† 本当の気持ちはなかなか口に出して言えない †
「、ゴールデンウィークは暇かな?」
「うん、予定全くなしー」
「じゃあ・・・合宿の手伝いしてもらえる?」
「え?合宿のお手伝い?」
「そう、俺たちの強化合宿があることは知ってるよね?」
「うんーちゃんが言ってたー」
「それにね、も一緒に行ってもらえる?」
「行っていいの?」
「俺がお願いしてるほうなんだけど?」
「あっそっかーうん!行きたいー!」
「じゃあ決定だね」
「うんー!」
よし、とりあえずはOKみたいだし・・・
あとはあいつ等を説得するだけかな。
最も・・・あいつ等が反対なんてまずしないだろうけど。
俺たちテニス部はみんなに少なからず助けられているからね・・・
「とりあえず、今日の放課後みんなに紹介するからね」
「紹介ー?」
「そう、みんなのこと知ってるだろうけど一応ね」
「わかったー」
◇◇◇
「え?!も一緒に行くの!?」
「うん、精市くんが一緒にってー」
「やったー!が一緒だと楽しくていいわー」
「私もちゃんと一緒で嬉しいー」
「でも、予定なかったの?」
「うん、予定真っ白ー」
まぁ・・・確かにそうか。
が遊ぶのってあたしとかテニス部の連中ばっかりだったからねー。
テニス部はゴールデンウィークは休みなしの強化合宿。
いくらと遊びたくても約束できない。
「だからね、予定が出来てすごく嬉しいのー」
「そっか、じゃあ・・・一週間よろしくね?」
「うん、こちらこそー微力ながらお手伝いさせてもらいますー」
はっきり言って・・・
の手伝いは全然微力ではない。
寧ろ・・・がいるだけであの連中はやる気出すだろうしなぁー。
それに助けられる。
あたしを含めてあいつ等全員が。
◇◇◇
「レギュラー集合」
「何ッスかー?」
「強化合宿の話だよ、赤也」
「明日からってことちゃんと覚えてるでしょうねー?」
「先輩!俺だってそこまでバカじゃないッスよー!!」
「バカじゃん、ワカメは」
「ひどいッス・・・先輩!!」
「に赤也そのあたりにしておこうね」
「はいはい」
「うぃーッス」
「それでね、みんなに嬉しい助っ人を紹介しようと思ってるんだよ」
「助っ人ッスか?!」
誰だろ・・・?
助っ人なんて想像も出来ない。
「そう、おいで・・・」
「はいー!」
幸村部長の声が優しいものに変わる。
それは俺でもわかる。
幸村部長はあの人と話すときの声は本当に優しいものだってこと・・・
「強化合宿の手伝いをしてくれるさんだよ」
「ですー微力ながらお手伝いをさせていただきますー」
「というわけで、明日からの合宿にも参加してもらう。みんな異論はないよね?」
「もちろんッス!!」
「・・・あれ?赤也くん、怪我してるよー」
「え?あーこんなの唾つけとけば大丈夫ですよ!」
「もうー私はこういうときのための助っ人なの」
◇◇◇
「柳」
「仁王が赤也とのことを聞きに来た確率89%」
「・・・その通りじゃ」
さすがは参謀じゃね。
この言い方からすれば・・・とりあえず何かネタはありそうじゃ。
「赤也はよく怪我をするからな、の世話にもなってる」
「・・・それだけか?」
「まぁ赤也も助けられている人間の一人だろうな」
「なるほど」
「明日、を迎えに行ってやれ」
「何故じゃ?」
「お前の家が一番近いからな」
・・・意味がわからん。
を迎えに行くんは幸村とかの務めじゃなか?
「一週間ほど世話になるんだ、荷物持ち位してやればいいだろう?」
「まぁそうじゃね」
一週間分の荷物となると結構な量になる。
ましてやは女の子じゃからね・・・
荷物も相当な量になるじゃろ。
去年のがいい例じゃ。
「そういや、はどうするんじゃ?」
「ジャッカル辺りが行くだろう」
「相変わらず使われちょるな」
「お前が行くか?」
「ピヨピヨ」
「とりあえず、のことは頼んだぞ」
「了解」
◇◇◇
「赤也くんは怪我が多いねー」
「へへ、すみません」
「沁みる薬使うからね」
そう言いながらも先輩の治療はめっちゃ優しくて・・・
しかも、早いし巧い。
さすが癒姫って感じ。
「痛いー?」
「大丈夫ッス!!」
「強いねーいい子いい子ー」
なんて言いながら頭を撫でられる。
「ねぇ先輩」
「んー?」
「今日はずっといるんすか?」
「うんー精市くんと明日の予定の相談しなくちゃなの」
「俺、先輩が合宿の助っ人なんて嬉しいッス」
「そんな風に言ってもらえて私も嬉しいー」
「頑張るから、俺の姿も見ててくださいよ?」
「うんーちゃんと見てるね」
なんて言ってくれる。
先輩と話すまではどうして幸村部長とか先輩が先輩と一緒にいるかなんてわからなかった。
でも、話してみてわかった。
この人は本当にすごい人だって・・・
† 本当の気持ちはなかなか口に出して言えない †
(あぁーホント癒される!さすが癒姫!)
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