† 俺は諦めねえ…好きだと言う心は誰にも負けない! †
「ほら、食え!!」
「ブン太、意味不明」
ブン太の手にはケーキの箱。
別に私はブン太と違ってケーキ好きでも何でもない。
「いいから、食えって」
「だから、何で?」
「俺の手作りだから」
「あーそういえば、ケーキ作りに励んでるんだっけ?」
「そ。だからお前にもお裾分け」
「自分で食べればいいじゃん」
「・・・ダメなんだって」
「はぁ?」
「コレはお前専用」
「・・・・・・?」
「俺がお前のために作ったの。だからが食え」
「私のため?」
「そ。お前の好きそうなケーキ作ったんだぜぃ」
「・・・・・・」
ブン太から差し出された箱を開けてみれば、色とりどりのケーキ。
しかも、大量。
「何でこんなにいっぱい?」
「何となく」
「全部、食べる自信ないよ」
「全然OK」
「・・・でも、全部の味、気になる」
「一口ずつ食えぃ☆」
「やった」
ブン太がこういってくれること、わかってて言ってる。
多分、こんなに大量私が食べれないことも知ってる。
だから、渡すだけじゃなくて傍にいる。
残した分のケーキを食べるために。
私が、ケーキを残すことで哀しませないために。
「ん、美味し」
「マジ?!」
「ん、マジ」
「じゃあ俺も、いただきまーす」
◇◇◇
色々研究した。
には足りないものが多すぎる。
家でも食べてる量、かなり少ないらしいし。
食べる時は食べるらしいけど。
「ブン太ー」
「ん?何だ?」
「次はケーキ以外がいい」
「任せろ☆何がいい?」
「んー・・・ゼリーとかさっぱりしたの」
やっぱ、甘いものを立て続けはダメか。
は俺じゃないから。
「ダメ?」
「いいぜぃ☆」
お前が食べる量はそうない。
だけど、ちょっとでも俺が作ったもの食べるなら・・・
それなら、それでいい。
で、俺が作ったもん食べていっぱい笑え。
「その代わり!笑えよな!」
「はぁ?」
「俺は、の笑った顔が好きだぜぃ」
「ぶ、ブン太・・・?」
「好きだ、好き、好きだぜぃ」
好きの言葉なんて、もう何度も言ってみた。
が今はまだ、絶対に受け入れてくれないことも・・・
わかってて。
俺たちは言い続けるんだ。
「うわぁー物好き」
俺たちの・・・俺の言葉で。
は笑うから。
「言ったな!ぜってぇーお前のこと太らせてやるからな!」
「ブン太よりプクプクにはなりませんよーだ」
「俺はテニスやってっからプクプクになんてならねぇ!!」
「メッチャ、プクプクのくせにー」
「プクプクじゃねぇー!!!」
† 俺は諦めねえ…好きだと言う心は誰にも負けない! †
(が笑ってるから、多少は許す。だけど俺はブクブクじゃねぇー!!!)
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