† 永遠に、そして確実に訪れる日々 †










「メッチャドキドキです」


「まぁそんな硬くなんなって」


「だってー」




今から現れる清盛ってどの清盛?!

1、普通の清盛

2、怨霊清盛

3、ファントム

どの清盛なんですか?!

まぁ・・・普通に考えて、1番だね、普通の清盛。

ファントムはラビリンスだし。




「そうですよ、姫君。父上はあなたを悪いようには致しません」


「うぅー・・・一応三人の婚約者だし?」




婚約者って言葉・・・合ってるよね。

まだ、結婚してないし!

三股って許されちゃうのかなぁー・・・

っていうか、自分の息子たちが一般市民に三股かけられてるってどうなの?!




「いざとなったら・・・適当に言い包めるまでさ・・・」


「知盛ー自分の父親にそれはないでしょ」


「・・・何故だ?」


「だって、ねぇ?」


「俺はお前が欲しい」


「ば、馬鹿・・・!」




そんな艶っぽい声で言わないでよ・・・!!!

あーうー・・・私の心臓ついていけるのかな?

最初は甘い気持ちで三股とか考えてたけどー・・・

でも、もうここまできたら為すようにしかならない!!




「こら、二人の世界作り上げんなよー」


「そうですよ、兄上。抜け駆けはいけません」


「抜け駆けのつもりはないのだが?ただ・・・愛しい女に愛の言葉を囁いてるだけ、さ・・・」



「「・・・・・・」」



「とりあえず、清盛に認めてもらえるように頑張ります」


「おー頑張れ、俺も出来る限り手助けしてやるからさ」


「ありがと、将臣。頼りにしてる」




出て行けって言われたらその時は・・・どうしよう?

うーん・・・でも、私的に清盛っていい人なイメージが強いし・・・

いい人だよね、絶対。

よし、前向きに考えていこう。




「将臣、入るぞ」




き、来ちゃった・・・?

前向きに行こうとしてるのに!!

やっぱり緊張する・・・!!!




「あぁ」


「おぉ、そなたがか?」


「は、はい!です、です」


「ほう・・・なるほど、我が息子等が気に入るだけのことはある」


「そうでしょう・・・?父上」


「今宵は宴じゃ宴!」


「え?」


、そなたを我ら平家一門は歓迎する」




・・・・・・マジですか?

こんなに簡単に歓迎されちゃっていいんですか・・・?!




「いつまでもこの邸に居るがよい」


「は、はぁ・・・ありがとうございます」


「将臣、知盛、重衡。宴の準備を手伝うのだぞ」


「はい、父上・・・」


「マジかよ」


「だるい・・・な」




なんか宴開いてくれる模様?

歓迎されてる?

うわぁー・・・なんか幸せな展開。




「あっそーだ、清盛様」




ここはあえて様付けで。

だって、清盛様って感じだし。




「清盛様など呼ばなくてよい」


「え、でも・・・」




平家一門の一番偉い人だしねぇ?

一般市民な私に他になんと呼べと?




「そなたは我が息子たちの婚約者なのであろう?」


「まぁ・・・一応、そんな感じです」


「では、お義父様と呼ぶがいい」




・・・・・・マジですか?

お義父様ですか?

お義父様、お義父様・・・・・・

清盛が私のお義父様?!




