† 嘆くカナリアの声に気づかないまま †










「あっ丸井先輩!それ俺のっすよ!」


「早い者勝ちだぜぃ☆」


「・・・どう、して・・・?」




お昼休み。

突然仁王くんに連れて来られた場所は屋上。

いたのは・・・今日の朝マンションの前で待っていてくれた人たち。




「ほら!これ食え食え!!」


「あっ!先輩!これだって美味しいんですよー!!」


「丸井くん、切原くん、さんがお困りですよ」


「ほれ、、あーんしてみ?」


「仁王くんも!全く何をしているんですか、あなたは!」


「なんじゃ、羨ましいーか?」



「「仁王(先輩)ずるい!!」」



「たるんどる!!」


「ねぇ、どうして・・・?」




ポンポンと昨日みたいに頭を撫でてくれる柳くん。

ねぇ、誰か教えてよ・・・

どうして私はここにいるの?

どうしてみんなこんなに笑顔なの?




相手だから仕方なかろう」


「楽しそうだし、いいんじゃねぇーか?」




わからない。

わからない。

わからない。

私相手だから?

仕方ない?

わからない・・・・・・




「どうして優しくするの・・・?」


「だーかーらー!俺が先輩を笑顔でいっぱいにしてあげるんですってば!」


「・・・言ってること、わかんないよ・・・っ」




笑顔?

笑顔なんてもうわからない。

私は笑い方なんて知らない。




「わかんなくてもいいっすよ、その代わり・・・俺を拒絶しないで?」


「え・・・?」


「ただ、先輩と一緒にいさせて」




一緒に?

いていいの?

ううん、ダメ、ダメよ。




!俺だってのこと思いっきり笑わせてやるからな!!」


「ブン太・・・?」


「俺はと一緒にいたいぜぃ☆」




一緒に?

どうして一緒にいていいの?

私は人殺しなのよ・・・?




「俺も同感だぜ」


「どうして・・・?」


「一緒にいたいって思うのに理由なんているのか?」




理由?

いらないの?

どうしてそんな風に思ってくれるの?




「俺もじゃ、一緒にいたいナリ」


「仁王、くん?」


「大丈夫じゃ」




大丈夫?

その言葉は私に向けてくれているの?

私なんかに・・・?




「私も宜しいですか?」


「え?」


「一緒にいさせていただきたいと思います」




ねぇどうして?

私と一緒にいたって・・・

いいことなんてないんだよ?




「俺も一緒にいたいと思う」


「いいことなんてないよ・・・?」


「そうとも限らないだろう」




何を言ってるの?

あるはずないよ。

いいことなんて・・・




「俺たちといてはくれないだろうか」


「・・・・・・」


「無理にとは言わん」




ねぇ・・・私は一体どうすればいいの・・・・・・?










† 嘆くカナリアの声に気づかないまま †

(誰か、教えて。)



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