† そっくりだけど正反対 †
目の前には某兄弟。
っていっても認識してるのは私と某兄弟の片割れくらいかな。
「何か用ー?」
「様に平泉をご案内いたしたく思い参りました」
「お前と共に平泉の地を踏むのも悪くないと思ってな」
何かさりげなく・・・言ってること同じ?
うわぁ・・・流石兄弟。
似てるのは顔だけじゃないんだね。
「よし、じゃあ3人でどこか遊びに行っちゃおうかー?」
兄弟仲良く・・・って感じでね。
あっじゃあ将臣も誘わなきゃ?
でもーまだ将臣にはちゃんと話してないしー。
「3人で・・・ですか?」
「ダメ?」
「いえ・・・」
「知盛は?」
「別に・・・構わんさ」
「じゃあ決定ね」
あー兄弟仲良くだったら二人きりのほうがいいのか。
どうしよう・・・?
でも知らないしなぁ、銀は。
「どこ行くー?」
「・・・様をお連れしたい場所があるのですが・・・」
「ん?それってどこ?」
「泰衡様のお読みになられた書物がある場所です」
「もしかして・・・この前言ったこと覚えてくれてたの?」
「はい、様が仰ったことですから・・・」
銀に言ったことは本当に簡単なこと。
神様について書いてある書物ないかなぁ?って・・・
泰衡は結構調べてるっぽいから書物だけはいっぱいありそうな気がしたから・・・
「そっか、ありがと」
あっでも・・・知盛ってこういうの嫌いそう?
戦好きだしなぁ・・・
でも、すごく知識はあるんだよね・・・漢詩とか舞とか・・・
「知盛、嫌?」
「別にいいさ・・・俺はお前の従者だからな・・・」
とりあえず知盛もOKみたいだし・・・?
荼吉尼天のこととか詳しく書いてあるものあればいいなぁ・・・
いくらゲームプレイしたからってそんなに荼吉尼天の知識もないし。
折角調べる材料が折角あるなら調べたい。
「じゃあ行こうー。遠いの?」
「伽羅御所の蔵でございます」
「そっかー入って大丈夫なの?」
「はい、泰衡様に許可は頂きました」
「それなら安心だね」
持ち主に許可をもらってるなら絶対に大丈夫だし・・・
うん、流石銀。
† そっくりだけど正反対 †
(ほーんとこの二人って顔はそっくりなんだけどなぁ・・・)
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