† 癒されるマスコット的存在です †
「うーんっお腹いっぱい、美味しかったよー」
流石平家だねー。
ご飯も美味しかった!!
っていうか・・・この状況っていいわけ?!
何かゲームでありえない展開いっぱいだよ!!
まぁ・・・いっか。
福原で歓迎されてるっぽいし、私。
あーやっぱり帝にチュッパチャップスあげたのがよかったのかなぁー?
「殿!!」
「ん?帝ー?どうしたのー?」
あーやっぱり帝は可愛いねぇー。
さっきまで見てたのは将臣とか知盛とか・・・おっきい男ばっかりだもん!!
「楽の宴が始まるまで一緒に遊ぼうぞ!」
「うん、いいよー」
というわけで帝と遊ぶこと決定。
何か知盛と経正が琴と琵琶奏でるってことでカナリ大事になってるっぽい・・・
大変だねぇー平家は。
「何して遊ぶのだ?」
何が出来るかな・・・?
そんなにたくさん時間はないだろうし・・・
あっ鬼ごっことか楽しいかも。
鬼ごっこ IN 平家の都、福原ー。
「鬼ごっこなんて如何ですか?」
「よい!」
「じゃあ決定、人集めしなくちゃねー」
さーって、この平家の中で鬼ごっこに付き合ってくれる人間は何人いるのでしょうねぇ・・・?
「一緒に遊んでくれる者はいるのだろうか・・・?」
「大丈夫大丈夫!無理やりでも付き合わせちゃうし・・・それに絶対に私は一緒に遊ぶよ」
「うむ!そうであったな!」
とりあえず将臣と知盛は決定だね。
あっでも知盛は楽の宴の準備で忙しい・・・筈ないか。
何もしなさそうだし・・・経正に全部任せちゃってそう。
あとは・・・まぁ適当に。
4人もいれば鬼ごっこは出来るし。
「じゃあ行きましょ?」
手を出してみれば疑問を浮かべるような帝の顔。
・・・手を繋ぐなんて行為、あまりしないものなのかな?
「手をつなぐのお嫌いかな?」
「嫌いではない!その・・・いいのか?」
「えぇ、もちろん」
「殿の手はあたたかいな・・・」
「そう?普通だと思うけど・・・」
そういえば・・・手があたたかい人は心がつめたい人・・・?
あっ違う、手がつめたい人は心があたたかいか・・・
「母上の手のように優しい・・・」
「うーん・・・母上は困っちゃうけど・・・お姉ちゃんみたいな存在にはなれるかな?」
「姉上・・・?」
「そう、姉上なんて如何ですか?」
「・・・・・・とても、嬉しく思うぞ!!」
◇◇◇
「殿、尼御前様がお呼びです」
「え?」
帝と手を繋いで鬼ごっこのメンバー集めをしている時に女房さんに声を掛けられる。
尼御前がお呼びと・・・
「わかりました、帝、案内してもらえる?」
「うむ、お祖母様のところだな」
「はい、お願いね」
「任せるのじゃ!」
案内役は帝決定。
帝に案内させちゃってるなんて・・・私って無礼者かもしれないねぇ。
◇◇◇
「失礼します」
「殿、よく来て下さいました」
「はい」
「あなたは・・・重衡をご存知でしょうか?」
「・・・はい、知っています」
まさか、尼御前の口から重衡の名前を聞くことになるとは思わなかった。
「やはり、あなたが・・・桜月の君でございますね」
「何故、その名をご存知なのですか?」
「これを、あなたにお渡ししておきます」
「これは・・・?」
「重衡があなたに用意したものでございますよ」
「重衡が・・・私に・・・?」
「えぇ、あなたとお逢いした夜に合わせたもののようです」
尼御前が出してくださったのは、本とかでよく見たことがある香炉。
桜花があしらわれている、綺麗な装飾のもの。
「この香りは・・・」
「あの子が特に気に入っておりました、香りなのですよ」
あの時の、逢瀬の時に感じた・・・
重衡の香り・・・
落ち着く、優しい香り。
「本当に・・・私が頂いても宜しいのですか?」
「弥生の頃、京であなたにお逢いした時に感じたのです、あなたが・・・重衡が言う、桜月の君だと・・・」
「尼御前・・・」
「どうか、お受け取り下さいね」
「・・・はい、ありがとうございます・・・」
重衡が私のために用意してくれたもの・・・
たった一度きりの逢瀬だったのに・・・彼は今もまだ私のことを覚えてくれているのだろうか?
もう、何年も前のこととなってしまうから・・・
忘れてしまっていても無理はないけれども・・・・・・
「尼御前・・・私は運命を変えようとしています」
「・・・・・・」
「必ず、みんなが幸せになれるように・・・」
「・・・・・・」
「だから・・・みんなの無事を祈って下さいね」
「えぇ・・・」
† 癒されるマスコット的存在です †
(あぁーもうホント帝は可愛いなぁ!)
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