† 秘密の言葉を君に上げるよ †











「え?・・・将臣くん?!」


「・・・望美か?」


「うそぉ・・・本当に将臣くんなんだよね?!」




おーホンモノだ。

遙か3の主人公であり、白龍の神子姫様。

可愛いなぁー実物も!

もちろんゲームの中でも可愛らしさとカッコよさをかねそろえてたけど!




「・・・変わってないんだな、お前は」


「うん。私がこの世界に来たのはこの冬だったから」




・・・あ。

望美ちゃんはこの弥生の京はきっと一回目じゃない。




「あれ?将臣くん誰かと一緒なの?」


「あぁ、コイツは・・・」


「はじめまして、こんにちは。私はです」


「こ、こんにちは!えっと・・・春日望美です」




逆鱗も持ってるし、間違いない・・・かな?

あの運命を知っている。

この京が炎にまかれ、みんな死んでしまう運命を・・・




「先輩!突然走らないでくださ・・・誰だ?!」


「おー譲か。お前も変わってないんだな・・・っていうか、兄の顔覚えてろよ!!!」


「兄さん・・・なのか?」


「そうだよ!将臣くんだよ!!」


「兄さん・・・老けたな」




あはは!

なんか面白い会話!!

有川兄弟・・・か。




「老けたってなぁ・・・」


「髪も伸びてるし、本当に兄さんなのか?」


「譲くん。本当に将臣くんなんだよ」


「・・・先輩が言うなら・・・ホンモノなんでしょうね」


「相変わらずだな、譲」


「それで兄さん、そちらの人は・・・?」




おぉ!譲くんが初めて興味持ってくれたよ!

今の今までアウトオブ眼中だったもんね!

だって譲くんはいつでも望美ちゃんラブ!




「私は


さん、ですか・・・」


「そう、さんですよ」


「有川譲です。あぁ、俺のことは譲でいいですよ。苗字だと兄さんと被りますから」


「あ、うん。わかったー」


「あ、あの!」


「んー?」


「私もさんって呼んでいいですか?!」


「もちろん。どーぞどーぞ」


「私のことも望美って呼んでください!!」


「うん、望美ちゃんね」




おぉ、なんかフレンドリー?

なかなかいい感じじゃない?幸先いい感じ。

さて、望美ちゃんは今どんな状況なのかな?

知りたいことがたくさんありすぎる、けど、全部を聞くのは難しい。




「ねぇ、望美ちゃん。一つ聞いていい?」


「なんですか?」


「望美ちゃんは戦うことを選んだ?それとも待つほうを選んだ?」




さて、これで伝わるかな?

伝わるといいなぁー・・・私の考え。

戦うこと=九郎とともに惟盛との戦い。

待つほう=平等院で九郎の帰りを待つ。




「・・・私は・・・待つほうを選びました」


「そう、ありがとう」


「でも、どうしてそれを・・・?!」


「それはあとで教えてあげる。ガールズトークね?」


「え?」


「神子ーーー!!!」


「なんだぁ?あのちっこいのは」


「神子、八葉を見つけたんだね」


「うん!見つけたよ」


「八葉ってなんだぁ?」


「将臣は天の青龍。その宝玉が八葉の証だよ」


「これが見えるのか?!」


「その宝玉は神子と八葉と私にしか見えないよ」




あーそういえばそんな話だった。

でもちょっと待ってください。

私にもしっかり見えてるんですけど。

将臣と譲の宝玉が。




「あのー大変申し訳ないんですけど・・・私にも見えるんですが」


「え?」


「神子!天に私の声、届いたよ!」


「それってどういう・・・」


「神子を助けてくれるように、天に祈った」


「もしかして・・・その助けてくれるのがさんってこと・・・?」


「うん!」


「つまりー私は望美ちゃんを助ければいいってことかな?」


「うん、神子を助けて」


「は、白龍そんないきなり・・・!」


「いーよ。もちろん、私は望美ちゃんの助けになるよ」




私の答えは最初から決まってる。

望美ちゃんの・・・白龍の神子の助けになる。

そんな大役、私に務められるかはわからないけどやりたい。

だって、きっと、これが私の願い。




「えぇ?!」


「もう、望美ちゃんびっくりしすぎだよー」


「だ、だって!いきなりそんなこと言われたら・・・!」


「私はね、最初から決めてたんだと思う。望美ちゃんたちを助けるって」




私は・・・この世界に行きたかった。

そして、みんなを救いたかった。

望美ちゃんに憧れてたんだよね、きっと。

望美ちゃんみたいに時空を越えて、彼らを助けにいきたかったんだと思う。




さん・・・」


「迷惑かな?」


「迷惑じゃないです!!」


「よかったぁー。これで迷惑だなんて言われちゃったらどうしようかと思っちゃった」


「望美さん」


「あっ弁慶さん!」




おー生弁慶。

・・・生って言い方はなんかイヤだね。

とりあえず、弁慶だ弁慶だ。




「おや?そちらの方々は・・・?」


「えっと・・・こっちが譲くんのお兄さんの将臣くんです。ちなみに、八葉の一人です」


「有川将臣だ。八葉って言うのはよくわかんねぇんだけどな」


「で、こっちが・・・さんです」


「はじめまして、こんにちは。です」


「おやおやとっても可愛らしいお嬢さんですね。僕は・・・」


「弁慶、でしょ?」


「・・・僕をご存知でしたか」


「まぁね。ちなみにみんな知ってるよ?」


「え?!じゃ、じゃあ俺のことも?!」


「景時でしょ。で、妹の朔ちゃん」


「せ、正解!しかも朔のことまで知ってるなんて・・・!!」


「そして、あなたが九郎ね」


「・・・あぁ」




おーなんか勢ぞろい?

天地の青龍と、天地の白虎勢ぞろいだね!!

で、地の朱雀の弁慶。

豪華豪華、とっても豪華な展開!

私ってば、一人一般人じゃない?浮いてるよ、絶対!




「ど、どうしてわかるんですか?!」


「え?あーそれは・・・まだ秘密。でも、そのうち教えてあげるよ」




てか、望美ちゃんとはどっちみちゆっくり話もしたいしね。

これからのこととか、

この弥生の京が何回目なのか、とかね?




「望美ちゃん。立ち話もなんだし、うちに来てもらったらどうかな?」


「え、いーの?」


「うん、もちろん!」


「やった!初めての梶原邸!」










† 秘密の言葉を君に上げるよ †

(女は秘密があるからこそミステリアスで美しい・・・ってね!)



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