† ほら、貴方の横には沢山貴方を支えてくれる人がいる †










「うわー!!先輩、スコート!!」


「赤也くんーあんまり見ないでー」




恥ずかしいって言いながらスコートの裾を引っ張ってる。

何かその姿もめっちゃ可愛い。




「めっちゃ可愛いッス!!」




しかも、めっちゃ似合ってるし・・・

まさか、先輩と先輩のペアと試合することになるはと思わなかった。

しかも・・・先輩のスコート姿が見れるなんて・・・

俺、感動ッス!!




「でも、先輩がダブルス・・・っていうか、テニスできるんッスか?!」




絶対できなさそう・・・

先輩って運動神経が良さそうに到底思えないし・・・

うわぁ・・・俺手元狂って当てちゃったらどうしようー。

絶対に幸村部長と先輩に殺される・・・!!!




の実力は・・・やってみてのお楽しみよ、赤也!!」


「えぇー?!」




実はめっちゃ強いとか・・・?

うーん・・・微妙。

柳先輩流に言えばその確立20%って感じ。




「幸村部長ー先輩ってテニスできるんッスか?!」


「ふふ、それは見てのお楽しみだよ」




・・・なんて言われるし!!

幸村部長ー!!俺、今は幸村部長のペアなんッスよ!!

って言っても・・・やっぱり部長は何があっても絶対に先輩の味方なんッスよねー。

まぁ俺もそうなるけど・・・

っていうかここにいる先輩たちみんな絶対、先輩の味方だし。

とりあえず・・・先輩の実力、楽しみッス!!




「赤也くんー行くよー!」


「はい!!」




サーブは先輩からで・・・

何かラケット持ってる姿とかボール跳ねさせてる動作とか・・・カナリ様になってるような気がする。




、本気でね」


「了解ー」





ポーンッッ。





「・・・速っ!!」




一瞬何が起こったのかわからなかった。

でも、確実にボールは俺たちのコートに入っていて転がっている。




「驚いただろ?」


先輩って実はテニス得意なんッスか?」


「うん、テニスは上手だよ」




1年の時から俺たちと遊んでいたし、幼馴染とよくやっていたみたいだからね・・・って幸村部長は笑っていた。

多分、俺たちって部長と先輩なんッスよねー。

っていうか、幼馴染って誰?!

なんて今幸村部長に聞いても絶対に答えてくれない。




「この前、先輩が陸上やってるの見ましたけど・・・さっぱりって感じでしたよ」


「陸上って種目は何やっていたの?」


「えっと・・・短距離と幅跳びッス」


「ふふ、それじゃあの得意なものはわからないだろうね」


「どういう意味ッスか?」


が得意なのは長距離。持久力はすごくあるよ」


「つまり、長引いたらヤバイってことッスか?」


「それだけじゃないよ。のサーブは結構高速だからね。それにの実力も知らないだろう?」


「そういえば・・・」




先輩がどれだけのテニスの腕を持っているかもわからない。

マネージャーやってるくらいだし、体力も結構ありそうだし・・・

この前の短距離めっちゃ速かったし・・・




「それに、は愛が深いからね」




・・・そんなこと笑顔で言わないでください!!

そりゃー確かに先輩と先輩の愛はカナリ深いだろうけど!!




「・・・あの二人って実はめっちゃ強い?」


「うん、もし女テニがあの二人の実力を知っていたら・・・完璧、スカウトの対象だろうね」


「マジッスか・・・」




確かにそうかもしれない。

ラリーは続くし。

先輩たち二人の舞う様なテニス・・・

しかも笑ってるし!!




















◇◇◇





















「ゲームセット、ウォンバイ。6−4!」


「勝ったよーちゃん!」


「当然でしょ、あたしたちの愛が負けるはずがないわ!!」


「次はー?」


「仁王のとこか、丸井のとこでしょ」


「どっちが勝ったのかなー?」


「仁王たちだよ」


「あっ精市くんー」


「お疲れ様、


「お疲れ様ー」


先輩、強すぎ!!」


「えぇー?そんなことないよー」


「絶対、次は負けませんから・・・またやりましょうね!!」


「機会があったらねー」










† ほら、貴方の横には沢山貴方を支えてくれる人がいる †

(意外!すっごい意外すぎる!!でも、そんなところも好き!)



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