† 紅茶(甘いお菓子をお供につけて) †
「あっ吉羅サン」
いつもの紅茶専門店で珍しい人発見!
てか、吉羅サン発見。
しかも、吉羅サンの前には3種類のケーキ。
甘党だったんですねー吉羅サンって。
「・・・奇遇だな、くん」
「ですねー。一人ですか?」
「あぁ」
「じゃあ、折角だし相席させてくださーい」
「君も一人なのか?」
「はい。ここに来るのはたいてい一人なんで」
「そうか。ならば君の好きにするといい」
「やった。あっおねえさーん!オーダーお願いします」
とりあえず、ケーキは一つにしとこ。
太るし、食べきる自信もない。
「ケーキセット。イチゴのタルトとアールグレイで」
「かしこまりました」
「聞きましたよー。星奏分割計画」
「・・・・・・」
「でも、日野ちゃんのアンサンブルの結果次第っていうのは吉羅サンの優しさですよねー」
「は?」
「だって吉羅サン、よく日野ちゃんのヴァイオリン聴いてるじゃないですか」
しかも、結構好きみたいだし。
日野ちゃんのヴァイオリン。
まぁ、わかるけどなぁー日野ちゃんのヴァイオリンはとっても魅力的。
「・・・・・・君に見られているとは思わなかったな」
「あはっ私だって放課後色んなところうろうろしてますからねー」
だから、よく色んなものを見つけちゃうんです。
結構日野ちゃんのアンサンブルに興味ある人も増えてきてるみたいだし。
吉羅サンもきっとその様子を知ってるんだろうし。
だからこそ、星奏分割を日野ちゃんのアンサンブルの結果次第としたんだろうなぁ・・・
それは言い換えれば、日野ちゃんのアンサンブルに期待してるっていうことだと思う。
「で、話は変わって・・・吉羅サンって甘党?」
「は?」
「いや、だってケーキが三つ」
「・・・そんなつもりはないが」
え、つもりはなくてケーキ三つ?!
うわぁー吉羅サンって面白い。
この顔でケーキパクパク食べてる時点で私的に超ツボ!
やっぱり面白いなぁー吉羅サン!
「君は甘いものが好きなのかね?」
「んー甘すぎない甘いものが大好き」
甘すぎると嫌だし、
かといって99%のビターチョコも嫌い。
あれは、ある意味ちょっとトラウマ。
面白半分で食べてみたけど・・・あれは食べるべきじゃなかったね、うん。
ビターチョコは80%台が一番美味しいと思ってる、私的に!
「難しいな、君は」
「よく言われまーす」
「では、紅茶に合う甘すぎない甘いものを用意しておこう」
「あ、その反応は珍しい」
大抵は諦められるのにねー。
だって、私が逆にそんなこと言われたら諦めちゃいそうだし。
自分でも我侭言ってることわかってるし。
「ねぇ、吉羅サン。一つ我侭言ってみてもいい?」
「・・・内容による」
「まぁそうですよねぇー。とりあえず、言ってみる。一緒にアンジュ行きませんか?」
「は?」
「ほら、吉羅サンのスーツ、今の全部アンジュって言ってたから」
今日もアンジュだしね!
てか、吉羅サンっていつでもスーツ?
まぁ似合ってるから全然OKなんだけど!
「くん、意味がわからない」
「えぇーなんて言えばいいんだろ。あ、そうだ、新作。きっと新作出てるから」
うん、出てるよね絶対。
だって今日は日曜日、日曜日はアンジュの新作発売日なんです。
うちの両親の気まぐれで発売するからない場合もあるけど!
でも、今日は確実。
だって昨日、出来上がった新作見せ付けられたもんね!
「だから吉羅サンにぜひ!絶対に似合うって保障するから!」
すっごいダークな紫がすっごい綺麗な色だったんです。
絶対に吉羅サンに似合うと思うんです。
てか、私が見たい!!
「試着だけでもぜひぜひ!ねっ?」
「・・・全く君は強引だな」
「それよく言われるー。でも、私は自分の欲望にいつでも忠実なんで」
「・・・仕方がない、付き合おう」
「やった!吉羅サンありがとー!」
◇◇◇
「ほら、吉羅サンこれこれ!今週の新作!」
「・・・確かにいい色だな」
「でしょ!さぁさぁぜひ試着を!」
「いや、購入する」
「はい?」
「そろそろ新しいものを買おうと思っていたところだ」
「え、そーなんですか?」
「あぁ、私はもともと今日、アンジュに行くつもりだったからな」
「でもでも吉羅サン!購入の前に一回着て!これは私の欲望!」
† 紅茶(甘いお菓子をお供につけて) †
(今度は吉羅サンのヴァイオリン聴きたいって言ったらさすがに拒否されちゃうかなぁー?)
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