† 宛名のないプレゼント †
「、いる?」
丁度教室に入ろうとしてるに声をかける。
用件はいつもと同じ。
がいるかどうかってこと。
「・・・いるけど?」
「呼んで」
「嫌」
「・・・・・・」
は強敵ぜよ。
いつもに逢いに来ても簡単にはを呼んでくれん。
「はぁ・・・もう仕方ないなぁーー」
でも、最後にはちゃんと呼んでくれる。
見つめたモン勝ちじゃな。
「んー?」
「仁王が呼んでる」
「あっはーい」
幸村と話してたんじゃね。
幸村が睨んでくる。
怖いのぉー。
「どうしたの?雅治くんー?」
「コレ、あげる」
「なぁに?」
「チーズケーキ」
「チーズケーキ?」
「そう、嫌い?」
「ううん、好き」
「じゃあもらって?」
「う、うん?でもこれどうしたのー?」
「・・・作った」
「え?」
「あーそういえば、さっきの授業調理実習だったんじゃない?仁王のトコ」
「えぇ?!じゃあ雅治くんの手作りー?」
「・・・そうじゃ」
、料理得意じゃし・・・
こんなんもらってもいい気はせんかな・・・
でも、何となくは喜んでくれると思った。
「うわぁーすごいすごい、すごく美味しそうー」
「よかったじゃん、」
「うん、お昼のデザートにするー。ありがとー雅治くん」
「じゃあ、昼飯一緒に食べよ?」
「うん、一緒に食べようねー」
「仁王、言っておくけど・・・二人きりにはしてあげないから」
「・・・・・・」
「いつもちゃんも精市くんも一緒にご飯食べるんだよねー」
「うん、それ知ってる」
だから・・・たまにはと二人で食べれるかなって思ったんじゃけど・・・
やっぱりは強敵じゃね。
「、」
「精市くん」
「幸村?どーしたの?」
「そろそろ授業始まるよ」
時計が指すのは授業3分前という時刻。
まぁ・・・こっから自分の教室までもそう遠くはないし・・・遅刻することはない。
「あっ本当だー」
「仁王も早く戻りなよ」
そして幸村も最強。
男では幸村が最強じゃね。
女では・・・
目の前には二強。
「・・・そうじゃね」
「雅治くん!またお昼にねー!!」
† 宛名のないプレゼント †
(さーって昼休みが楽しみじゃね。)
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