† 貴方は優しいよね、誰にでも †
「あっ!」
「あーブン太くんだー」
見つけたに声をかける。
は俺の手に持つ物が気になってるみたいだな!
今日買った新製品のお菓子。
も新製品好きだから気になるんだよなー多分。
「新製品だけど、食う?」
「いいのー?」
「もち☆」
「ありがとうー」
はよく笑う。
俺と一緒でお菓子とか好きだし。
食べてる顔とかすっごく幸せそうなんだよなー。
だから、つい誘ってしまう。
まぁはそんなに食べないし、自分の取り分がなくなるなんてこともないしな。
「に見つからないところ行こうぜぃ!」
「どうしてー?」
「すぐ奪われるから」
「あははーちゃんも新製品のお菓子好きだもんねー」
「そうそう!しかもは限度を知らないから!」
「へぇー・・・丸井そんなこと言ってていいのかなー?」
「げっ・・・」
「ちゃんー」
「どうせあたしはよりも食べるわよ。でもアンタには言われたくないわね!!」
・・・怖い。
これって絶対、の悪口言ってたことにじゃなくて・・・
と二人でいることに怒ってるんだよな・・・
「だけどね、アンタ食べすぎ。太るわよ、絶対」
「だからテニスやって動いてるんじゃん!!」
「甘いわね」
「どーいう意味だよ!!」
「動き回ってるのはジャッカルじゃん」
「う、・・・」
「しかも、にカップケーキまで作らせて・・・!!」
そ、それかー!?
それが一番の問題なのか?!
昼休みにもらったカップケーキが問題なのかよー?!
「まぁあたしももらったけどね」
「今日はね、うまく出来たのー!」
「しかし、も器用なことするわよね」
「えー?」
「家庭科の授業の合間に作る?普通」
「だってー作りたかったんだもんー。それに、ブン太くんにリクエストしてもらったしー」
「丸井・・・」
あーあー・・・言っちゃったなぁー、が睨んでくるし。
まぁには悪気なんて全くないし、っていうか俺的にの手作りお菓子好きだし。
もらえてめっちゃ嬉しい。
「それに、みんな喜んでくれるから嬉しいよー」
なんて笑顔で言うもんだからさ、
も機嫌がよくなったみたいで・・・
「もう!はやっぱり可愛いわー!!」
って笑ってを抱きしめてる。
めっちゃ目立ってるなんてことこの二人気にしてないしなー。
なんていうか微笑ましい。
「でもね、まだ渡せてない人がいるのー」
「渡せてない人?」
「うん、雅治くんー」
「「・・・・・・」」
「この前話してた時にね、食べたいって言ってくれたのー」
「あの仁王がなぁ・・・」
最近、と仁王は仲がいいらしい。
仁王がに興味を持ったって話。
あの仁王がってみんなで驚いたんだよなー。
でも、何となく仁王が興味を持った相手がって言うのは納得だぜぃ。
それに・・・何となく仁王の雰囲気がちょっとよくなったような気がする。
「仁王ならさっき裏庭で見たけど?」
「本当ー?」
「うん、本当」
「じゃあ行って来るねー」
「気をつけて行って来るんだよ!」
◇◇◇
「なぁ・・・仁王は本気なのかよ?」
「さぁね」
「いいのか?」
「何が?」
「を・・・」
「近づけて?」
わかんないような言葉を発しながらも・・・
はちゃんとわかってる、俺の疑問を。
「そうだよ」
「アイツね、言ったのよ・・・遊びのつもりはないって」
「・・・・・・」
「それならね、いいんじゃないかって思った」
「ふーん・・・」
「それに、仁王の雰囲気よくなったでしょ?」
「あーそれはわかる」
「多分、のお陰なんだよね」
の持ってる雰囲気のお陰、なんては笑いながら言う。
確かに俺もそう思う。
のお陰で、みんな助けられて・・・
いいように進んでるような気がする。
「だからね、いいのよ」
「・・・もし、と仁王が付き合いだしでもしたらどうするんだよ」
「さぁ?」
「さぁってなぁ・・・」
「だって、そんなことあたしが決めることじゃない」
「・・・・・・」
「泣かせたら絶対に近づけさせないけどね」
「・・・怖」
それは多分、俺に対しても。
だけじゃない、幸村くんも絶対にそう言う。
二人は本当にのことを大切に思ってるから・・・・・・
† 貴方は優しいよね、誰にでも †
(・・・俺ものこと好きだけど・・・それが恋かはわからない。)
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