† それをどう捉えるかで人生への考え方が変わる †










ー月森くんが三人でランチしないかって」


「は?」




三人?

蓮、、私。

・・・うん、蓮にしては頑張ったよね!

幼馴染としてはしっかり褒めてあげよう。




「あ、加地くーん。ちょうどいいところに」


「何?さん」


「今日、ランチ一緒にしないー?」


「もちろん!君に誘ってもらえるなんて嬉しいな」


ー蓮に四人でランチねって伝えといて」


「了解!」




加地くん、利用したみたいでごめんなさい。

でも、加地くんなら蓮の恋路をちょっぴり応援してくれるって信じてる。




「あ、そうだ。さん」


「ん?」


「コレ、どうぞ」


「へ?」




加地くんの手には箱。

しかも、なんか可愛らしい感じ。




「駅前に新しくオープンしたケーキ屋サンのマカロン」


「うわぁーカラフル」




開かれた箱の中には色とりどりのマカロン。

あーそういえばテレビで見たような気がする。

駅前のケーキ屋サンのカラフルなマカロン。




「可愛いでしょう?」


「確かに可愛い」


さんに絶対あげなきゃって思ったんだ」


「そっかぁーそれはありがと」


さんと一緒に食べてね」


「え?あたしも食べていいの?!」


「もちろん」


「ありがとう、加地くん!!このマカロン気になってたから嬉しい!」


ーどれにする?」


「あたしこの黄色のがいい」


「じゃあ、私はピンクの」


「んーっっ!加地くん!コレ美味しい!!」


「ホント美味しいー。甘さもちょうどいいし、駅前かぁー今度行ってみよっかな」


「あっあたしも行きたい!」


「加地くん、加地くんっケーキも種類多かった?」


「うん、色とりどりでたくさん合ったよ。季節のものも多かったし」


「それは一回行ってみなきゃ」


「うんうん!あ、!今日の帰りとかどう?」


「そうだねーまずは外から見て、考えよっか?」


「賛成ー!」


「折角だし、日野ちゃんと天羽ちゃんと冬海ちゃんも誘って女の子5人で行っちゃいますか」


「うんうん、いいねー!!」


「・・・・・・」


「加地くんー?どーしたの?」


「あ、うん。なんでもないよ。ただ・・・女の子5人で行くなら邪魔できないし、天羽さんに写真頼もうかなって」


「・・・加地くんってさーなんかストレートだよね」


「そうかな?」


「うん」


「加地くんってなんか写真好きだよねー」


「は?えっと・・・サン?」


「ん?」


「あーそうだ、ってば結構鈍いんだった」


「はい?いや、鈍いのはまぁ事実なんだけど、反射神経ないし、運動神経はほとんど繋がってないと思われるし」


「水泳だけはしっかり得意だよね!」


「確かに、水泳だけはなんとか・・・!」


「へぇ・・・さんが泳いでる姿一回見てみたいな」


「たいしたことないよー」


「きっとマーメイドみたいなんだろうね」


「いや、加地くん?」


「僕のマーメイド。どうか泡になって消えたりしないでね」


「・・・うん、わかった。なんかよくわかんないけど、大丈夫!泡になったりはしないから!」




私、人魚じゃないし。

てか、まず泡になって消えるなんて展開起こるはずないし。

よし、大丈夫。




「あ、月森くんからメール返ってきた」


「蓮、なんてー?」


「場所はカフェテリアでいいかって」


「あ、うん。任せたー」




















◇◇◇





















「ねぇ、さん」


「ん?」


「月森はさんのことが好きなんだよね?」


「あ、うん・・・わかるでしょ?蓮の音聴いてたら」


「そうだね・・・確かに月森の音はとても甘やかなものだと思うよ」


「でしょー。私、昔から蓮の音聴いてきたけど、今の音が一番好き」




セレクションで音が変わったもんね。

それは・・・蓮がへの気持ちに気づいたから。

多分、色んな人が気づいてるんだろうなぁ・・・蓮の音の変化。










† それをどう捉えるかで人生への考え方が変わる †

(蓮はに恋をして、その気持ちに気づいて・・・前よりももっと素敵な音色を奏でてる。)



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