† 記憶を取り戻す方法?簡単だ。頭をハンマーで殴れ †










「・・・ん、・・・んー」




あー頭がぼーっとする。

そうだ、昨日シズちゃんとトムさんとお寿司食べながらお酒飲んで・・・

あ、ヤバイ。

記憶がとっても曖昧。

まず、自分で歩いて帰ってきた覚えがない。

困った困った、ここはどこ?




「・・・・・・あ、」


「・・・はよ」


「シズちゃんだぁー」




デジャブ?

私、昨日の朝も同じ光景だったよ?

私の欲望から現れた夢だったりして!!




「・・・なんでシズちゃん?」


「なんでってなぁ、ちゃんよぉ?一発殴って思い出させてやろぉかぁ?」


「思い出したいけど一発殴るのはダメ!痛いの反対!!」




シズちゃんに殴られたら・・・

痛いどころの話じゃないと思われる!!

だって、今のシズちゃん超絶怒ってるもん!!

そんなシズちゃんに殴られたら・・・私きっとひとたまりもないよ、うん。




「でも、なんでこの状況なのかは教えて!」


「・・・お前が俺の服の裾つかんで離さねぇからこうするしかなかったんだろーが!!」




シズちゃんが非常に怒ってるよぉ!!!

はっ!もしかして昨日と同じ展開だし、また寝られなかったのかな?!




「・・・シズちゃん、また寝れなかった?」


「いや、酒のせいか寝れたのは寝れた」


「そ、そっかぁー」




とりあえず、寝れたんだね!

うん、それだけがせめてもの救い!!




「ねっねっ、シズちゃん。ここシズちゃんの家だよね?」


「あぁ」


「なんで私、シズちゃんの家のベッドで寝てるんだろ」


「あぁ”?!」


「うわっシズちゃん怒んないでよ!!」


「やっぱ一発・・・」


「殴るの反対でーす!で、何があったか教えてください。記憶が曖昧なの」


「トムさんと露西亜寿司行ったのは覚えてるよな」


「・・・はい。てか、露西亜寿司っていうんだあのお寿司屋サン」




初耳だよ!

そっかそっか、ってことはやっぱりロシアの人が経営してるお寿司屋さんなのかな?

お店の人外人さんだったもんね!




「あぁ。で、寿司食って酒飲んでたよな?」


「はい。美味しいお寿司とお酒をいただきましたですはい」


「なんで片言なんだよ」


「シズちゃんが怖いからなんてそんなこと言えないったら言えない!」


「言ってんだろ!!」


「うん、ごめん。シズちゃんは怖くないよ。だから、続けて」




ついつい悪乗りしましたごめんなさい!!




「・・・で、飲んで食ってしてお前は寝た」


「あ、寝たんだ」




そっかそっか寝たんだ。

シズちゃんに絡んで絡んでる記憶が曖昧にあるけどきっと気のせいなんだよね!

私はきっと何もせずに寝たんだよね!!




「それでそのまま担いで帰ってきた。わかったか?」


「それはそれはお手数をおかけしてごめんなさい!!」


「いや、まぁ・・・別にいいんだけどな」


「でも、シズちゃん。担いで連れて帰ってきてくれてどうして私はシズちゃんの家のシズちゃんのベッドで寝てたの?」




それこそ、シズちゃんの力があれば鍵開けなくてもドア蹴破ってでも私を私の家に置いておくこともできだだろうに!

でも、私はシズちゃんのベッドの上で安眠。

あ、服の裾つかんでたからかな。

いや、でもそれはそれでなんとでもなったと思われる。




「・・・酔って寝てるお前を一人家にいさせるわけにもいかねぇーだろ」


「シズちゃん優しいー」




キュンってしたよ、キュン。

めちゃくちゃキュン!!

シズちゃんズルイ!

でも、誰にでもそうだったら私ショックで立ち直れないよ!!




「ねぇ、シズちゃん。私だから泊めてくれたの?」


「・・・・・・」


「・・・・・・」


「・・・・・・」


「・・・・・・」


「・・・・・・悪ぃかよ」


「悪くない!悪くない!むしろ・・・すっごい嬉しいー」




ヤバイ。

どうしよう、嬉しい。

嬉しすぎてどうにかなっちゃいそう。

泣いていいかな?

今すぐ泣いていいかな?




「あ、そうだ。悪ぃ」


「え?何が?」


「お前の靴だめにしちまった。新しいの買ってやるから許してくれ」


「靴?私が履いてたやつ?」


「あぁ」


「全然いーよ。気にしないで!気にしないで!」


「いや、気にする。同じものは無理かもしんねーけど、似たようなやつ探すから」


「ホント気にしなくていいのにー」


「俺がよくない」




シズちゃんって律儀だよねー。

本当に私としてはシズちゃんがこうして私だから泊めてくれたってだけで超絶ハッピーなのにね!




「んーわかった。かわいー靴買ってね」


「おぅ。あ、今日暇か?」


「うん、暇ー」


「じゃあ、靴買いに行こうぜ。俺も暇なんだ」


「うん!いく!ねっねっデートだね、デート!」


「なっ靴買いに行くだけだろーが!!」


「あはっシズちゃん顔真っ赤ー!!!」




これは照れてるんだよね?

シズちゃん可愛いなぁーホントに!




テメェ・・・ぶん殴んぞ!!!」


「キャー!」




なんか、5年位ぶりとは思えないなぁー。

ずっと一緒にいたみたいな錯覚。




「とりあえず、シズちゃんとのデートのためにめかしこんできまーす!1時間くらいで頑張るから!」





















◇◇◇





















「ドタチンドタチン!この前の美少女がいる!!」


「あ?あー」




か。

てか、一緒にあるいてんの静雄じゃねぇか。

・・・アイツらよりを戻したか?




「同級生なんだよね?ほら、早く声かけようよ!!」


「そうっすよ!三次元にようこそ二次元のお嬢さんってぜひ!!」


「お前ら言ってること滅茶苦茶だぞ」


「だって珍しいじゃん。二次元の美少女が三次元に現れるなんて!」


「だから、は二次元の住人じゃねぇ!!」


「えぇー二次元じゃなくても2.5次元くらいではあると思うけどなぁ!」


「2.5次元!二次元と三次元の間を揺れ動く美少女!いいっすねー!」


「・・・お前ら、が誰と歩いてるか見えてんのか?」


「・・・・・・」


「・・・・・・」


「さすがにシズシズの前でさっきの会話したら殴られるかなぁ」


「いや、まず理解ができないだろ」


「そうっすよねー」










† 記憶を取り戻す方法?簡単だ。頭をハンマーで殴れ †

(嬉しそうだな、。・・・まぁ、そりゃそうか)



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