† そんな時間に何で電話なんかしてくるのかな? †










「・・・もしもし?」


「もしかして、寝てた?」




わざとらしく、不機嫌な声の主に問いかける。

現在の時刻はAM1時。




「何よぉ・・・私の寝る時間知ってるでしょー」


「うん、もちろん」




君のことは何でも知ってるよ。

寝る時間から起きる時間まで。

それだけじゃない、何もかも、全て、ね。

あぁ、でも一つだけ知らないことがある。

君が、ナニモノなのか。

まぁ、自身も知らない以上、どうしようもないか。




「喧嘩売ってる?」


「まぁ、俺は買うよりは売るほうが好きだね」


「そんなこと聞いてないし、知ってるし・・・とりあえず、用件」


「君の声が聞きたかった・・・なんていうのはダメかな」


「・・・切っていい?」


「普通はそこで顔を赤くして恥ずかしがるか、喜ぶかしてもらいたいものなんだけどね」




まぁ、いくら顔を赤くしていても見れないんだけど。

絶対にテレビ電話とかしないタイプだし。

絶対にテレビ電話しか出来ないように設定してやろっかなぁ・・・どうせのその携帯俺としか繋がってないし。




「私、臨也のことちょー愛してるけど、今はひじょーにウザい」


「うわっひど!」


「とりあえず、用件言ってよ。眠くて死にそう」


「大丈夫。君はそんなに簡単に死ぬタイプではないから」


「臨也にだけは言われたくない」




ごもっともで。

でも、君も相当なものだと思うよ?

君も十分、殺しても死なないタイプだ。




「あぁ、用件はね。明日・・・あぁ、もう今日になるね。今日、夕食を一緒に食べたくてね」


「・・・私と?」


「君以外に誰がいるのさ」


「・・・シズちゃんとか」


「君さぁ・・・眠い眠い言ってるくせによくそんなこと言えるね。てか、シズちゃんと夕食食べるくらいなら喧嘩してるほうがマシだよ」


「私は結構好きなんだけどなぁー三人でご飯食べるの」


「俺は嫌だね」




てか、絶対にシズちゃんもそう思ってる。

あーシズちゃんと同じ考えとか超嫌なんだけど。

シズちゃん死なないかなぁーなんで生きてるんだろ。

俺が色々してるのに。

てか、まずナイフが5ミリしか刺さらないとか有り得ないし。




「左様で。で、ご飯どこで食べるの?」


「池袋」


「シズちゃんに逢いたくないくせに池袋チョイスするんだ」


「まぁ色々あってね。理由は・・・まぁ、すぐわかると思うけど」


「はいはい、わかった。で、時間と場所は?」


「ウエストゲートパークに7時で」


「西口公園に7時ねー」


「・・・眠そうだね」


「私の仕事は臨也の仕事とは違うんですー」


「一般企業に就職できたんだもんね」


「そーですー」




俺は別に何も手を回してない。

が俺に頼んできたんならまだしも、そんなことはは望まないだろうしね。

それに、就職できなかったら出来なかったで俺のところにくればいいだけのことだし。

てか、むしろそうすればよかったかな?

の就職活動とか全部邪魔すればよかった。・・・なんてね。

そんなこと、俺がするわけがない。




「だから、寝かせて、今すぐ寝ないと起きれない。今からならまだ5時間は寝れるから」


「はいはい、わかったよ。朝、念のためモーニングコールしてあげるから」


「ん、ちゃんと起こしてよ」


「・・・自分で起きる努力はしないんだ」


「臨也が起こしてくれるなら確実だし」


「あーあ、もう仕方ないね。愛してるよ、


「んー私も愛しちゃってる。だから、おやすみなさい」


「おやすみ」




即座に切られる電話。

相当眠かったみたいだねぇ。

まぁ、仕事も忙しいけど順調に進んでるみたいだし仕方ないか。

正直な話。

あの子が普通に一般企業で働いて、続くなんて思ってもいなかったのだけど・・・ね。

大学時代のアルバイト先は露西亜寿司だったし、俺の仕事の手伝いもやってたし・・・

とりあえず、どちらをとっても一般企業とは程遠い。




「さーって、明日が楽しみだ」











† そんな時間に何で電話なんかしてくるのかな? †

(一番君を愛しているよ、俺の可愛い眠り姫!)



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