† ここは、泣くべきか…笑うべきか…どっちかな? †










「さーてと、じゃあ私も行きますか」




シズちゃんは仕事に戻った。

とりあえず、新羅の家に行こう。

まだ、杏里ちゃんも新羅の家にいるみたいだし。





PiPiPi...





「ん?メール?」




誰からだろ。

うわぁー珍しいっていうか初めて。

波江さんからメールが来るなんて!

しかも、内容は・・・

「家に捨て駒の王将が着たわよ」

・・・だった。




「・・・捨て駒の王将ねぇ?」




捨て駒の王将=正臣くん。

でも、捨て駒の王将を助ける人間が現れたら王将は負けないかもしれないよ?

それに、彼は・・・

2年の月日の間で成長を遂げているかもしれない。

だって、人間は日々成長していくものだから。





PiPiPi…





「ん?トムさん?もしもし?」


ちゃん、落ち着いて聞いてくれ」


「どーしたんですか?」


「静雄が撃たれた」


「・・・・・・え?」


「静雄が撃たれたんだ」




シズちゃんが撃たれた?

・・・・・・シズちゃんって撃たれても平気だったっけ?

とりあえず、鉛は出さないとヤバイだろうなぁー。




ちゃん・・・大丈夫か?」


「あ、だいじょーぶです。ちゃんと聞いてます。あ、トムさん・・・シズちゃんに鉛中毒は怖いって伝えておいて下さい」


「あ、あぁ」


「それと確か、銃創って事情聴取とか面倒でしたよね?」


「確かな。てか、ちゃん落ちついてんな」


「内心ドキドキかもしれませんよー」


「・・・・・・」


「ほら、シズちゃんって昔から無理も無茶もするから慣れてるっていうのが本音です」


「まぁ・・・確かにな」


「それに、シズちゃん素人に撃たれた位では絶対に死なないし」


「・・・なぁ、ちゃん」


「はい?」


ちゃんはどこまで知ってんだ?」


「秘密です」




多分、シズちゃん、チョコレートで撃たれたんだろうね。

四木のオジサマが臨也に回収依頼をしてる、チョコレート。

・・・・・・これも、臨也の計画通りだったりして。

普通にありえる。




「トムさんのこと信用してるから、シズちゃんのこと任せます」


ちゃんはどうすんべ?」


「あ、はい。今から知り合いの医者のところに向かうつもりだったんで。シズちゃんもそこに連れてきてくれると助かります」


「・・・・・・なぁ、ちゃん」


「はい?秘密は答えませんよ」


「いや、静雄がな普通に立ち上がったんだけど」


「え、あー・・・やっぱりシズちゃんこれくらいじゃ死ぬはずもないですよね」


「とりあえず、代わるわ」


「あ、はい」


「ほら、静雄。ちゃんだ」


?どーしたんすか?」


「お前が撃たれて倒れたから電話したんだよ」


「あぁ、なるほど。もしもし?か?」


「はぁーい。ちゃんでーす」


「どうした?」


「どうしたって言われてもねぇ・・・。あ、鉛中毒は怖いよ!あと、銃創は色々面倒だから!」


「は?」


「だから、新羅のところをお勧めしまーす。以上、じゃあ新羅のところでね!」


「は?おい、ちょっと?・・・・・・切りやがった」


「は?」


「あ、トムさん。すみません、ありがとうございます」


「いや、・・・大丈夫なのか?」


「あ、はい。痛ぇけど歩けないほどでは」


「・・・・・・」


「すみません。今日はこのまま医者のトコ行っていいっすかね?」


「行って来い。こっちのことはまぁ任せとけ」


「すみません」


「あぁ、そうだ。ちゃん言ってたか?鉛中毒は怖いって」


「言ってました」


「そうか。本当に怖いらしいから気をつけろよ」


「・・・マジすか」




















◇◇◇




















「新羅ー!」


「あぁ、。新羅なら今静雄の治療中だ」


「あ、そーなんだ。杏里ちゃんは?」


「まだ眠ってる」


「そっかそっか。じゃー私はいったん帰ろっかな」


「泊まって行かないのか?別に部屋は・・・」


「うん。ここなら安全だろーし、シズちゃんも新羅に任せたら安心だし」


「・・・そうか」


「セルティ」


「なんだ?」


「だぁーい好き」


「私もが好きだよ」


「ありがと。じゃあ、また明日来るねー」










† ここは、泣くべきか…笑うべきか…どっちかな? †

(あ、もしもし?四木のオジサマ?チョコレートもうすぐしたらきっと戻ってくるよ)



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