† 想いだけが日に日に増した †
「あー始業式かぁー・・・」
「はい、ー。ちゃんと講堂に行こうねー」
「えぇー」
「はいはーい。行きたくないとか聞きませーん」
「行きたくない」
「うわぁー言ってる傍から!あ、土浦くん!ちょうどいいところに!」
「はよ」
「の足が講堂に向かわないから無理やり連れて行くの手伝ってー」
「ははっ相変わらずだな・・・」
「あ、おはよーつっちー」
「おはよ」
「ねぇーつっちー。始業式って面倒じゃない?面倒だよね?だってセンセーの長い話を聞くことになるんだよー」
「だけど、講堂だから楽だと思うぜ?」
「へ?あーそっか、講堂か。確かに、あの椅子は好き」
さすが土浦くん!
一年のときにと同じクラスだっただけのことはある!!
扱い方が上手!
「ほら、行こうぜ」
「はーい・・・って、またつっちーに流されたー」
「ありがと、土浦くん!」
「どういたしまして」
「・・・間に合ったみたいだな」
「月森くん」
「蓮だー。どーしたの?」
「朝、逢わなかったから少し気になっていた」
「あーごめん。しっかり遅刻しそうになってた」
「・・・やはり、起こすべきだったか」
「んー大丈夫。柚木先輩の車をヒッチハイクしたから」
ヒッチハイクって・・・!!!
!その発言、柚木先輩の親衛隊に聴かれたら殺されるよ!!!
「そうか」
「てか、月森くんって優しいよねー」
うん、ホントに。
幼馴染だからってのことすごく気にかけてるし。
まぁ、って変なところで抜けてるから心配っちゃー心配だけど!
「よかったねー蓮。優しいってー」
「・・・にも散々迷惑をかけてしまっているようだな」
「イヤイヤ!そんなことないよ!」
「すまない」
「大丈夫!」
「さーって!つっちー、私は後ろのほうの席でしっかり眠りたいんだけど付き合ってくれない?」
「あぁ、いいぜ」
「やった。じゃーー蓮のことよろしくー!」
「は?!?!」
「・・・君はいったい何を考えてるんだ・・・」
「えぇー別にー?強いて言えば、自分の安眠」
「はぁ・・・」
うわぁー貴重貴重。
月森くんがため息ついてる!!!
「お前さんたちー早く講堂に入れー」
「あ、金澤センセ。おはよーございます」
「おはようー金やん」
「おはようございます、金澤先生」
「はよ」
「なんていうか・・・俺の最初の発言お前ら無視してるだろ」
「えぇーそんなつもりはないですよー多分」
「特に」
「え、名指し?」
「お前さんが一番要注意人物だ」
「えぇーマジですか?それちょー困るんですけど、私一般人なのにー」
「あのなぁー」
「金澤先生。の相手をしているといつまで経っても講堂に入れませんよ」
「おぉ、さすが幼馴染」
「講堂で寝るんじゃなかったか?」
「あ、そーだ。私、寝るんだった」
「おいおい、お前さん。俺だって一応教師なんだぞー」
「大丈夫ー。一応って言ってる時点で金澤センセは甘いと思うから」
「お前さんなぁ・・・」
あぁーもうホント最強。
なんでこうもって最強なんだろ・・・
「ほら、ー。講堂入るよー」
「あぁ!もう、待ってよー!!」
しかも、変なところで行動派だし!!!
「・・・、すまない」
「あはは・・・うん、大丈夫。とも一年以上の付き合いだしだいぶ慣れた!」
「そう言ってもらえると助かる」
おぉー・・・
めちゃくちゃ貴重な月森くんの笑顔!!!
「てか、月森くんってのこと好きなんだよね?いいの?土浦くんと行っちゃったけど」
「は?」
「いや、だからのこと・・・」
「あぁ、そういうことか。とは幼馴染でそれ以上もそれ以下の関係もない」
「へ?」
「それに俺は・・・気になる人がいるから」
「え?あ、そ、そーなんだ!!」
なんか、ちょっとびっくり!
勝手にのこと好きだって思い込んでたよ!!!
へぇーでも、そっかー・・・月森くんって好きな人いるんだぁー・・・
「だから、わかって欲しい」
「あ、うん!もちろん!ごめんね、勝手に勘違いして!」
† 想いだけが日に日に増した †
(月森くんの好きな人って誰だろ?絶対にだって思ってたのになぁ!)
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