「・・・・・・将臣、すごい展開」


「・・・だな」


「いいの?これで」


「いいんじゃねぇ?」


「ん、じゃあ・・・清盛お義父様」


「何じゃ?」


「私、これからお世話になります」


「うむ」


「そして・・・これから起こり得ることの手助けもさせてください」




多分、源氏との戦いは避けられない。

宇治川、三草山、福原、壇ノ浦・・・

沢山の戦場がまだ平家一門を待ち受けているはず。




「あと、この三人と過ごす時間を下さい」




これが私の中では一番大事かもしれない。

彼等と過ごす時間。

でも、彼等と過ごす時間は同時に平家一門を守るという道に繋がるから・・・




「よいぞ、


「ありがとうございます」




だから、とりあえずこれからの起こり得る歴史を考えなくちゃ。

私の頭の中にあるストーリーと電子辞書。

それと将臣の頭にある歴史も考えて・・・そうすればきっと運命が変わるよね。

将臣が変えようとしている運命をさらに上書きできるよね。




「宴までゆるりと休むが良い」


「はぁーい」


「将臣、知盛、重衡」


「準備、だよな?」


「そうじゃ、。舞に興味はあるか?」


「舞?はい!観たいです!」


「では、白拍子の舞を観せてやろう」


「・・・・・・清盛お義父様」


「何じゃ?」


「白拍子の舞よりも・・・知盛と重衡の舞が観たいです」




絶対、綺麗だし。

知盛が舞ってる姿は一応スチルで観たけど・・・

重衡が舞ってる姿は観てないし・・・

っていうか、この二人が舞ってる姿をちゃんと観たい。




「良いぞ、では今宵は知盛と重衡に舞わせよう」


「やったー!」


「・・・・・・」




知盛が不機嫌な顔してるような気がするけど・・・

無視しよう、無視。

だって観たいし。

婚約者のお願いだもん、きっと聞いてくれるよね?




「楽しみにしてるねー二人の舞」



「「・・・・・・」」




先手必勝。




「・・・クッ・・・手強い姫君だ」


「お嫌い・・・ではないでしょう?」


「あぁ・・・嫌いじゃない」


「じゃあ素敵な舞を観せてよね」


「・・・見返りはいただけないのか?」


「見返り?欲しいの?」


「あぁ・・・欲しいな」




見返りねぇ・・・

知盛も重衡も貴族様なんだよねぇー・・・

うーん・・・何がいいかなぁ・・・

あっそうだ。




「じゃあ私の愛をあげちゃう、いっぱい、いっぱい愛してあげるよ」




私があげられるものなんて・・・

正直なところ、これしか思いつかない。

私が彼等にあげられるものなんて・・・愛しかないと思う。




「クッ・・・悪くない・・・な」


「重衡はー?」


「私、ですか?」


「そう、私の愛じゃご不満かしら?」


「いえ・・・不満などあるはずがないでしょう?」


「じゃあ交渉成立ね」




これで二人の舞が見れるー!

流石に舞のリクエストまでしちゃったら怒られるかな・・・?




「ねっねっ、柳花苑がいい」


「クッ・・・その舞をご存知とはな」


「ごめん、名前しか知りません」




ゲームでも舞のちゃんとした表現は聞いてないし・・・

源氏物語で頭の中将が舞った舞で女舞ってことくらいしか知らなくて・・・

あっ忘れてた。

ここ平家じゃん。

まぁ・・・いっか。

そんなこと、今の平家の人たちは全く気にしないような気もするし。




「重衡・・・お前はどう思う?」


「私は構いませんよ。愛しの姫君からのお願いですから」


「では、決まり・・・だな」


「ん?将臣ーちょー不機嫌?」


「・・・別に」


「不機嫌じゃん」




ぶすーって膨れちゃって・・・




「ほーら、理由言ってみなさい?」


「・・・俺は?」


「はぁ?」


「・・・俺は舞なんて知らない」


「うん、そりゃそうだよね」




将臣って一般人だし。

幾ら重盛って言われても・・・舞が出来るはずないよね。




「俺も欲しいんだよ、お前の愛が」


「・・・将臣可愛いー」




何だぁーそういうことね。

なんか将臣メッチャ可愛らしいんですけどー!




「うるせぇ・・・!」


「もちろん、将臣にも愛をあげる。だって私は将臣のことも愛しちゃってるもん」










† 永遠に、そして確実に訪れる日々 †

(愛情たっぷり!色んな愛を余すことなく全部あげちゃうから!!)



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