† ただ側に居たい、それじゃあ理由にならないかな? †










「土浦!加地!!」


「げっ金やん」


「あ。金澤先生、おはようございます」


「余裕だな、加地」


「紘センセー!!!私もいるーーー!!」


「あースマンスマン。見事に隠れてたぞー


「センセーひーどーいー!」


「悪かった悪かった」


「むぅー・・・コーヒーで許す」


「はいはい、じゃあ放課後な」


「やったっちゃんとドリップしてくださいねー」


「わかったわかった」


「てか、土浦と加地も悪いんだぞー」


「え?」


「なんでだよ」


「無駄にでかいから」


「・・・金澤先生とそう変わらないと思いますけど・・・」


「・・・・・・なんかムカつくムカつく!!私に身長10cmくらいよこせーーー!!!」




・・・なんかやっぱり可愛いな・・・

小動物みたい。

本当に小さいし。

ちょこまかちょこまかしてるのやっぱり可愛いし。




ー無理なことは言うなよー」


「無理じゃない!足から10cmでも頭から10cmでもいいからーーー!!」


さん・・・僕、足を切られるのはちょっと嫌かな。もちろん頭も」


「加地・・・普通に答えなくていいから。のこれはいつものことだし」


「ムカつくーーー!梁ちゃんの馬鹿!」


「はいはい。馬鹿でもいいよ、別に」


「ねッねッ加地くん!足も頭もダメならお腹くらいからは?」


「うーん・・・それもちょっと嫌かな、痛そうだし」




・・・というか、もし仮に僕から10cmとったとして、どうやってサンにプラスするのかな?

僕とさんじゃ切って乗っけるにもサイズが合わないだろうし。




「うぅーどこでもいいから私に10cmちょーだいよー!!」


「なんかさん見てるとすごくあげたくなるんだけど・・・どうやってつけるの?」


「え?」


「僕から切り取った10cm」


「あー・・・それは考えてないー」




あ、やっぱり。

そんな感じしてたし。




「でもいーの!10cmでも縮めば私と距離が近くなるから!」


「って、!時間見てみろ」


「あーなんだかもうちょっとでSHRが始まっちゃう時間」


「本当だね、さん」


「余裕だねー加地くん」


「うん、さんも一緒だし」




さんと一緒に遅刻なら別にいいかなって。




「私は遅刻反対派でーす」


「そっか、じゃあ急がないとね」


「うん、しっかり急ぎまーす。梁ちゃんも紘センセもバイバーイ!」


「あ、ー!後で音楽準備室に来いよー」


「え?なんで?」


「お前さん、この間の小テストやばかったから」


「マジですか。わかりましたー後で行くーてか、放課後ドリップコーヒー」


「はいはい。じゃあ放課後ちゃんと来いよー」




















◇◇◇



















さん」


「加地くん、どーしたのー?」


「僕も金澤先生のところ一緒に行っても良い?」


「え?」


「僕もドリップコーヒー一緒に頂きたいなって思って」


「あ、成る程ー!うん、じゃー一緒にいこー紘センセのコーヒーなかなか美味しいよー」




半分は本当。

でも、半分は口実。

さんと一緒にいたいし。




「加地くん練習大丈夫なのー?アンサンブルアンサンブル」


「うん、日野さんにはアンサンブルする時には呼んでねって言ってあるし」


「そっかそっか。じゃー一緒に行こー」






















◇◇◇


























「紘センセー来たよー」


「おー・・・今日は加地付か」


さんが美味しいって言ってたのでコーヒー頂きに来ました」


「成る程な。まぁだけ特別扱いするわけにも行かないし飲んで行けー」


「ありがとうございます」


「ほら、ーお前さんのテスト結果」


「うわぁー非常に可哀想な数字」


「最下位だぞ、最下位」


「うわっそれは大変大変」


「ほら、課題」


「えぇー」


「それやったら多少プラスしてやるから」


「うぅーわかりましたよー」




なんか・・・金澤先生甘いなぁー。

しかも、なんだか・・・さん限定のような気がする。




「とりあえず、梁ちゃんに電話しよ。やってもらうためにもー!」




てか、やっぱり土浦がやるんだね。

さっきも、さん自分で宿題は土浦に押しつけるって言ってたし。




「今回は土浦使用禁止だからなー」


「うわっ紘センセの鬼!携帯とらないでよー!!」


「いつも土浦にやらせてるだろー。バレバレだぞー」


「そんなことないもん!この前のは柚木サン作だし!!」


「・・・成る程な。この前のは柚木を使ったか」


「だってフルート曲だったし」


「土浦にやらせないためにピアノ以外にしてみたが甘かったな」


「私の知り合いの幅を舐めちゃダメですよー紘センセ」


「だよなぁー」


「ちなみに紘センセ、今回は?」


「今回はヴィオラ曲だ。よかったなー


「ヴィオラかぁー・・・・・・ねぇー加地くん」


「ん?」


「パックジュースくらいで課題手伝ってくれる?」


「うん、もちろん」


「ありがとーすっごく助かる」


「ったく・・・加地付だったらヴィオラは外すべきだったなー」


「紘センセの優しさだねー」


「まぁ仕方ないな。とりあえずコーヒー飲めー」


「いただきまーす」


「あ、さんってブラックコーヒーなんだね」


「うん。コーヒーはブラックが好きー」


「意外だろー」


「はい、とっても」




甘いの好きなイメージが強かったから。

チョコレートとかクッキーとかよく食べてるし。

その姿がよく似合ってるなぁーって思っていたから。

でも、そのギャップもいいね。




「じゃあ、さん紅茶は?」


「へ?」


「紅茶の好きな飲み方は?」


「んーロイヤルミルクティーは甘めが好き!でも、ストレートなら砂糖は入れない!」










† ただ側に居たい、それじゃあ理由にならないかな? †

(もっともっと、君のことを知りたいんだ。)



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