† 貴方と居れたことが何よりも幸せだった †










、何番?」


「えっとねぇー2番!」


「じゃあ俺とペアじゃな」


「雅治くんと?」


「そうじゃ」




如何様無しのくじ引きで・・・

ペアになったのはじゃった。

それで思いついた言葉は”運命”

・・・なんて、全く俺らしくないねぇ・・・




「よろしくな」


「う、うん、こちらこそ・・・・・・」




の様子がおかしい。

もしかして・・・




「肝試し、怖い?」


「こ、怖くなんてないよー」




図星じゃね。

怖いって顔が物語っている。




「俺が一緒じゃから、大丈夫」




そういっての指に自分の指を絡める。




「ま、雅治くん・・・?!」


「怖いんじゃろ?」


「そうだけど・・・その、いいの?」


「もちろん」




手を自分から絡めるなんて行為、

初めてで・・・

一瞬戸惑った。




「ありがとう」




でも、その戸惑いもの笑顔が消してくれる。

心地よい雰囲気。

を取り巻く全ての雰囲気が心地よい。




「雅治くん?」


「ごめん、ちょっとぼぉーっとしちょった」


「雅治くんがぼぉーっとしてるなんてちょっと意外」


「え?」


「だってね、雅治くんって絶対に隙を見せないって感じだもん」


「・・・・・・」




確かにそうかもしれない。

誰にも隙・・・というより、弱みを見せない。

弱さを見せてしまえば俺が崩れる。

俺という存在が崩れてしまう。




「ご、ごめんね!その・・・気を悪くしちゃったかな?」


「そんなことなか」


「よかったー」




にっこりと微笑む姿。

一瞬見せてしまいそうになる、弱さを。




「じゃぁ、行くか」


「うん!」


「俺ら以外の奴らのお化け役楽しみじゃね」


「うん、ドキドキなのー」




結局は、肝試しを廻るのは俺たちだけ。

と同じ番号を引いた奴だけが肝試しを廻ることになった。

あとの奴らはお化け役。

・・・なんか嫌な予感がするのぉー。




「雅治くん」


「何じゃ?」


「手、離さないでね?」


「もちろん」




そんなに可愛いことを言われたら・・・

絶対に離せない。

絶対に離さない。




「昨日の二の舞にはなりたくないです」


「・・・もし、がまた迷子になったら俺が探しちゃるよ」


「え?」


「どこに行っても、絶対に見つけちゃるから・・・安心しんしゃい」


「・・・うん、ありがとう・・・」










† 貴方と居れたことが何よりも幸せだった †

(しっかし・・・小さい物音一つでびくつくは可愛かったのぉ。)



SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送