† みんなが居るから頑張れるんだ †
「幸村ー!」
「どうしたんだ、?」
「ダブルスの試合するわよ!」
「また突然だね」
「いいじゃん」
「ふふ、はと組むの?」
「当然」
「いいよ、みんなにも息抜きは必要だからね」
「話が早くて嬉しいわ」
「大方、夕食の用意をかけてだろう?」
「その通り!たまには男も働くべきよ」
「も人のこと言えないだろ?」
夕食の用意・・・というか食事の用意はほとんど全てがやっている。
もちろん、はちゃんと俺たちのサポートをコートの中でやってくれているから誰も文句は言わない。
それに・・・部員たちはの料理の腕をちゃんと知っているからね。
ドリンク作りはとりあえず出来ているみたいだけど・・・
ちなみに合宿中はが作るということで決まったらしい。
「だって、の料理美味しいじゃん」
「でも、そののおいしい料理も今日はお預けになってしまうのは残念かな」
「・・・のためでもあるのよ」
「・・・・・・」
「気付いてるでしょ。カナリ動き回ってるわよ、」
「そうだね・・・本当には頑張ってくれている」
マネージャーでもないのに一人一人にちゃんと気を遣って・・・
本当には責任感の強い良い子だからね。
だから、俺も合宿の手伝いを頼んだ。
今年は俺たちにとって本当に大事な年だから・・・
それに、全面的に俺はのことを信頼してるしね。
「それで、は?」
「ふふふっ!!テニスをするなら当然スコートでしょ?!やっぱり誘惑も必要よねー」
「・・・そうだね」
心理作戦か・・・
効く奴には効くだろうね。
特に真田辺りが。
あとは赤也とか・・・柳生も危ないかな。
「ダブルスはトーナメント形式にする?」
「もちろん!最下位が夕食当番よ!」
「了解。ペアは勝手に決めてもいいの?」
「うーん・・・まぁあたしたちに勝てる奴はいない!!」
「そうだろうね」
最も、とがペアを組まなかったら別だけど。
例えば俺とが組めば・・・俺たちが勝つからね、絶対に。
「とりあえず、いつものペアでいいんじゃない?」
「わかった。柳あたりにトーナメントを作らせればいいかな」
「よろしくー」
「楽しそうだね、」
「そりゃ・・・とあたしの愛の深さがあいつ等に見せ付けられるからね!」
◇◇◇
「ちゃんー本当にやるのー?」
「当然!」
「ダブルスだよねー」
「そうよ!あたしたちの愛の深さを見せ付けなくちゃいけないのよ!」
「あははー」
「柳の作ったトーナメント表曰く、あたしたちはシードらしいから・・・やるのは幸村と赤也のペアか、真田と柳のペアだよ」
「うわぁーシードなんだー」
「あいつ等はみんなのことを甘く見てるからね」
「甘く見てもらっていいんだけどねー」
「痛い目あわせてやるわ!!」
日頃の恨み・・・!!!
・・・なんてないんだけどね。
テニス部ははっきり言ってすごく楽しいから。
「ちゃん本気だねー」
「あいつ等の相手は本気でやらなきゃどうにもならないからね。も頑張ってよね」
「はーい!ちゃんの足を引っ張らないように頑張りますー」
† みんなが居るから頑張れるんだ †
(ってアイツの幼馴染だもんねぇ・・・。)
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