† 幾人もの幸せを奪った俺が、誰かを幸せに出来るのかな †
「雅治くんー」
「・・・?」
・・・一人?
絶対にいるはずのと幸村がいない。
「一人かえ?」
「うん、ちゃんと精市くんは先に屋上行ってるのー」
先に?
あの二人が・・・?
一体何を考えちょるんじゃろねぇ・・・
「だから、雅治くんも早く行こう?」
「そうじゃね。でも・・・なんではあの二人と屋上行かんかったん?」
「え、えっと・・・雅治くん、迎えに行かなくちゃって思って・・・」
「そっか」
の言葉。
の行動。
そのひとつひとつが嬉しくて・・・
今までの俺が持ったことのない感情。
「迷惑だったかな?やっぱりメールにするべきだったかな?」
「迷惑やないよ、寧ろ嬉しい」
「本当?それならよかったー・・・」
「なぁ・・・」
今なら邪魔する奴らもいない。
「ん?」
「今から二人で・・・」
〜♪
「雅治くん、携帯鳴ってるよー」
「・・・みたいじゃね」
携帯が示す発信者は。
見事なタイミングじゃね・・・
「もしもし」
「遅い!」
「・・・・・・今から向かおうとしてたとこじゃ」
「そんなこと言って本当はと二人きりでどこか行こうとしてたんじゃないでしょーね?!」
・・・・・・バレちょる。
流石じゃ・・・恐ろしいのぉ。
「・・・・・・」
「無言は肯定にとるからね?」
「・・・参りました」
「全く油断も隙もないわ、折角二人きりにしてあげたのに」
「スミマセン。」
「罰として・・・自販機でコーヒーと紅茶買ってくること。」
「・・・・・・はい」
「連れて行っていいから」
「いいん?」
「当たり前でしょ、を一人で屋上に行かせる気?折角迎えに行ったのに」
「・・・・・・」
「何?」
「サンキュ」
「いーえ、早くしなさいよ。昼休み終わる」
「了解」
全く・・・何を考えちょるんじゃろね。
と幸村は・・・
「雅治くん?ちゃんなんてー?」
「自販機でコーヒーと紅茶買って来いって」
「そっかぁー私も一緒に行っていい?」
「当然じゃろ、迎えに来てくれたお礼にジュース買っちゃる」
「いいのー?すごく嬉しい」
の笑顔が見れて俺も嬉しい。
・・・何て思う自分がいる。
何か変な感じじゃね・・・
誰かの笑顔を見て喜んでる自分。
でも、悪い気はしない。
† 幾人もの幸せを奪った俺が、誰かを幸せに出来るのかな †
(もっと笑った顔が見たい・・・なんてな。)
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