アレ、よろしく!」
「はぁ?」
「任せたからな!」
「ジャッカルよろしくー」
「お、おい!!」
◇◇◇
「ねぇ、ブン太」
「なに?」
「私がブン太色好きになったら・・・色好きになる?」
「俺はもう色に染まってるぜぃ☆」
「・・・・・・ばーか」
† 身体から溢れる雫は、本当に血なのでしょうか?(だって、作り物見たいに赤いもの) †
(俺は前からずーっと色に染まってるんだって!)
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