† ずっと…好きだよ †










!」


「菜美ちゃん」


「やっと見つけた!」


「・・・ん?」


「行くよ!」




勢いよく菜美ちゃん走ってきたなぁーって思ったらなんか腕掴まれた。

ガッシって感じで。




「菜美ちゃんー話が見えないーどこ行くのー?」


「保健室!」


「保健室?」


「あーやっぱり知らなかったか」


「んー?」


「加地くんが倒れたんだって!」


「・・・私には関係ない」


?」


「・・・関係ないんだもん!!」




関係ない。

関係ない・・・

関係ないんだもん。




「あっ天羽ちゃんー!!」


「香穂子、冬海ちゃん!」


先輩・・・っ」


、見つかったんだね」


「あー・・・でも」


「行かないから」




香穂ちゃんも笙子ちゃんも菜美ちゃんと同じこと言おうとしてる。

わかる。

だから、先に行かないって言っておく。




「この一点張りでねー・・・」





先輩・・・」


、保健室行こう?」


「ヤダ」


?」


「ヤダ、ヤダったらヤダ」



「「「・・・・・・」」」



「加地くん、私に来られても困るもん」




困るもん。

絶対困るもん。




「・・・天羽ちゃん、冬海ちゃん」


「ん?」


「は、はいっ」


「手伝って」


「・・・了解」


「は、はい!」


「え?」





「ん?なぁにー?」


「ごめんね!」


「え?・・・うわぁぁぁーーー!?」



















◇◇◇




















「うわぁっ」




投げ込まれました、保健室に。

おまけにドアも閉められる。

しっかり鍵も。

・・・どこから手に入れたんだろ、鍵。

てか、香穂ちゃんも菜美ちゃんも笙子ちゃんも容赦ないー!!

笙子ちゃんは見てただけだったけど。




「センセいないー?」


「・・・、さん?」


「・・・・・・」




私、何も見てない。

何も見てないもん。

加地くんなんて見てないもん。






















◇◇◇























先輩大丈夫でしょうか・・・」


「うん、多分大丈夫だと思うよ。びっくりはしただろうけど」




は多分意地張ってるだけだし。




「しかし、香穂子も大胆なことするねー」


「でも、コレが一番いい方法かなって」


「まぁ確かにねー」




私が出来るお手伝いはここまで。

あとは加地くんと次第。




先輩と加地先輩・・・仲直りできると良いですね」


「うん、ホントに」






















◇◇◇























「・・・・・・」


「・・・どこか、怪我したの?!大丈夫?!」


「・・・・・・」




どうして。

どうしてどうしてどうしてどうして・・・?

なんで、私に話しかけるの?

私、この前、大っ嫌いって言ったのに・・・




さん?どうしたの?どこか痛い?」


「どうして・・・?」


「え?」


「なんで、私に話しかけるの?」


「・・・・・・」


「・・・・・・」


「君が僕のことを嫌いでも、僕は君が好きだから」


「・・・・・・」


さん?」


「・・・・・・ふぇ・・・」


「ご、ごめんね・・・!僕が悪かったね・・・!だから、泣かないで?」


「・・・・・・ない」


「え?」


「・・・加地くん、悪く、ない」


「・・・・・・」


「・・・私が悪いの・・・っ」


さん。さんは悪くないよ」


「・・・・・・」




加地くんは優しい。

優しすぎる・・・




「・・・・・・嫌いじゃない・・・」


さん?」


「加地くんのこと、嫌いじゃない・・・嫌いじゃないの」


「うん、ありがとう」




















◇◇◇






















「・・・あれ?」


「ん?」


「鍵、かかってるね」


「んー・・・閉められたの、故意的に」




・・・・・・日野さんとか天羽さんかな?

あとは、冬海さんとか。

みんなさんのこと大好きだから。




「・・・・・・」


「加地くん、出よ」


「え?」


「ここ一階だし」


「えっと・・・つまり窓から出るって事かな?」


「うん」




・・・・・・。

さん、飛び降りれるのかな?

いくら一階といっても高さがないわけではない。




「・・・窓ー」


さん、ストップ」


「ん?」


「僕が先に出るから」


「・・・ん?うん」




・・・まぁこれくらいの高さならさんも大丈夫かな?

多分、だけど。




さん」


「ん?・・・何?」


「手貸すから掴んで」


「あー・・・うん、掴む・・・・・・結構高い」


「大丈夫、ちゃんと支えてあげるから」


「ん」


「はい、よく出来ました」


「・・・なんか馬鹿にされてるような気がする」


「まさか。僕がさんを馬鹿にするはずないでしょう?」


「・・・・・・」


「・・・・・・」


「・・・そういえば、加地くん倒れたって言ってなかった?」


さんの顔見れたから・・・もう大丈夫だよ」




今僕に向けてくれる笑顔は僕の宝物。

僕だけの宝物。










† ずっと…好きだよ †

(よかった、君がまた僕に笑いかけてくれて。日野さんたちには感謝しなくちゃね。)



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